[2077]Re:[2075]天皇の譲位(じょうい)を巡って、今、恐ろしいことが起きている。

森本達樹 投稿日:2017/01/12 06:41

副島先生。よくぞここまで書いてくださいました。感謝の念に堪えません。
私も度々コメントを投稿させていただいている、あるジャーナリストのブログに集う面々も、ほぼ同じ主張をしています。
共闘は望みませんが、副島先生もベクトルの向きが同じである事は心強い限りです。

皇室典範は改めざるを得ません。
徳仁皇太子殿下が天皇に即位されると、愛子内親王殿下と、悠仁親王のどちらが立太子宣明の儀(りったいしせんめいのぎ)をなされるかという大問題が生じます。
愛子内親王がいずれ天皇に即位なされる事を望む日本国民が78%であっても、現行の皇室典範では悠仁親王が将来、皇位を継承なされます。
愛子内親王殿下が立太子宣明の儀をなされるとしても、皇室典範第1条の「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」の定めを改めなくてはなりません。
苦肉の策で、秋篠宮殿下を「皇太子待遇」して、結論を先送りしようにも、皇太弟は皇太子に即位できません。やはり皇室典範を改めざるを得ません。
安倍氏は皇室典範を改正するポーズだけで、改正しないでしょう。しかしながら、特例法案を国会提出などとは狂気の沙汰です。意識してか無自覚なのか、皇室の存続を困難にしています。おそらく前者です。
日本の政治は、天皇の御名御璽がなければ動かないと言っても過言でありません。その「機関」としての天皇が、日本国内のジンゴウイストにとって、最大の障壁であるはずです。
天皇に認証されて国務大臣を務めさせてもらっている臣下の分際が、憲法を都合よく解釈して今上天皇・皇后両陛下と国民に仇を成すとは何事だ。2019年元日をもって、国民の断りなく日本の国旗を変更する行為に等しい。先生の言う通りクーデターである。

現在、多くの日本人が皇室を日本国の最後の希望と考えているように、今上天皇・皇后両陛下も国民(赤子。大御宝)が最後の希望でおありだろう。
この相互の信頼関係こそが日本人が守るべき伝統である。
この問題に無関心でいると南北朝時代に後戻りするかもしれない。
この期に及んで「自分の生活が第一」の皇室に甘え切った奴は、今後一切日本の水を飲むな。空気を吸うな。日本人と自称するな。
今上天皇が大御宝に助けを求められておらるのだ。
私達を日本人たらしめてくださる今上天皇と皇祖皇宗と、国と皇室と子孫の弥栄を願って生きた私達の御先祖様に、国民は最大限の御恩返しをする時である。

個人的には、愛子内親王殿下が皇太子に即位されるのが望ましいと考えているが、そう簡単に結論が出ないとも承知している。
それゆえ、理屈抜きで、今上天皇の大御心に沿うのが臣民の務めだと考える。
「皇室典範は天皇家の家庭内法」と嘯く輩こそ、それで問題ないはずだ。
天皇が「こうします」と仰せられたら、国民は「わかりました」と、皇室を信頼しているのであれば答えられるはずである。
私はそれで納得する。
専門的な学術用語を用いた議論は必要ない。皇室と国民は一体であり、分けて論じる事はナンセンスである。
だからこそ、国民全員が皇室典範改正論議に参加する権利と、皇室を守る義務がある。
浅学の身ながら、そう考えます。