[1927]地震と火山爆発は同じ9

澤田正典 投稿日:2016/05/14 08:34

 会員番号2953の澤田正典です.今日は平成28年5月13日です.

 副島先生と学問道場の会員の皆様に心から感謝申し上げます.そして5月29日の講演会にも参加させていただきます.ありがとうございます.

 地震という自然現象を理解するために,一番大切な気づきは,断層面における事実を見ることです.

 現在の地震学では,断層が動くことによって,プレートテクトニクスによって貯えられた弾性エネルギーが,まるで,縮めたばねが一気に伸びるように解放されて,びよんびよんと,大きな震動エネルギーを放出しながら,地震になるという説明をしています.これは,大嘘です.

 今回の熊本の大地震で,M7.3のエネルギーを解放した断層面が地表に現れた映像があります.その映像では,畑の畝が,そのまま,地震前の状態を保っています.断層が,激しくばねのように動いてM7.3ものエネルギーを放出したのであれば,畑の畝がそのまま,残っているわけがありません.なにもかも全部吹き飛んで消滅していなければおかしい.

 断層面から距離の離れた熊本城の天守閣と石垣は,ぐちゃぐちゃです.断層面直上にある畑の畝が,そのままです.畑の畝よりも,もっと脆弱な構造物ですら,地震前と同じ形状を維持しています.これが事実だ.

 同じ現象は,1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災においても,淡路島の野島断層において見られました.つまり,例外的な現象ではなく,通常の現象です.1891年10月28日に,M8.0の濃尾地震が発生したときは,根尾谷に,上下に6m,水平に2mもの,大きな断層面が現れました.当時の目撃者の証言においては,大きな揺れに襲われて,その揺れが収まったあとで,目撃者の目の前で,それまでは平らであったところに突然,亀裂が現れて,どんどん壁のように断層が,もりもりとせりあがって形成されたのだそうです.しかも断層面からは,なにやら煙のようなものが噴き出していたそうです.

 プレートテクトニクスによって蓄えられた弾性エネルギーが地震動として解放される訳ではありません.それは誤りです.大嘘です.絶対に騙されてはいけません.ここで騙されると必ず大失敗します.地震学こそが,そうやって大失敗したのです.

 地殻内部で核爆発が発生したときに,地震動が発生するのです.これが正しい.
 この核爆発によって,地殻内部が部分的に破壊され,プレートテクトニクスによって応力が加わっているために,せん断破壊面が形成されます.これを断層面と呼んでいます.
 この断層面に沿って,プレートテクトニクスによって加わっていた応力が,部分的に解放されます.そのときに,断層面に沿って断層運動が発生し,断層面にずれが発生します.
 このずれは,地震の発生後に生成されます.

 地震後,ゆっくりと時間をかけて,プレートテクトニクスによって蓄えられた弾性エネルギーが解放される場合もあります.これが余効変動です.2003年十勝沖地震M8.0や2011年東北太平洋沖地震M9.0では,余効変動が何年間も継続しています.(今回の熊本の大地震でも,より短いタイムスケールで,同様の現象が,ひょっとしたら,見られたのかもしれませんが,もう少し検討したいと思います.)

 活断層の内部や火山で起きている,電気工学的,電気化学的,原子核物理学的なプロセスは,興味深いものです.

 どの業界でも同じだと思いますが,世界覇権国の植民地の日本では,その意向に沿わない研究をすると,組織の中で出世ができないどころか,場合によっては命さえ危ない場合があるはずです.当然,学者も保身と出世を考えないわけにはいかない.誰でも自分の人生と自分の家族があるからだ.プロの学者は散々,そういう恐ろしい現場を人知れず見ている.

 だからこそ,ここが日本人の踏ん張りどころです.もう現時点でも既に,日本人一人ひとりが,生きるか死ぬかの瀬戸際に常に立たされている.私はそのように判断しています.私は,このままでは世界覇権国に日本人が全員皆殺しにされる可能性に気付いたのです.

 澤田正典 拝