[2117]森友事件は終わった。誰も捕まらない。安倍政権が倒れて、昭恵と逃げる、だけのことだ。
森友(もりとも)事件(本当は国家犯罪)は、昨日で終わった。誰も捕まらない。誰も 泣き叫ぶ者 がいない。 これは、フェイク・ドラマだ。このあと4月中に、安倍の首が飛んで(首相を辞任して)、昭恵とふたりで、上手に逃げ切るだけだ。 この夫婦は、仮面夫婦ではなくて、本当は、本物の政治活動家の夫婦なのだ。
副島隆彦です。今日は、あ、もう、2017年3月24日(金)です。
昨日の 籠池泰典(やすのり)ではない、泰博(かごいけやすひろ。自分で、「ひろ」と参議院でも衆議院でも言った)の国会での証言を、私は、ぐったり横になったまま、だらっとテレビで見ていた。
自分が今、書いている本が書けないからだ。何があろうが、人間は、自分の本職(ほんしょく)、本分(ほんぶん)、生業(せいぎょう)に打ち込まなければいけない。くだらない、やらせの政治劇なんかに、付き合っている方がアホだ。
森友事件は、今日で終わった。 誰も捕まらない。警察は全く動かない。誰も泣き叫んでいる人がいない。被害者がいない。 被害者は、バカな国民だ。この政治ドラマを、わくわく、ドキドキしながら、まるで推理小説を読んでいるかのように、「次は、誰が国会に呼ばれるんだろう。おもしれえなあ 」と、楽しんでいるバカたちだ。子供ちゃんだ。
保守派の、大人(おとな)の人間たちは、「世の中は、いつも、こういうお金が動いているんだよ。政治家と役人(官僚)たちは、いつも、こういうことをやっている」と知っている。だから黙って見ている。
それでも、安倍晋三の政権(内閣)は、飛ぶ。4月の終わりには安倍内閣は辞任で終わる。そのあとも自民党政治が続く。あのひょっとこヅラの麻生太郎が、もう、自分が総理(首相)になったような顔をして、嬉しそうに首相席に座っていた。その横で、岸田文雄(きしだふみお)外相が、これまた大変、嬉しそうに、麻生と話し込んでいた。
安倍晋三は、さっさと外遊(がいゆう)中で逃げている。「あんたは、もういいから、どっか外国にでも行ってろ。おれ達がやるから」と言われたのだ。 首相夫人昭恵(あきえ)という女が、どんなに本性(ほんしょう)からの極悪人であるか、も分かった。この文のうしろの方に、昭恵が、昨日の夜9時半に フェイスブックに載せた文を転載する。
これで昭恵は、自分の国会への証人喚問から逃れた。 まわりにがっしり防御壁が出来ている。この女は、現役の政治「活動家」なのだ。旦那よりも腹のすわった原理運動、統一教会の活動家だ。
来週から官僚たちが国会に呼ばれる。ただし参考人招致(さんこうにんしょうち)だ。証人としての尋問(じんもん)ではない。偽証罪で刑事告訴されない。迫田英典(さこだひでのり)国税庁長官( 事件時の 財務省理財局長)と、竹内国際局長 と、近畿財務局の( 美並義人=みなみよしと=の名前が出ない)大阪航空局(国交省、公明党の牙城)の担当者、大阪府議たち・・・このうち頭(あたま)の数人を呼んで、それで終わりにするだろう。
籠池は、「このとき(2016年9月5日)100万円を『安倍晋三からです』と昭恵夫人から受け取った」と今日、証言した。安倍昭恵付(づ)きの、経産省から出向の女秘書官(谷さえこ)が書いたFAXは、「これ以上の補助金の申請は無理です、と財務省本省が言いました」という内容だ。
この女たち(もうひとり女官が現場にいた)を含めて、昭恵も、安倍晋三も、「100万円なんて渡していない。籠池と昭恵が、二人きりになったことはない」と、言い張って、言い張って、それで、「どっちがウソをついているのか」を、明日から、テレビがわんわん言い合って、それで、盛り上がって、それで、・・・終わりだ。
籠池泰博(かごいけやすひろ)とオバハンも、本物のワルだ。 この夫婦、家族を、少しでも肩を持つ者は、まんまと騙(だま)される。菅野完(すがのまもる)君、気をつけなさい。 君も嵌められるぞ。「ほんま、気いつけや、まんま、はめられて、いてもうたるがな」か。私は、流暢(りゅうちょう)な関西弁は書けないが。
