[2200]総選挙前、来たる15日の私たちの定例会に、結集して下さい。

副島隆彦 投稿日:2017/10/11 16:47

副島隆彦です。今日は、2017年10月11日です。 

いよいよ 総(そう)選挙(ジェネラル・エレクション の日本語への訳語。衆議院選挙のこと) の始まりだ。 私は、自民党は大負けする、と思う。安倍晋三は退陣だ。

自民党は、今の290議席から大きく議席を晴らして、210議席ぐらいだろう。80議席減らす。 公明党も、同罪で、35議席から25議席ぐらいだろう。合せて、235議席だ。

過半数は233議席だから、これでも、自公(じこう)連立政権で、安倍晋三が首相を続ける、ということになるか。そうはならないだろう。安倍晋三は、国民の怒りを買って、石で追われるがごとく、私たちの景色の中から消えて行く。 本当に、こいつは、つまらない人間だった。あの おちょぼ口の、「ボクちゃんたちは、政権党としての責任を果(はた)し・・・」の10歳の少年のような語り方は、何だ。 あれでも一国の指導的政治家か。

私は、自分のことだが、今日、恒例の金融本を書き上げた。一冊の本を仕上げることの苦しみに耐えた。誰も自分の職業を疎(おろそ)かにしてはいけない。自分の生活を守ることが何よりも大事(ファースト)だ。一国の政治のことは、二の次(セカンド、センカンダリー)だ。 私は、自分の今度の、金融本『銀行消滅(ぎんこうしょうめつ』(祥伝社刊、11月2日発売)で書いた。

「私たちの周囲から銀行の支店が消えつつある。今は、コンビニで支払いや送金をする「コンビニ決済」の時代だ。その次が「スマホ決済(モバイル決済)だ。 さあ、そのあとサイバー・マネーの時代で、「ビットコイン決済」が来るだろうか」を詳しくあれこれ調べて書いた。 この本のことはまた書いて宣伝します。

 私、副島隆彦は、今度の選挙での、自民党の大きな敗退を予言する。その一番の理由は、「増税をする、と公言して勝った自民党の首相は、これまでいない」というコトバに従うからだ。「消費税を、2019年10月から10%にする」と増税を公約にして、それを、自民党支持でやってきた 経営者や自営業者が、いい顔をするはずがない。彼らが、「安倍晋三を、いい加減、辞めさせろ」で、動く。これが安倍晋三の終わりの最大の理由だ。

 消費税の支払い(納税)は、経営者と自営業者(セルフ・エンプロイド)にとっては、その年の自分の手元に残った最後のお金に、財布に手を突っ込んでくるように、無理やり国(国税庁、税務署)が取り立ててゆくカネだ。私も、80万円とかの消費税をむりやり課税されて怒っている。所得税や地方税の400万円の他にだ。このことを一番、身に染みて分かっているのは経営者、小(しょう)資産家、自営業者たちだ。彼らが、安倍政権に引導を渡す。

 一国の政治は、国民のためにある。国民を深いところで、怒らせて、それで政権が成り立つはずは無い。デモクラシー democracy とは、デーモス(demos 民衆 people 、=hoi poloi ホイポロイ  庶民大衆 )による クラシー( cracy 、支配体制)のことだ。デモスの重要な利益を損ねて怒らせたら、権力者たちはひっくり返される。今の安倍政権は、国民を5年間も騙(だま)してきた。連立政権を組んできた公明党も同罪だ。国民は、ますます、どんどん貧乏になっていった。 もう国民生活は限界だ。これ以上の貧乏を、国民・大衆が我慢するはずが無い。だから、「安倍、辞めろ!」なのだ。それから、「(安倍)お前が国難だ!」だ。

今週末の 10月15日(日)に、私たち学問道場の定例会(自力での講演会)があります。 私たちは、今回の降って湧いたような総選挙のことを知らないで、定例会を準備してきました。それでも、この国民政治の重要な、国民による審判を下(くだ)す時期に、私たちの秋の総決起集会を開くことになった。 ですから、会員の皆さん、ご自分の友人を誘って、どうぞ、15日の、東京・三田の建築会館での、私たちの集まりに参加して下さい。 参加申し込みをして、当日払いで来て下さっても構いません。まだ席はあります。

