[2167]朝日新聞の現地ルポ 「トランプ王国、冷めぬ(アメリカ国民の)熱狂」 を載せる。
副島隆彦 です。 今日は、2017年8月1日 です。
以下に載せるのは、朝日新聞の 金成(かなり)隆一 という記者の、アメリカの「トランプ政治」の現地ルポだ。 7月25日の、トランプが、オハイオ州、ここは、 ”ラストベルト、rust belt 、錆び付いた州” と呼ばれる不況業種の失業者の多い州のひとつだが、ここの地方都市で、トランプが演説した様子を、この朝日の記者が現地ルポルタージュした内容だ。ここには10枚ぐらいの写真が、載っていたので、私、副島隆彦は、これらも貼り付け転載した。
これで、今のアメリカの国民(民衆、庶民)の様子がよく分かる。
日本では、トランプ政権の主要スタッフたちの辞任(解任、クビ)が相次ぐので、相変わらず、
「トランプさんて、大丈夫なの。おかしな人じゃないの。この政権は長持ちしないのではないか」という
評価が、広まるように、意図的に、テレビ、新聞の 報道が続いている。
報道官 (spokes person )の ショーン・マイケル・スパイサーが更迭されて、続いて、アンソニー・スカラムッチという不作法な、口のきたないNYの実業家が、広報部長( communication director )が、たったの10日で、「こいつではダメだな」ですぐに引っ込めとなった。その前に、ラインス・プリーバス 大統領首席補佐官(チープ・オブ・スタッフ)が辞任した。 トランプは、7月28日に、「ラインスは、いいやつだ。よく仕事をした」と見送った。 プリーバスは、実は、ヒラリー捜査、裁判起訴、そして米議会への喚問に反対していた。
プリーバスは、大統領選挙中は、共和党の全国委員会(RNP、党本部)の委員長だった。日本のウソ、フェイク、インチキ・メデイアたちは、共和党本部は、トランプを支持していない、と書き続けた。が、そんなことはなくて、プリーバスは、ポール・ライアン下院議長と同じ、ウイスコンシン州の政治家なのだが、トランプを懸命に賢明に支え続けた。
このあとは、脅しに弱くて ”軟弱な” ジェフ・セッションズ司法長官(アトーネイ・ジェネラル、A.G. 中世イギリスなら「国王の大法官」。日本でなら、法務大臣の他に 最高検の検事総長も兼ねる)を、更迭して、もっと、根性のある男に変えるだろう。 そこに、「ヒラリー追及で 最強の男」、あのジュリアーニが、”最後のご奉公”で出てきたら。 さあ、お待ちかね、だ。ヒラリーを 裁判に掛けて、議会でも公開調査(実質、裁判だ)に掛ける、動きになる。 いよいよ、である。
日本では、唯一、私、副島隆彦だけが言い続け、書き続け、日本に報告し続けた。 ” Lock Her Up ! “ 「ロック・ハー・アップ ! 」 「ヒラリーを 逮捕、投獄(とうごく)せよ!」 に 向かいつつある。
このヒラリーを捕まえて、裁判に掛けて、投獄せよ、こそは、アメリカ国民の 腹の底からの願いであり、熱意である。 このことが分からないような人間が、あれこれ、世界政治のことをしゃべるな、書くな、考えるな。土人のくせに。
日本国内の、「安倍政権は、どうなるの? 」にでも、しがみついていなさい。こんな、低脳の、ヒドい指導者たちしかいない、チビコロ、チンコロ国家のことなど、世界は、まったく相手にしない。 島国に立て籠もって、ひたすら、人口を減らしながら、衰退に衰退を続けて、こじんまりと生き延びてゆけ。
下の朝日新聞のルポの写真の中に、トランプ演説会場の中で、 ” Drain the Swamp ! ” 「ドレイン・ザ・スワンプ !」のポスターを掲げている 人たちがいる。 この「 ドレイン・ザ・スワンプ」と「ロック・ハー・アップ !」こそは、アメリカ国民、民衆、大衆、一般国民の、真の要求項目であり、血の叫びの、本物のアメリカ人たちの、怒号だ。 このことを、まだ、分からないような、日本人とは、私は、口もききたくない。 私、副島隆彦が、何百回、言ったら、分かるのか!