籠池は、すでに、うしろから自民党とすでに話が、大きく出来ている。「あんたを刑事起訴(捕まる)されないようにして、うまく済ますから。自分の身を守りなさい 」となっている。籠池は、自民党ともう繋(つな)がっている。だから大きなお金が動いた、大きな真実は話さない。籠池との間(あいだ)に立つ「日本会議」の大幹部たちはたくさんいる。籠池は、この男たちに、「あとあとのことは、よろしゅう頼んます」と、数日前(3月18日頃)に言ったろう。
籠池一家は、全てを失う、というのはウソだ。「小学校が開設 出来なかったら、私に借金が、17,8億円残ると思います」と、今日の喚問(尋問)で言った。だが、その様子は、平然としていた。そんななもの、ちっともこわくはない、という感じだ。自分は、信念の「活動家」の根性を保っているから、か。いや違う。「刑務所に行かなくてもいいようにする。そのかわり、本当の大きなカネの話はするな、絶対にするな」という 自民党との手打ちが出来たからだ。この男は、やはり、本性は、生来のゴロツキ右翼の極道者の、活動家だ。
籠池は、証言で、「(私の知らないところで)政治的な関与があった」とか、国有地(2880m²、2600坪)の売買代金が、9億4千万円(本当は14億円の土地)が8.3億円も一気に減額されて、大幅に安くなったのを知って、「神風が吹いた」、「ビックリしたと以前に言った」と言った。しかし、このことで、政治家の誰の力が働いたのかは言わなかった。籠池は、この段階でも、まだ「安倍晋三先生を尊敬しています」と庇(かば)い続けた。
籠池は、ひたすら、松井一郎ひとりの首を取りに行くような、素(そ)振りを見せた。しかし、あれは演技だ。松井一郎・大阪府知事を、国会に喚問することは自民党はしない、そんなことは国家体制上、出来ない。
出来ないと分かっていて、籠池は、松井一郎を標的にする振りをした。二人だけで会ったこともない、と言ったのに。 秦(はた)なりあき、という最近死んだ、大阪府議会の大物(維新の会の幹部だ)の名前を、「たいへん世話になった」と名前を出した。これも死人に口なし、だ。 あとは、小物の 府議や、参議院議員たちの名を出した。こいつらは雑魚(ざこ)だ。国会に呼ばれない。第一、大きなお金は受け取っていない。
大きなお金とは何か。その大きなお金は、どう動いたのか。 すべては、このことが明らかにならなければ、話にならない。すべては、2016年(昨年)の3月に、起きている。ここで、7.5億円の分配が、政治家と官僚たちの間で決まったのだ。
私たちは、その前年の、2015年9月のことにばっかり、気をそらされている。その9月3日(迫田 (さこだ)が安倍に進言。首相動静)。そして安倍は、翌日、国会答弁をほったらかして大阪へ。ここで、近畿財務局の美並(みなみ)と、国交省大阪航空局の幹部・・・と、打ち合わせをして、「スキーム」(後述するが、ここで山賊=さんぞく=分け、で安倍の取り分が4億円と決まったのだ)を 確認した。
「籠池くんの件を、ひとつ、よろしく頼む」「分かりました」と、親分と子分の堅めをした。その翌日5日に、昭恵が、名誉校長で、塚本幼稚園で講演して、例の100万円を、籠池に渡したのだ。
この2015年9月よりも、翌年2016年の3月と、6月の方が、重要なのだ。 この3月●日に、籠池は、近畿財務局に突然、呼び出されて、そこには土建屋たちが一堂に集まっていた。「あんたが借りている国の土地(小学校をすでに建設中)から、新たに生活ゴミ(ではない。危険な産業廃棄物、産廃=さんぱい=だ、とした)が見つかったで」と、言われた。「はーはー、そうですか」と、籠池は、そこに集まっていた、建設会社の幹部たちの言われるままに、「それなら、国に、その分の撤去費用の、減額を、お願いせな、あかんよ、なあ籠池君」と、いうよ案配(あんばい)だ。ここで金の受け渡しも決行された。 その3ヶ月後の6月に、籠池は、正式に国との売買契約(国有地の払い下げ、受け取り)をした。登記簿の移転登記・保存登記も完了した。
