[2208]膣ケア本2冊についての警告 その1

8067浅川京華 投稿日:2017/10/26 08:12

藤森かよこ先生が、膣ケア本2冊(『ちつのトリセツ たつのゆりこ 原田純、径書房。『潤うからだ 森田敦子、ワニブツクス』)を取り上げておられたのを見て、読んだ(膣ケアがどういうものかについては、私はここでは詳しく説明しない)。欧米等では当たり前だが、日本には習慣付いていない膣の手入れが、この2冊のおかげで、遠からず、日本にも根付くだろうと思う。画期的な、良い事だ。が、この2冊が言っている事は(膣ケアそのものは良いが)、かなり問題がある、と私は思う。それを、2点に絞って挙げる。かつて「負け犬の遠吠え」なる言葉が流行った事があった。「結婚して子供産んでない女は、どんな女であれ負け犬」という考え方だった。周期的に、こういう、女は昔に帰るべき、みたいな、ヘンな声が世間を覆うが、私はこの2冊に、これと同様のにおい、危うさを感じる。

「欧米等では、膣ケアは当たり前」との事だが、男のそれも、欧米等では当たり前、とは、2冊とも、どこにも書いていない。察するに、日本に限らず、どこの国の男も、その点では同様に遅れている、という事ではなかろうか?「男性もケアすべき」と書いてはいるが「男性も」と、控え目な書き方だ。はっきり言うが、そういう手入れは、女より男こそ、余程必要だ、と私は思うが。汚いままの一物を女にぶち込んで、男はそれで良いんだ、なんてのは最低だろう(笑)。こういう事を言うと「これは膣ケアの本なので、男性のそれがテ―マじゃないんで」と言われるかもしれないが、女は膣ケアをすべきと言う一方で、男のそれは不問に付すというのは、根底で男に古臭い媚びを売っている、男を甘やかしたままにしている、という事だと思うが(まして2冊とも「膣ケアの為にも大いにセツクスしなさい」と言っているし)。