[2249]今こそ姥捨山の復活を 10

8067浅川京華 投稿日:2017/12/30 20:56

藤森かよこ先生の『施設が老人を寝たきりにさせているのは、その方が管理しやすいから』発言に関する話を、続けて、例として、取り上げさせて頂く。
『施設が老人を云々』の伏線として「隣の奥さんは、元体育の先生である。週に1回老人施設に行き、体操の指導をなさっている。ところが入居者が、どんどん元気がなくなっていく(略)何とかならないものだろうかと思うのですがと、隣の奥さんは悩ましげに語る」という話を、藤森先生はお書きになっている。はっきり言うが、この「隣の奥さん」のような、たまに老人施設に来て、短時間、ラクな仕事をしている人種というのが、一番タチが悪い。この程度で「私は介護の現場を知っている」と思い上がって「何とかならないものだろうかと思うのですが」などとカツコつけた、偽善的な事を言う。なぁにが「悩ましげ」だ、ふざけるな(私は本当に、怒りのあまり、こう書いていて息が上がってくる)。この『週1回老人施設に行き、体操の指導をなさっている元体育の先生』が、その老人施設に介護士として就職して、毎日8時間、夜勤で16時間、老人介護の現場で働けば「何とかならない」理由が、いやというほど分かります。シモーヌ・グエーユ(ウに、点々のカタカナが出ないので失礼)という学者は、労働者を本当に理解したいと、現実に工場労働や、農作業をした人だそうだが(それだって、所詮インテリが、上から降りて来てやった事だろうが)シモーヌさんを見習って、どうぞ是非、介護の仕事を、毎日8時間、夜勤で16時間、して下さい。でなきゃどうせ、こういう人は、理解出来ないんだから。以前働いていた特養(特別養護老人ホームの略)に、民生委員というのが来ているのを見たことがある。それが施設の老人と話しているのを見て「あんな人がたまに来て、ボケ老人と話して、何が分かるのかしらね」と、介護士仲間でせせら笑った。そして、こういう「たまに来て、ラクな仕事して帰って、それだけで、現場を知っている」とカン違いしている方々なんですね「介護士が老人を虐待している」とカン違いしている方々も。