[2147]家族制度なんぞくたばれ

8067浅川京華 投稿日:2017/06/05 04:08

今時の若者は、彼氏もいない、結婚もしないで、情けない、みたいな事を言う職場の人間(そう言う本人も、私より一つ下で、離婚して、子供もいないヤツだが)に「これだけ結婚しない人間がいるって事は、結婚しない人間に問題があるからじゃない、結婚に問題があるからだよ」と言ったら「アツ!」という顔をした(アツ!となるだけマシだ)。結婚が、単なる制度に過ぎないのと同様(こんなもんは、消費税やマイナンバ―と何にも変わらない、ただの法律だ)、家族も、ただの制度だ。こう言うと「いや、家族は、血の繋がりという事実に基づく関係だ」という人がいるかも知れない。血縁は事実関係だろうが、血縁のある者同士は、家族としてまとまって、一生仲良く一緒にいなければならない、なんていう決まりは無い。無いにも関わらず、そんな決まりがあるかのように錯覚しているヤツだらけなのは、家族なるものが制度化している証だ。制度とは、前述したように、ただの法律、つまり、人工的なものであって、自然なものでは無い(ちなみに私は、なぜ結婚しないのか、と聞かれると「家庭が嫌いだから」とだけ答える事が多い)。以前、お笑いタレントの母親が生活保護を受けていた、ってんで、袋叩きにされた事があった。親の面倒を見るのは当たり前、カネのある芸能人ならなおのこと、ってのはおかしい、と私ゃ勿論思ったが(スピリチユアルの江原啓之氏が、同様の事を某誌で言ってるのを読み、へぇ、こんな考え方をする人だったのか、と、ちょっと感動した)、つい先日、職場の若い女の子に、これについての驚くべき事実を聞いた。私は、テレビを殆ど見ないので、そのお笑いタレントも、かの騒動で初めて知ったが、そのお笑いタレントの母親は、男を何人も取り換えたシングルマザーだったそうで、お笑いタレント氏は、騒動が起きる前から、その母親の事をネタにしていたそうな。母親がテレビに出た事もあるそうで、キレイでもなんでもない、ハデで下品な関西のオバチヤンだったそうな。ならば、騒動が起きた時「あんな母親じゃ捨てられて当然」と思った人間は、日本中にたくさんいたはずだ。しかし、誰一人そんな事は言わず、一斉に叩いた。本人も、みんな知ってるくせにと思いつつ、あんな母親の面倒なんて俺は見ない、などと言って芸能界追放にされるのが怖くて、ひたすらすいませんで通したのだろう。戦前、戦中、殆どの日本人は、戦争熱に浮かされていた。が、敗戦後、途端に、私は最初から戦争に反対だった、と言うヤツだらけになった、と聞く。普通の良い人が一番汚い、という好例を、また見た、と思った。