すでに、この他に、「あ、汚染土壌だ。その除去費(これを、ふざけたことに、「有益費」と行政語で呼ぶらしい)を貰(もら)わなあかんわ」で、1.3億円は、補助金として、国(財務省)から受け取っている。
それ以外に、大阪府から、6200万円、それ以外にも、5千万円、なんの、かんのと、小学校の建築費としての、7.4億円の金は全額、貰える、集まるように仕立てられていた。籠池は、「幼稚園児に愛国教育をやってきた、偉いやっちゃ」のご褒美(ほうび)で、国有地14億円と7億円の建築費の、合計21億円をタダでもらえる、というのがスキームの半分だ。
籠池は、「安倍晋三記念小学院の 設立の寄付金のお願い」を、ずっと、日本会議系のネットワークを使って、3年以上やっている。だが、そこから、3億円とか5億円とか、集まるわけがない。一人、3万円、5万円が限度だ。右翼たちといえどもカネはない。
だから籠池は、「あんたは、国有地と小学校建築費で、合計21億円、タダで貰えるんやさかい、ここは、うまく、安倍首相と昭恵夫人にお願いして、『あんじょう、たのんまっせ』で、しおらしくしていなはれや」と、言われて、よくよくこのことを分かっている。
だから、その2016年(去年)の3月の、建築業者の堂々たる談合(だんごう)の場に呼ばれて、そこで、「8.3億円の、減額を、国にお願いして、あんたが実際に払えばいいんは、200万円やど」となった。
国に土地の払い下げの代金として、払わなければいけない、1億3400万円との、差額1.3億円の補助金(前述した、汚染土壌除去費の名目。土地は、汚染などしていない。元々、住宅街だった。伊丹空港の騒音対策で、国がすべて買い上げた土地だ)を国から受け取って、すぐにそれを返す、形で、国有地の購入代金の支払いとした。 これが錬金術(れんきんじゅつ)だ。
この「8,3億円の大幅値引き」の業者の談合の席で、中道組(なかみちぐみ)の役員から紹介されたのが、酒井(さかい)弁護士だ。 この弁護士は、大阪府への小学校の認可の申請を取り下げます(3月11日)で、籠池をハメたことが、籠池にバレて、それで、さっさと辞任して、いなくなった。この弁護士も、参考人招致せよ、と野党は言うだろうが、「小物ですから」とどうせ、自民党は出させないだろう。この酒井が、土建屋たちと、迫田英典(さこだひでのり)現国税庁長官の子分の役人たちとのスキームの実行の交渉係だ。こいつは中道組(なかみちぐみ)の顧問弁護士をやって、こういう建設会社の土地取引に、詳しい専門家だ。
藤原工業(小学校を建設中)と三栄建設(汚染土壌の除去工事)が中心で、「スキーム」を実行した。 「スキーム(計画表)」とは、15億円、ということになっている小学校の建築費が、実際は、半分の7.5億円で建つ。残りの7.5億円を、安倍晋三以下で、政治家と官僚たちが分け合ったのだ。 これが、生(なま)の政治だ。
「山賊(さんぞく)分け」という。まず、会社の会長が、机の上にドーンと置いてある、一億円ずつが入った紙袋の、半分を、がばっと取る。そして、「残りは、お前たちで分けろ」と、言う。役員たちは、その年の、頑張った自分の報酬として、一億円ずつとかの現金を受け取って、会議室の隅に、それぞれ置く。それから会議が開かれる。
これと同じことをやっただろう。だから、安倍晋三が、4億円を受け取ったはずだ。残りを、迫田(現、国税庁長官)と美並と大阪航空局(公明党)の誰々、とで、現金を分け合った。
その細かい金額の計算の実務をやったのは、土建屋の設計士(建築士)と事務職たちだ。実際に建築費が倍の15億円かかる、ように、細かく細かく大量の書類を作る。そして、「現金で抜く」のだ。これが、本当の、生の政治の世界だ。
こうやって、毎回、毎回、全国で、毎日、毎日、こういうナマの政治が行われている。たとえば、キレイにキレイに出来るはずの、公立小学校の、建物の建て替えとかの工事でも、「3億円、予算がおりるそうだ」で、これにみんなで集(たか)って、裏金(うらがね)を分け合う。これが、現実の世界だ。毎日、毎日、これを全国でやっている。
