[2211]膣ケア本2冊についての警告 その2

8067浅川京華 投稿日:2017/11/02 07:42

この2冊の作者の、もう一つの認識が不徹底な点は「膣ケアの為にも大いにセツクスしなさい、相手がいなければ、ためらわずにオナニ―をしなさい」と、オナニ―をセツクスの代替物、セツクスの下位に位置付けている点だ。はっきり言うが、これは間違いだ。こういう非常に言いにくい事は誰も言わないが(唯一、以下に述べるような事を指摘した人は、私の知る限り、作家の橋本治氏だけだ。2204『今こそ姥捨山の復活を8』でも少し触れた『蓮と刀』に於いて)、個人の性、性欲とセックスは、別ものだ。セックスの本質は、他人同士が仲良くなる為にあるもの、コミニユケ―シヨンの方法の一つであって(或いは単純に、子供をつくる為にするもの)、個人の性欲の発露の為にあるものでは、実は、無い。この区別をきちんとせずに、一緒くたにして、殆どの人は「性の問題」について語ろうとするから見当はずれになる。今更だが、相手がいないからオナニ―する、なんてのは大嘘だ。そんなことは女でも男でも、みんな分かっているだろうに、何を妙な見栄をはってるんだか、である。橋本治氏流に言えば「一人で気持ち良くなる事が、そんなに後ろめたいのか」である(余談だが、作家の岩井志麻子先生が、ヤリマン女を自認しながら、私が一番好きなのはオナニ―だ、と、某テレビ番組で公言しているのは、つくづく偉大だ。私はこの番組に副島先生が出演してくれたらな―と、密かに夢見ている)。だから「セックスしない人が増えているらしい、異常だ」というのは間違いだ。セックスは人生に不可欠なものではない、というのは本当である。性欲のない人はいないから、一生に一度もオナニ―したことがない、という人は異常だろうが。「膣ケアの為にも、ためらわずにオナニ―をしなさい、恥ずかしい事ではありません。セックスも、膣ケアになるので、相手がいるなら大いにしなさい。ただし、自分の陰部ケアもろくにしない男性とのセックスは、膣ケアに良いどころか大変悪いので、そういう男性とは、人類滅亡になろうが、自分の膣及び膣周りの健康の為に、決して、セックスしてはいけません」ここまで言い切ったら良い。
『膣ケア本2冊についての警告』終