[2009]「男はみんなマザコン」は本当か?

浅川京華 投稿日:2016/09/30 07:40

昔からある男性蔑視に、男はみんなマザコンだ、というのがある。私はこれについて、迷信じゃないかと思っていたが、あるテレビ番組を見て、ひょっとしてこれは、かなり真実ではないか?と思った。その番組は、彼女の作った料理を食べた男が「お母さんの味と違う」と言った。この男をマザコンと思うか?という街頭インタビユーで、女は一様に「そんなマザコン男絶対イヤだ」と答えていたが、男は全員「マザコンと思わない」と答えている様に唖然とした。男の一人が「それは長年慣れた味がお母さんの味というだけで、お母さんが好きだという事ではない(だからマザコンと思わない」と答えたのを聞き、あっ!と思った。なるほど、男の多くは、こういう風にマザコンなのか、と。つまりマザコンとは、母親が好きだという事ではなく、母親の影響から抜け出せていない、そのことに気付かないことを言うのだ、と。「副島隆彦の人生道場」中に、政治活動の為、高校を中途退学処分になった副島先生に御母堂が「もうあなたの好きなように生きていきなさい。お母さんはあなたを信じているから」と言った、という記述に続けて「女は、こういう時が一番偉大だ。母親なるものの偉大さの前に、全ての男は、頭を下げる。子供を産もうともせず、子供を産む事を怖がる性質(傾向)が強いから、フエミニストのイライラ女たちには、この母親なるものの偉大さが分からない」とある。これは、前述の「お母さんの味と違う」同様の、典型的なマザコン男のセリフである。それ以上でもそれ以下でもない。「僕のお母さんはエラい、僕のお母さんのようでない女はエラくない」というマザコン男の発想以外の何者でもない。