[2169]今こそ姥捨山の復活を 3

8067浅川京華 投稿日:2017/08/03 06:39

去年の米大統領選後、私の友人(彼女も介護福祉士)が「ヒラリーは、顔に生気が無くて、何だかヘンだった」「2度も落選してるもんね、人気無いよね」「トランプの方が(ヒラリーより)年は上だけど、元気そうだったね」と言った。政治知識など無い一般人でも、テレビを見ただけで、この程度の事は、分かる者は分かる。まともな一般人が、より増える事が重用だ。別の友人が「まともな人って、どういうのがまともよ」と言ったので「現実把握能力がある人」と答えた。

本題。狂暴なボケ老人達が、面会に来た家族の前ではおとなしい、という現象が、しばしば見られる。これは、介護の現場で働く者は、みんな知っている。で、みんな言う「ボケたふりしてんじゃないの?」と。以前、女優の、故高峰秀子が、ボケたとばかり信じこんでいた養母が、実はボケたふりをしていた事がある時分かり、この時程、養母を憎いと思った事は無い、と書いていた(高峰秀子は、日本の歴史上、名子役から大女優になった、稀有な女優として名高い。高峰秀子には、子役時代から養母がステージママとして張り付き、この養母との愛憎関係は有名)。私も、80とかまで生きたら、都合が悪くなったら、ボケたふりをするだろうな―と思う。老人の特権だ。多分ボケ老人ならぬボケたふり老人の数は、相当だろう(彼らも、国からのカネで生きている)。

『俗ニーチエについて 付記』続き
女は『奥さん、お嬢さん』『ミス、ミセス』『マダム、マドモアゼル』と、結婚しているか、いないかで区別される。男に、そんな区別はない。つまり、女は男しだい、という前提に、世界中の女は平気で立っている。この1点で「女は総じてバカ」という副島先生の言葉は事実だ、と『2166』で書いた。が、それでトクをしているのは、男だ。
私は自分を、絵本『ベロ出しチヨンマ((作画は、切り絵の滝平二郎氏)』の、過酷な年貢米の取り立てを訴えて磔にされた百姓の類の人間だ、と規定している、と書いたが(自分は死ぬことが怖いか、と考え、死ぬことより、苦しんで死ぬことが恐いのだ、と気付いた。だからこの例えすら、不遜ではあるが。もう一つ、余談だが、この『ベロ出しチヨンマ』のタイトルは、一家揃って磔にされたその時、怖がって泣く妹に、隣の磔台のお兄ちゃんが、舌を出して面白い顔をして見せた、からきていた、と思う。副島先生加筆の『ベロ出し』の話は、これで、初めて知った)、もう一つ、私は『猿の惑星』のチヤ―ルトン・ヘストンだ、と規定している。「人間の原型は女であるという事実」を認識している私は、猿の支配する惑星で、猿に人間狩りされる人間の中で「ここは地球だったのか!」と、一人叫ぶ人間(もともとは猿でなく、人間が支配者だった事を知っている人間)と同じだ、と。