[2197]選挙のさなかですが、2017年10月15日(日)の講演会にぜひ来てください

アルルの男・ヒロシ 投稿日:2017/10/07 10:06

 アルルの男・ヒロシです。

 私は、現在、来月発売予定になっている「世界権力者図鑑」の原稿を中国の新体制の部分以外は書き終えて、15日の国際問題評解説家の田中宇先生と副島先生とを交えた講演会の準備を始めているところです。

 それにしても、今回の講演会、おそらくSNSIの講演会で初になると思いますが、衆院選のさなかの開催という事になってしまいました。それだけに皆様は、国内政治の動きと、国際政治の関連性の話を是非聞きたいと思っていると思います。

 田中先生も副島先生も、私も、それぞれ共通する分析をしているところとやや違うところがあると思いますが、15日は、今後の日本政治が国際秩序の変貌の中でどのように変わっていくのかということをじっくり議論できると思います。

 田中先生には、冒頭でもう20年近く続けれおられる国際ニュース解説者として、ニュースの読み方や田中宇独自の国際政治の分析枠組みについて短く30分弱で講演も頂く予定です。

講演会参加のお申込みはこちらです
http://snsi-j.jp/kouen/kouen.html

 それにしても!です。日本の政治です。小池百合子に全くしてやられた。小池の後ろには安倍自民党がいます。これをみんなまだわかっていない。大手新聞の「小池と安倍は対立している」というストーリーに騙されている。政治家というのはそんな甘いものではない。共通の目的があれば平気で組みますよ。そこまではわかっていたが、ここまで引っ掻き回されるとは思わなかった。

 重要なのは小池の目的は勝つことではなく、「野党を分断する」ということです。エジプトで中東政治を学んできた小池らしいやり方だった。結局は、分断して統治する。このパターンで今回もやられました。

 日本の政治ですが、安倍政権が森友・加計問題で窮地に追い詰められている中、本当は極右に近い政治思想の持ち主である、東京都知事の小池百合子が、突然国政進出を表明し、「リベラル政党」とはとても信じがたい、右翼的な発言を繰り返し、護憲派のリベラル派は「排除する」と宣言しています。都議選ではこういうことはあまり言わなかった小池がなぜ急に保守派の側面を前面に出してきたか。

 小池人気にあやかって、民進党では勝てないと思った、保守でもリベラルでもない中間派の政治家たちが、保守政党を標榜する「希望の党」に雪崩を打って参加しました。一方で、従来の良質の日本のリベラル派は、枝野幸男が率いる「立憲民主党」に結集しました。しかし、この新党は先に希望の党に参加した中間派を取りこぼした。ただ、立憲民主党がもっともまっとうな政治を標榜した政党だろうと思います。

 小池百合子が代表に就任した途端、希望の党に最初から参加してきた元検事の若狭勝と民進党で居場所がなくなった細野豪志の二人は、公認予定者に「公認料として700万円を党に上納しろ」とか「小池と一緒にポスター写真を取りたいなら3万円払え」とかめちゃくちゃな要求をしている。そういった上納金の誓約も含めた政策協定書にサインしろ、と迫っている。上納金を払ったにも関わらず公認を得られなかった候補者もいるという。検察出身の若狭勝が詐欺まがいのことをやっている、と誰でも思った。

 これは、明らかに、民進党出身者の当選をできるだけ少なくするために、意図的に「新党はダメな党である」ということをアピールしているに過ぎない。この混乱を仕組んだのは安倍とつながっている小池百合子だ。

 二人は、民進党の保守派のこれまで除け者にされたという恨みの感情をうまく利用して、小池百合子(安倍晋三と同じ統一教会=国際勝共連合の支援を受けている)が、野党を分断した構図になった。前原誠司もその共謀に加担した罪人の一人だと言うこともわかってきた。

 国内政治がここまで揺れ動くのもアメリカ政治がトランプによってひっくり返されたこと、それによって失業者安保マフィアたちが必死の反撃に出ていることの現れなのです。

 そういうことも、しっかりと講演会では議論したいと思っています。

 それ以外にも次のことをテーマにします

※トランプ政権と軍産複合体・情報機関の戦い
※世界は「多極化」に向かっているのか、世界の政治は米中露(G3)で決められているのか
※北朝鮮問題はどのように推移するのか
※ブレグジット後の欧州はどういう権力構造になるのか
※中東政治はどのように劇的に変化するか
※田中宇のいう「隠れ多極化」理論とはどういうことか
※ビットコインなど仮想通貨と世界権力の関係と覇権争い

 ぜひおいでください。
講演会のお申込みはこちらです
http://snsi-j.jp/kouen/kouen.html