[2198]「東芝本」をよろしくお願いします

相田英男 投稿日:2017/10/08 15:35

相田英男です。

ぼやきで古村さんにご紹介頂いたように、電波社より私の初めての著作本が出版されました。製本後に読み返して見ましたが、自分でもグッとくる位の、結構な情報が詰まった本です。

「東芝はなぜ原発で失敗したのか」

東芝はなぜ原発で失敗したのか

既に多くの「東芝本」が書店で並んでいるのを見かけます。そのほとんどは、今回の事件の責任を、歴代社長達や取り巻きの重役達が無能であるという、東芝という組織内部に問題があったのだ、という視点で書かれています。

しかし、私の本の主張はこれらと真逆です。誰が東芝の社長であっても、この結果は避けられなかった、というものです。

東芝の外部の環境が、今回の破滅を導いたと私は考えます。この「外部環境」を説明するために、「ビリヤード理論」という副島先生の「属国日本論」の元となったモデルを使ってみました。「ビリヤード理論」はF .フクヤマの名著「歴史の終わり」でも紹介されています。

本書をご覧いただければ、東芝を追い込んだ「外部環境」の実態についての理解が深まります。日本人同士で「あいつがアホだったから」などと、どれほど批判しあったところで、東芝事件の全容は全くわかりません。かえって混乱が深まるだけです。本書を是非お手に取ってご覧ください。

本書が出来るまでに、電波社の岩谷さんと副島先生には、多大なご協力をいただきました。本当にありがとうございます。

相田英男 拝