[2141]今こそ大政奉還を 7
秋篠宮家の長女婚約の報に、案の定「又、皇族が減る、女性宮家創設を、やはり急がなければ」という空気が広がっている。今上天皇の「特例法などに逃げるな、飽くまでも皇室典範を改正しろ」という意志だと、私は思う。今上天皇の戦いは続いている。私はこの戦いを、断固支持する。日本では所詮、米国のような革命(トランプ大統領の登場)は、残念ながら起きないのか?とも思うが、そんな事は無かろう、日本は米国しだいだから、米国があのように変わった以上、影響を受けざるをえない、似たような事態(本音の時代の到来)に、遠からずなるだろう、と期待していたが、考えてみれば、トランプ氏が出現した去年、時期を同じくして、今上天皇の退位希望表明がされた事、これこそが「それ」だ、と気付いて、私は「あっ!!」となった。余談だが、副島先生の『1971 1643年と1756年のヨ―ロツパの歴史2』で、アンリ4世と結婚したマリー・ド・メデイシスは、素行の良くない女だったらしく、とあったが、素行が良くない女だったのは、アンリ4世と最初に結婚した、カトリーヌ・ド・メデイシスの娘のマルグリツト(通称マルゴ王妃。この通称は蔑称だそうな)である。兄弟3人と、近親相姦していた人だそうな。フランス王室の歴史というのは面白くて、日本のように側室制度というのはない事になっているが、そんなのは大嘘で、フランス王室も、現日本皇室のように、女王は認めていなかったが、その代わりというか、代々の王様には、公式籠姫というものがいて、これが国政を牛耳ってきた(更に余談だが、日本のデビ夫人などは、こういうものに憧れた、時代遅れの女だろう)。アンリ2世の愛人だっデイアーヌ・ドポワチエという人は特に有名で(アンリ2世より、20才くらい年上だったそうな)、アンリ2世存命中、国政を牛耳っていたのはこの人で、王妃のカトリーヌ・ド・メデイシスは、ずっと日陰者だったそうで、カトリーヌ・ド・メデイシスが国政を好き放題にし出すのは夫の死後、デイアーヌ・ド・ポワチエを追放してからだそうな。聖バルテルミの虐殺の主謀者もカトリーヌ・ド・メデイシスだそうで、長年の鬱屈から、こういう残虐な人になったのかも知れない、と言われているそうだ。ちなみに、フランス王室最後の王様のルイ16世は、確か、フランス王室史上唯一、愛人のいない王様だった。だから、フランス王室は滅びたのかね、などと思う。