もう何十年もやっている。何百年もやっている、と言うべきだろう。 このことを、世の中の、本当の大人(おとな)たちは、知っている。だから、みんな薄ら笑いをしながら、見ている。
自民党を支えて、作ってきた、オヤジたち、経営者、資産家たちは、全員このことを知っている。 「世の中は、そういうものだぞ、〇〇(息子の名)、よーく、見ておけよ」と、言って、自分の跡継ぎを、教育するのが、立派な経営者、資産家、というものだろう。
貧乏人のサラリーマン家庭に育って、貧乏人の正義感、貧乏人の善人、で、「正義は勝つ」を言って生きている者たちは、かわいそうだが、ずっと、そうやって、ごまめの歯ぎしり、貧乏人の僻(ひが)み根性で。それでも、あるべき人間社会、実現すべき、本当の正義を希求(ききゅう)し続ける。
これはこれで、ずっと居てくれないと、本当にこの世は闇だ、になる。穢(きたな)らしく、汚れまくった者たちばっかりだと、世の中(社会、天下国家)が保(も)たない。
だから、もう、森友事件は、終わりなのだ。籠池が、あの証人喚問の場で、打ち震えて、ぐらぐらになって、崩れ落ちそうになりながら、「私は、本当のことを話します。私は、21億円の土地と小学校をタダで貰えるはずでしたが、もう、何もありません。 あとは、逮捕されて牢屋(刑務所)に入るだけです。安倍晋三首相たちは、皆で、10億円近くの金を、業者たちも含めて、分け合いました。私は、その計画を知っています。それが、全体の計画です」と、本当に本当のことを証言しなかったのだから、籠池と 安倍晋三の勝ちだ。 自民党の勝利だ。
ただし、安倍晋三と、昭恵は、内閣を潰(つぶ)して、辞任して、さっさと逃げなければいけない。それで、このあと数年、何喰わぬ顔をして生きて、これからも、日本会議=勝共連合=統一教会 Moonies の 政治活動を続けるだろう。 この勢力が、打撃を受けるのも、今が、限度だ。 「峠は越したね。籠池は、私たちの言うことをよくきいた。それにしてもペラペラを上手に話す、やっちゃなあー」と、今頃は、皆で言い合っている。
官僚の誰も捕まらない。誰も警察の取り調べを受けない。籠池も捕まらないで済む。この事件が、今年の2月8日に、木村真=きむらまこと=豊中市議が、「国有地の売却価格を公表せよ。異常だ」と情報公開請求した日に発覚、あるいは勃発した。翌9日に、朝日新聞が、バーンと大きく正確な記事にした(これが偉かった)。
そのあと、財務省は、「交渉中の(面会、陳情の)議事録は、ずべて廃棄しました」と決断して国会で言い出した。 この2月8日から、2ヶ月になるが、警察は、一切、動こうとしない。
警察に捜査権と逮捕権 がある。そして、警察とメディア(新聞、テレビ)を上から押さえる権力は、首相にある。首相は安倍晋三である。 警察が、汚職(ワイロの罪)で、公務員(政治家、役人)と、建設会社の幹部と担当者たちを逮捕して、一斉に家宅捜査、会社捜査を して書類を押収して、担当者をぎゅーぎゅーと取り調べれば、いくらでも真実は出てくる。
それを、もう2ヶ月全くやろうとしない。これだ。だから、ずっと安倍晋三寄りの汚(よご)れた人間たちが、ずっとこの間、平然としていた。証拠は出ないよ、ホコリぐらいのものだ。「まあ、安倍ちゃんには、さっさと政権を放り投げて、逃げてもらわないとな」と言うことだ。
「あとは、おれたちで、やるからさ。心機一転、新しい内閣で、5月から、新しい大臣になれる者たちが、喜んで、ああ楽しいなあ」だ。 バカを見るのはいつも、貧乏な国民だ。
ここが、アメリカのトランプたちの出現とは、根本からちがう。日本人は、韓国人と全くおなじ程度の、惨(みじ)めで、情けない、本当の知恵のない哀(あわ)れな国民だ。指導者たちが、能力が低くて質が悪すぎる。