↓定例会のお申し込みは、コチラ↓
http://snsi-j.jp/kouen/kouen.html

詳細は以下の通りです。

私は、この定例会で、今度の総選挙のことについても話します。基本のコトバは、「安倍、辞めろ!」です。 これ以外に、私たち国民が団結する評語(スローガン)は見つからない。

今回のゲストは、国際時事解説者(世界基準の情報を日本人に伝える)の田中宇(たなかさかい)氏です。 下の名前が、宇宙の宇(う)だから、田中「うータン」とも呼ばれている碩学(せきがく)です。 彼と、あれこれと幅の広いことを討論しながら、彼に、多くのことを質問して、実り多い勉強会にしたい。それでも、目下の目の前の問題は、10月22日が投票日の、衆議院選挙だから、どうしても、ここに向かって議論しなければいけません。私は、その覚悟をしています。


田中宇氏

 私が一人で話す部分でも、私は、自分が今、考えていることを、ズケズケと、遠慮無く、何でも話そうと思います。 安倍を引きずり下ろすための 対抗馬が、小池百合子という裏のある女だとしても、日本国民は、とにかく安倍晋三政権を打倒しなければいけない。

小池百合子 が作った「希望の党」と、解散、解党(かいとう)した民進党からすべてを合流させることが出来なくて、護憲(ごけん)のリベラル勢力は、第3極として「立憲民主党」となって枝野新党になってまとまった。 それで、三つどもえの三極(トライデント)の争い、で、どこが勝つか、で 次の政権が出来て行く。

 ここで、私は、大胆なことを言いますが。小池百合子の希望の党は、始めから「共同代表」とすることに決まっていたらしい。小池は、東京都知事にとどまる、という選択をした。だから選挙に勝って、野党第一党になっても首班指名(しゅはんしめい、首相になること)は受けられない。では誰が、次の首相になるのか。 たいていの人は、統一教会(とういつきょうかい)ではない、自民党の穏健(おんけん)な政治家が次の首相になってくれれば、それでいい、と思っている。 私は、それを望まない。

 今の日本には、「この人が、日本の首相であって欲しい」が見当たらない。どこを探しても、世界=国際社会 に出しても遜色(そんしょく)の無い、首相の器(うつわ)である人物が居ない。 石破茂も、困った顔をしている。しっかり者の岸田が、じっくりと自分の番を待っている。だが、他にいないから、ということでなる、という感じだ。

前原誠司(まえはらせいじ)は、元から頭が軽いので、首相の器では無い。細野豪志(ほそのごうし)は、まだ自分がやる、という構えでは無い。そうなると、誰が首相に相応(ふさわ)しいのか?  小池は、もう、一体、自分の周囲で何が起きているのか、国民は何を考えているのか、で頭が回らないような状態だ。

この小池とぶつからないで、それなりに、話し込んできた人物がひとりいる。 それから、ダークホースで、大阪の 橋下徹(はしもととおる)がいるが、選挙に出なかった。橋下とも話があって、彼も、この人でいいと、言うだろう人物がいる。前原と細野の 長年の先生で、彼らに政治を教えて来た人物がいる。 

 だから、小池も、橋下も、前原も、細野も、「この人が、当然、日本の首相になるべきだ」という人がいる。さらには、枝野幸男(えだのゆきお)であっても、この人の政治家としての格(かく)の高さには、頭を下げる。それは、小沢一郎(75歳)だ。だから、新党希望が予定していた共同代表のところに、ポカンと空いていた空白を、埋めるのは誰か? が、これで明らかになる。

「小沢一郎だけは大嫌いだ」と憎しみを込めて生きてきた、石原慎太郎でも、森喜朗(もりよしろう)でも、小池百合子に、公開の場に引きずり出されて、自分の見苦しい姿を、晒(さら)して、小池とぶつかって、煮え湯を飲まされた。あとは、小泉純一郎と、麻生太郎も、安倍晋三も、小沢一郎が大嫌いだろうが、それでも、「自分たちでは、もう日本のこの難局(なんきょく)は乗り切れない。自分たちは、官僚を押え付けることも出来なかった」と内心では、深く反省している。 いくら強がりを言っても、国民のための政治の目からは、このことは明らかなのだ。