朝日の以下の写真の説明文では、「このドレイン・ザ・スワンプ !」は、「ヘドロをかき出せ」となっている。これ以上の説明はない。日本人のニューヨーク派遣の新聞記者でも、この程度の知能と、知性と、教養、学識しか無い。NHKでも同じようなものだ。他の、私は英語がよく出来る、と自惚れているインテリや、アメリカ研究学者たちでも、この程度だ。 大きな政治の動きを、その全体像で見る、分かる、ということが出来ていない。 私が、副島隆彦だけが、今も、孤軍奮闘している。
だから、せめて、ここの、私たちの学問道場に集まっている人たちだけでも、このアメリカ国民、民衆、本当の優れた、真面目な、我慢づよい、正義の人々の声を聞きなさい。 副島隆彦だけが、本当のことを、日本国内に、伝え続けているではないか。 違うのか。
ヒラリー裁判が始まる。このことが、私たちの敵どもにとっては、死ぬほど、イヤなことなのだ。これだけだ。アメリカ政治、そして、世界政治の、 本当の中心、 本髄 は、これなのだ。
長年、アメリカのリベラル派(民主党勢力)を代弁してきたニューヨーク・タイムズ が、どれほど、変質して、おかしくなって、奇っ怪な宗教団体に取り込まれているか。同じく、首都ワシントンの、官僚ども、そしてロビーストと呼ばれる政治利権屋どもが、どれほど、群れをなして、悪魔の宗教集団に取り込まれていることか。日本も同じだ! この恐るべき真実を、まだ、見抜かない、分からないような人間は、
生来の知能の低い人間だから、どこか他に行け。 勝手にラインやら、インスタグラムで、「今日、私が食べた 料理」でも、貼り付けて、仲間内で、遊んで、日本土人の人生を、このまま生きてゆけ。
以下に貼り付けた、初めの3枚の画像(写真)は、ものすごく大事なものだ。
ここの、今日のぼやき「1982」番で、7月に入ってから広報して、販売を開始した、私たちの
定例会(5月28日開催した)での、私たちの講演DVDの 内容であり、この中に入っている。今からでも買って、真剣に見なさい。 ものすごく重要な内容ですから。
(転載貼り付け始め)
〇「トランプ王国、冷めぬ熱狂 集会「ヒーロー凱旋だ」」
2017年7月31日 朝日新聞
http://digital.asahi.com/articles/ASK7Z5Q4NK7ZUHBI00T.html?rm=959
*集会で支持者らにガッツポーズを見せるトランプ米大統領(左)と手を振るメラニア夫人=7月25日、オハイオ州ヤングスタウン、ランハム裕子撮影
*オハイオ州で開かれた集会で演説を終え、手を振るトランプ米大統領
7月中旬、(引用者、加筆。私、金成隆一 が、朝日新聞の)ニューヨーク支局で仕事中、携帯が鳴った。画面が示す。「フランク@オハイオ州ジラード」
出ると、いつもの大声が響いた。「もう聞いてるか? ビッグニュースだ。トランプが来週、ヤングスタウンに来るんだ。ヒーローの凱旋(がいせん)帰国だぞ」
ジラードは一帯で製鉄業や製造業が廃れた田舎町。隣町ヤングスタウンは、全米に知られる労働者の街だ。大統領トランプが政権半年の節目の集会場所に選んだのは、自分を熱狂的に支えたラストベルト(さび付いた工業地帯)だった。
電話の主は、大工のフランク・ビガリーノ(43)。トランプの選挙戦に没頭し、政権の半年を絶賛する支持者の一人だ。
*トランプ大統領に歓声を送る支持者。プラカードには「トランプ支持の女性」「ヘドロをかき出せ」と書いてある=7月25日、オハイオ州ヤングスタウン、金成隆一撮影
「トランプは有言実行の指導者だ。世界中の圧力にさらされても、パリ協定や環太平洋経済連携協定(TPP)からの離脱を約束通りに決めた。そこらのナイーブな政治家じゃ、こんなことできない」
