[210]福島第一原発の事故 (報告1 ) この大凶事は、日本国の本当の危機です。日本国民は、もう疲れ果てて「どうにでもなれ」と諦(あきら)めつつある。

副島隆彦 投稿日:2011/03/13 08:21

副島隆彦です。 私は、自分に与えられた天命(てんめい)に従い、このささやかなネットの通信力だけを頼りに、自分が真実と思うことを、発信し続けるしかありません。

東京の人間たちは、おととい(11日 午後3時前)に大地震で、激しく揺(ゆ)すられた恐怖感と、そのあと、家に帰りつくまで(一昼夜)の苦労で、もう疲労困憊となった。東北三県(岩手、宮城、福島)の人たちが津波で、おそらく もう 2万人ぐらいだろう、が死んで、多くの漁港の市町が、ほぼ全滅していることに対して、救援の手を伸ばす気力もなくなっている。

私たち、もう50台から上の人間たちは、いい。十分に生きた。しかし、判断力も人生の知恵もない、若い人たちを守らなければいけない。若者たちだけが、私たちの財産だ。  私は、今、悲痛な気持ちになっています。 まず、 集めた新聞記事だけ、事実報道として、載せます。 

副島隆彦拝

(転載貼り付け始め)

● 「福島第二原発も緊急事態…冷却機能が喪失」

2011年3月12日08時04分 読売新聞

 東京電力は12日午前、福島第二原子力発電所の1、2、4号機で、原子炉を収納し、原子炉を水で冷やす格納容器の圧力抑制室の温度が水が沸騰する100度を超え、冷却機能が喪失したと発表した。緊急事態として、東電は、同日午前5時22分、原子力災害対策特別措置法15条に基づき国に通報した。

● 「福島原発「チェルノブイリに似てきた」発言も」

2011年3月12日 21時32分 読売新聞 

【ワシントン支局】  福島第一原発の爆発に、米欧メディアも重大な関心を寄せている。米CNNテレビは「核の大惨事につながる恐れもある。(危機回避は)時間との闘いだ」とする専門家の見方を引用し、住民への避難勧告などについて詳報した。

 原発大国フランスの有力紙ル・モンドも、巨大地震を経験したばかりの日本で、原発事故により「不安が高まっている」とインターネットの電子版で速報した。英BBC放送は「高水準の原子力技術を誇る日本が初めて直面した核の緊急事態」と伝えた。旧ソ連のチェルノブイリ原発事故(1986年)や、米スリーマイル島原発事故(79年)の際のニュース映像を放送し、「チェルノブイリ事故の状況に似てきた」とする識者の発言を紹介した。

● 「福島第1原発「炉心溶融が進んでいる可能性」 保安院 」

2011年3月12日 16:55  

午後4時  福島第1 爆発音と煙が出た

 経済産業省の原子力安全・保安院は12日午後2時、東京電力の福島第一原発1号機で原子炉の心臓部が損なわれる「炉心溶融が進んでいる可能性がある」と発表した。

 発電所の周辺地域から、燃料の核分裂に伴うセシウムやヨウ素が検出されたという。燃料が溶けて漏れ出たと考えられる。炉心溶融が事実だとすれば、最悪の原子力事故が起きたことになる。炉心溶融の現象が日本で確認されたのは初めて。

 周辺地域から検出された種類は、いずれも本来は金属容器で封じ込めている物質。炉心溶融で大量に放射性物質が出れば、被曝(ひばく)の被害が広がる恐れもある。 保安院は今回の炉心溶融について「放射性物質の広がりを計算した結果、現時点では半径10キロを対象とする住民避難の範囲を変更する必要はないだろう」と話している。 震災にあった1号機は、核燃料棒を冷やしていた水位が下がり、露出していたとの報告もあった。

 燃料を包む金属容器は高温に耐えるとされる。溶けたとなれば、燃料周辺が相当の高温にさらされたとみられる。金属容器ばかりか原発の圧力容器や格納容器を溶かせば、放射性物質が外に漏れ出す。 原発の運転中は、炉心で核燃料が核分裂を起こしている。発熱反応が連鎖し、冷却水を蒸気に変えてタービンを回し、発電している。

 冷却水があるうちは熱が一定に保たれるが、本来の水位が下がると燃料が生む熱の行き場が無くなる。最悪の事態では、原子炉の心臓部である炉心溶融が起きる。 この事態を受け、保安院は自衛隊に給水支援を要請した。