指導者の政治家たちの、誰からも一目置かれているのに、なぜかずっと嫌われてきた男が、小沢一郎だ。 だから、副島隆彦は、小沢一郎は、西郷隆盛(さいごうたかもり)なのだと、ずっと書いて来た。西郷南州(なんしゅう)は、幕末の日本の宝で、清廉潔白の士で、どんな人とも対等に穏やかに接した、陽明学(ようめいがく)に学び、本当は、隠れキリシタンの、「四民平等を目指しもそう。身分制社会である徳川体制を打倒しもそう」と闘った偉人だ。 最後に、きっと小沢一郎の名前が、出てくるだろう。私、副島隆彦は、言論人として、ずっと、雨の日も風の日も、このことを書いて来た。

だから、学問道場の会員の皆さん! 10月15日の 定例会に結集して下さい。

私たちは、今や、どの支持政党も、どんな味方勢力も持たない、微々(びび)たる、在野の知識人集団である。だが、私たちが今の日本で、一番、汚れていなくて、変な勧誘にも乗らないで、自分たちだけで、志(こころざし)を貫いて、ここまでやってきた集団。私たちが、日本で一番、頭のいい人間たちの集まりだ。

私は、このことを本気で、会員の皆さんに訴えかける。どうぞ、年に二度の、この私たちの会に集まって互いに、知った顔を見て、同志としての友愛を築いて、そして、私たちの日本国のために、大声を上げましょう。 誰にも遠慮しない。どんな勢力にも頭を下げない。 官僚どもの支配 と、荒れ狂う ヘンな宗教団体からの攻撃 に、私たちは体を張って立ち向かいましょう。

副島隆彦 拝

(資料の新聞記事。転載貼り付け始め)

〇「安倍政権5年に審判(しんぱん)  衆院選公示、1180人立候補 」

2017/10/10 日経新聞

第48回衆院選は10日公示され、各党は22日の投開票に向けた12日間の選挙戦に突入した。5年弱にわたる安倍政権の評価を有権者に問う選挙となる。政策テーマでは消費増税や憲法改正などが争点。選挙戦は「自民党・公明党」「希望の党・日本維新の会」「共産党・立憲民主党・社民党」の3極が、政権の継続か転換かを争う構図だ。
街頭演説を聴く有権者ら(10日午後、仙台市青葉区)

 立候補届の受け付けは10日午後5時に締め切られた。立候補者数は1180人で、内訳は小選挙区936人、比例代表(重複を除く)244人。政党別では自民が332人と最多で、共産(243人)、希望(235人)が続く。
 希望は目標とした過半数(233)の候補擁立にはこぎ着けたが、比例単独候補を37人抱えており、単独での政権獲得は事実上難しい状況。小池百合子代表(東京都知事)は出馬しなかった。

 小選挙区の立候補者数は1996年に小選挙区比例代表並立制が導入されて以降、過去最少となった。共産が立憲民主や社民との競合を避けて候補者を取り下げたことなどが影響している。

 自公両党の公示前勢力は324議席。首相は与党の勝敗ラインを過半数の233議席と定めた。憲法改正に前向きな希望や維新を合わせた「改憲勢力」が改憲発議に必要な3分の2以上の310議席に達するかもポイントとなる。
 安倍晋三首相(自民党総裁)は10日、岩手県一関市での街頭演説で「この選挙はいかに北朝鮮の脅威に対して、国民の命と幸せな暮らしを守り抜くかだ」と強調。公明の山口那津男代表は北海道美唄市で「日本の行く末を責任感と安心感をもって実現できるのは自民党と公明党の連立政権だ」と述べた。

 希望の小池氏は都内で「国の政治を改めて『安倍1強政治』をここで止めたい」と訴えた。日本維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)は大阪市内で「消費増税の前に役所のお金の使い方を見直す」と指摘した。

 共産の志位和夫委員長は「最大の争点は安倍暴走政治をこのまま続けさせていいのかだ」と呼びかけた。立憲民主の枝野幸男代表は「まっとうな政治を取り戻すためには新しい受け皿が必要だ」と主張した。社民の吉田忠智党首は「森友学園や加計学園問題などについて丁寧に説明をすると言いながら、全く国会で議論しない」と安倍政権を批判。日本のこころの中野正志代表は安倍政権下で憲法改正の実現をめざすとした。

 「1票の格差」を是正したため、今回から小選挙区の定数は6減の289、比例代表は4減の176となる。総定数は465。計97選挙区で区割りが変わった。事前に投票できる期日前投票は11日から始まる。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦 拝