野党の態度を見てみなさい。この人たちは、最初から、「どうせ、攻めきれない」と、分かっている。正直で真面目だけが取り柄の、女の議員たちを前面に出して、闘いにもならない闘いをやってきた。 民進党のワルの蓮舫(れんほう)と、ブタ野郎の野田佳彦は、出てきもしない。裏で幕引きの根回しばっかりやっている。辻本清美も、自分が狙われるのが怖いから出てこない。
共産党は、小池晃(こいけあきら)が、2月24,5日の安倍晋三への追求で、「おうちに帰って、よーく(昭恵夫人と)話してきてください。あした、また続きをやりますから」 と、言ったのが、一番、気が利いていた。それだけだ。民進党では、玉木雄一郎(たまきゆういちろう)と数人だけが、本気だった。
あとの議員たちは、「どうせ自民党が勝ちで逃げ切るよ。安倍政権が倒れるだけで、きれいに元に戻る」というシラケた顔をしている。政治の世界は、こんなものだ。今、選挙をやれば、自民党がかなり減るが、安倍が、「内閣総辞職で衆議院を解散をする」などするはずもない。
ああ、馬鹿らしくなってきた。 みんな、自分の生業(せいぎょう)、職業に、さっさと戻りなさい。こんな、インチキ劇場(テレビ政治劇業)に、いいように騙されているわけにはゆかない。私は、極めて不愉快だ。
だが、私、副島隆彦の目が黒いうちは、この、現世のワルどもが、いつも頭のよくない国民を上手に騙して、いいように扱うのを、勝手にさせてはおかない。 私が、真実の真実 を書くことだけは出来る。
副島隆彦 記
( 転載貼り付け始め。昨日3月23日の夜 9時30分 の 安倍昭恵のフェイスブック の 文)
本日の国会における籠池さんの証言に関して、私からコメントさせていただきます。
https://www.facebook.com/akieabe/posts/10155122586026779?pnref=story
①寄付金と講演料について
私は、籠池さんに100万円の寄付金をお渡ししたことも、講演料を頂いたこともありません。この点について、籠池夫人と今年2月から何度もメールのやりとりをさせていただきましたが、寄付金があったですとか、講演料を受け取ったというご指摘はありませんでした。私からも、その旨の記憶がないことをはっきりとお伝えしております。
本日、籠池さんは、平成27年9月5日に塚本幼稚園を訪問した際、私が、秘書に「席を外すように言った」とおっしゃいました。しかしながら、私は、講演などの際に、秘書に席を外してほしいというようなことは言いませんし、そのようなことは行いません。この日も、そのようなことを行っていない旨、秘書2名にも確認しました。
また、「講演の控室として利用していた園長室」とのお話がありましたが、その控室は「玉座の間」であったと思います。内装がとても特徴的でしたので、控室としてこの部屋を利用させていただいたことは、秘書も記憶しており、事実と異なります。
②携帯への電話について
次に、籠池さんから、定期借地契約について何らか、私の「携帯へ電話」をいただき、「留守電だったのでメッセージを残した」とのお話がありました。籠池さんから何度か短いメッセージをいただいた記憶はありますが、土地の契約に関して、10年かどうかといった具体的な内容については、まったくお聞きしていません。
籠池さん側から、秘書に対して書面でお問い合わせいただいた件については、それについて回答する旨、当該秘書から報告をもらったことは覚えています。その時、籠池さん側に対し、要望に「沿うことはできない」と、お断りの回答をする内容であったと記憶しています。その内容について、私は関与しておりません。
以上、コメントさせて頂きます。
平成29年3月23日 安倍 昭恵
(情報、資料)
●「 籠池氏「首相夫人から100万円寄付」 証人喚問で明言 」
2017/3/23 11:22 日経新聞
学校法人「森友学園」(大阪市)の理事長退任の意向を表明している籠池泰典(本名・康博)氏は23日の参院予算委員会の証人喚問で、2015年9月に安倍昭恵首相夫人から封筒に入った100万円の寄付を受け取ったと証言した。