 大量の水を使って熱を冷ますためだ。 過去の大きな原子力災害も、炉心溶融が原因のものがあった。1979年には、米ペンシルベニア州のスリーマイルアイランド原発にトラブルが発生。緊急炉心冷却装置が働かず、高温になった燃料が炉心を溶かす大事故につながった。

● 「セシウム検知「燃料冷やすしかない」  今中京大助教   2011/3/12 15:45

● 「 今中哲二(京都大学、核燃料 ) 「燃料冷やすしかない」 」2011/3/12 15:45

● 「福島第一原発で冷却トラブル、緊急事態宣言」

読売新聞 3月11日(金)19時54分

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110311-00000860-yom-soci

 東京電力福島第一原子力発電所(福島県大熊町、双葉町)1~3号機で、地震によって運転が自動停止した後、緊急時に水を注入して、炉心を冷やす「緊急炉心冷却装置(ECCS)」を稼働させる非常用電源(ディーゼル発電機)が故障するトラブルが発生した。

 蒸気を使う別系統のポンプで水を循環させ、冷却を続けている。11日午後8時現在、放射能漏れは報告されていない。  政府は、同日午後7時50分、事態に万全の態勢で臨みたいとして、原子力災害対策特別措置法に基づき、原子力緊急事態を宣言した。

 保安院によると、ECCSが動かない事態は国内初めて。ECCSは、制御棒を挿入し核分裂を止めて緊急停止した後に、原子炉が壊れたり、炉心の温度が上がった時に水を入れて冷やす装置。ECCSが作動しない場合は、最悪、炉内の水が蒸発し、炉心が露出、放射線が外部に漏れる可能性もある。

 保安院によると、稼働している別系統のポンプは、7~8時間炉心を冷やす能力があり、当面は炉内を安全に保てるという。東電は、この別系統のポンプを最大限活用するとともに、ディーゼル発電機の復旧作業を進めている。  

● 「 福島原発で炉心溶融、放射性物質漏れ 事態深刻、第2も「緊急事態」」

2011 年 3 月 12 日  共同通信 

 経済産業省原子力安全・保安院は12日、東日本大震災の影響で自動停止した福島第1原発1号機の周辺で、放射性物質のセシウムが検出されたと発表した。保安院幹部は「炉心の燃料が溶け出しているとみてよい」と、炉心溶融が起きたことを明らかにした。

 原子炉の冷却が十分できなかったのが原因で、原発の安全にとって極めて深刻な事態。外部への放射性物質漏えい確認は初。 また正門近くの放射線量の数値が通常の70倍以上、1号機の中央制御室で通常の約1000倍に上昇した。

 原子炉格納容器内の気圧が高まり、容器が耐えられずに破損するのを防ぐため、保安院は第1原発の1、2号機について、格納容器内の蒸気を外部に放出するよう東電に命令した。原子力災害対策特別措置法に基づく措置命令。

 同日朝、住民避難の範囲は第1原発の半径3キロから同10キロに拡大され、第2原発でも半径3キロ以内に避難、3~10キロの範囲に屋内退避の指示が出された。 東電は1号機での放出作業を始めたが、作業は難航。午前11時20分には水位が低下して燃料が最大約90センチ、水面上に露出し、燃料の一部が過熱によって破損した可能性があるという。

 一方、菅直人首相は同日午前7時45分、冷却機能を喪失した福島第2原発を法に基づき、緊急事態宣言に追加した。東電は、第2原発の4基すべてで蒸気を外部に放出することを決め、1、2号機で作業を進めた。 弁を開けて蒸気を放出すると、放射性物質が環境に漏れる恐れがあるが、大きな破損によって閉じ込め機能を失うことを防ぐ緊急避難的な措置。

 同日未明に記者会見した海江田万里経産相は、放射性物質の放出について「事前の評価では(放出されても)微量とみられる」と強調。保安院は、避難地域の拡大や海に向かって吹いている風向きなどから、住民の安全は保たれるとしている。

 東電によると、第1原発1号機の格納容器の蒸気は、水を張った大きなプールを通して放出するため、放射性物質はある程度低減する見込みだという。排気筒の出口では常時、放射性物質の量を測定し、環境への影響を見極められるとしている。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