トランプの評価となるとますます声が大きくなる。
*「米国の一番輝かしい時代を見てくれ」。トランプを支持するフランク・ビガリーノさんは、1980年代の「偉大な米国」の復活を望んでいる。トランプ大統領を押し上げた世論の変化に刺激を受け、自分も地元の選挙に出る準備を進めている=オハイオ州トランブル郡、金成隆一撮影
特に感激したのは、地球温暖化対策の国際ルール「パリ協定」からの離脱表明だという。国際社会が世界2位の温室効果ガス排出国なのに無責任だと批判する中、トランプはかまわずオバマ前政権の国際公約を葬った。
フランクは30歳代になって大学で石炭火力発電を学び、苦労が実って電力会社に就職した。クリーンエネルギーの時代に入ろうとしていたが、この地域では長らく石炭は安定した雇用の代名詞だった。ところが環境規制に厳しいオバマ政権下で発電所が閉鎖され、2009年に解雇された。
「一党独裁の中国の排出削減をどうやって確認するっていうんだ。協定で損をするのは米国。だから脱退するんだ。トランプ流の米国第一主義だ」
(ところが、これとは対照的で)ニューヨークでは、雰囲気が全く異なる。酒屋前にこんな看板がある。「彼(トランプ)のツイートを読む前に飲んでおこう」。 酔っ払わないと、好き勝手に周囲を罵倒するトランプ大統領 の言葉など見られないという意味だ。 都市部では今もトランプは冷笑の的だ。政権発足から半年の支持率も36%と歴史的な低さ。抗議活動もやまない。主要メディアは政権の問題を連日伝える。
別の国かと錯覚するほどの落差。電話を切って、しばらく考えた。かつて取材したトランプ支持者たちの今の思いが知りたい。トランプの集会を目指した。この日、集会開始の半日前から長い列が出来ていた。元製鉄所勤務のマーク・ラプマード(60)もいた。
*製鉄所の閉鎖で失業したマーク・ラプマードさん。トランプ大統領の演説に聴き入る=25日、オハイオ州ヤングスタウン、金成隆一撮影
マークはかつて製鉄所の溶鉱炉で汗だくになって働いた仲間ジョセフ・シュローデン(63)と来ていた。2人は民主党を支持する典型的な労働者だったが、昨年の大統領選で初めて共和党トランプに投票した。
トランプが夫人メラニアと登壇した。会場は歓声に包まれ、無数の「米国を再び偉大に」「ヘドロをかき出せ」などのプラカードが揺れる。トランプは選挙中と同じ調子で民主党を批判し、メディアを「フェイク」とこきおろす。現職大統領の集会にしては異様な雰囲気だ。
トランプは1人の男性を壇上に導いた。「彼は生涯ずっと民主党員だったのに、私に投票したんだ」
マークやジョセフとそっくりだ。2人はまるで自分が褒められているような表情で舞台を見つめている。
トランプはすかさず雇用重視の姿勢を示す。「仕事を取り戻す」「工場をフル稼働させる。もしくは(古い)工場は潰して、新品の工場を建てましょう」
腕を組んで聞いていたマークがつぶやく。「彼はがんばっているね」。異端児が首都に乗り込み、ベテラン議員やメディアに非難されながらも、平然としている姿勢がいいという。
集会後、記者は帰宅する2人の車に同乗した。トランプの公約の多くが頓挫していること、資質が疑われていることを列挙し、「本当に失望していないのか」と(私は)重ねて聞いた。世界からの米国の評価が落ちていることも(彼らに)伝えた。
ハンドルを握るジョセフが言った。「この街で暮らす俺たちは、政治家がやるといってやらないことに慣れている。トランプが約束の1割でもやれば十分だよ 」 敬称略(オハイオ州ヤングスタウン、金成隆一)
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦 拝