大阪府豊中市の国有地を評価額より大幅に安く購入した経緯については「政治的な関与はあったのだろうと認識している」と語った。
菅義偉官房長官は23日午前の記者会見で「首相自身も寄付していないし、昭恵夫人個人としても寄付していないということで承知している」と証言を否定した。
籠池氏は証人喚問で、15年9月5日に昭恵夫人が学園の幼稚園で講演した際に「夫人が同行していた人に席を外すように言った後、私と2人きりの状態で『どうぞ安倍晋三からです』と言って、寄付金として封筒に入った100万円をくださった」と発言。封筒を受け取った後に「100万円と確認し、金庫の中に入れ、その後、郵便局に行った」と説明した。
籠池氏は昭恵夫人側が寄付を否定していることに関し「昭恵夫人は全く覚えていないと言っているようだが、私たちは大変名誉な話なので、鮮明に覚えている」とも語った。さらに「(昭恵夫人に)10万円の講演料を渡した。封筒に『感謝』と書いた」とも明かした。首相は夫人が講演料を受け取ったことも否定している。
昭恵夫人は一時、同学園が開設を計画した小学校の名誉校長に就任していた。籠池氏は小学校開設に関し「首相には直接お願いしたことはない。昭恵夫人を通じていろいろなことを相談した」と説明した。2月以降に昭恵夫人から籠池氏の妻に対し「口止めとも取れるメールが届いた」とも証言した。籠池氏は夫人間のやりとりの公表に前向きな姿勢も示した。
国有地の定期借地契約を巡り、15年10月に「もっと長い期間へ変更できないかとの思いから、助けていただこうと昭恵夫人の携帯電話に電話した」とも発言。翌11月に経済産業省出身の首相夫人付政府職員から「希望に沿うことはできない」と返事が来たと明かした。
森友学園を巡っては、国が学園に大阪府豊中市の国有地を評価額9億5600万円より大幅に安い1億3400万円で売却し、政治的な関与の有無が焦点となっていた。籠池氏は「想定外の値下げにびっくりした。交渉の詳細は承知していない」と語った。
一方で具体的な政治家の関与について、籠池氏は学園が計画した小学校建設を巡って、自民党の柳本卓治参院議員(大阪選挙区)、北川イッセイ前参院議員、日本維新の会の東徹参院議員(同)の3氏に相談したと明かした。
籠池氏は3氏以外にも鴻池祥肇参院議員(兵庫選挙区)に働きかけたことがわかっている。籠池氏は、麻生太郎財務相にも伝えるよう鴻池氏側に依頼したとした。ただ麻生氏本人には「伝わっていなかったのでは」と話した。国会議員以外では、大阪府議会議員で議長を務めた故・畠成章氏に「大阪府の幹部や松井一郎大阪府知事に働きかけしていただいた」と証言した。
籠池氏は「この問題で、私だけを悪者にするような政府の要人や大阪府知事の対応を見て何かおかしいと気付き始めた」とも述べた。「財務省の佐川(宣寿)理財局長の命として、部下のシマダさんから『10日間隠れていて』と顧問弁護士から申し伝えられたことも、そのときは『何でだろう』と不思議に思っていた」と明かした。
小学校の認可について、大阪府に対して「特別な取り計らいを頂いたと感謝している」と強調した。一方で、小学校建設が頓挫した原因について問われると「大阪府、松井一郎知事と思っている」と指摘した。
籠池氏は証人喚問で「トカゲのしっぽ切りにせず、他の関係者を呼んで真相究明を進めてほしい」とも発言。国と学園が国有地売却交渉を進めていた当時の財務省理財局長の迫田英典国税庁長官らに、国会で説明してもらうべきだと訴えた。
参院の証人喚問は2時間強行われ、自民党の西田昌司氏や民進党の福山哲郎氏ら7会派の質問者が順に尋問。午後には衆院予算委でも2時間強の証人喚問を実施する。小学校認可をめぐる経緯や、同学園が建設費の異なる3通りの契約書を国や大阪府などに提出したことなども論点だ。
証人喚問で虚偽の証言をした場合は、偽証罪で「3月以上10年以下の懲役」が科される。
(記事、終わり)
あーあ。いつも、いつも、こうだよ。馬鹿らしい。
副島隆彦 拝