[1922]FBIとCIAの場外乱闘も結構おもしろそうだ。
FBIがクリントン氏聴取へ メール問題で「数週間内」
産経新聞 5月7日(土)7時55分配信
【ワシントン=青木伸行】米民主党の大統領候補指名が確実なヒラリー・クリントン前国務長官の側近が5日までに、国務長官在任中の公務に私的な電子メールアカウントを使っていた問題で、連邦捜査局(FBI)の事情聴取を受けた。クリントン氏も、今後数週間内に事情聴取を受ける見通しで、次期大統領の座を射止めるうえで、この「アキレス腱(けん)」ともいえる問題を取り除くことが依然、ネックとなっている。
米CNNテレビなどが、FBI当局者などの話として報じたところによると、クリントン氏の長年の側近であるフーム・アブディーン氏ら複数の関係者が最近、事情聴取を受けた。ただ、当局者は「現時点ではクリントン氏が故意に、(私的な電子メールアカウントを使い)法を犯したという証拠を得ていない」としている。
FBI当局者はしかし、具体的な日時はまだ設定されていないものの、クリントン氏への事情聴取も「向こう数週間」で行われるとの見通しを示している。
クリントン氏は、共和党のドナルド・トランプ氏の指名獲得が確実になったことを受け、同氏を「A loose Cannon」(縛られていない甲板の大砲)と形容するなど、批判をいっそう強めた。この言葉は、どこへ砲弾が飛ぶか分からず、「何をしでかすか予測ができない危険な人物」という意味だ。
クリントン氏はまた、トランプ氏との本選へ、民主党の予備選・党員集会の期間中に予定していた対バーニー・サンダース上院議員のテレビ広告を、資金を温存するために取りやめた。支持者に電子メールなどを通じ、「トランプ大統領」を阻止するための献金も、強く呼びかけ始めた。
CNNの最新の世論調査では、支持率はクリントン氏が54%と、トランプ氏の41%をリードしている。ただ、バージニア州立大学のラリー・サバト教授らは、クリントン氏が指名を獲得し本選を戦う前提として、「FBIの介入がなければ」と留保を付けており、政治アナリストもメール問題の結末を注目している。
「米軍、トランプ氏に従わない」 元CIA長官が批判
2016/2/29 10:20
【ワシントン=共同】ヘイデン元米中央情報局(CIA)長官が28日までに、米大統領選の共和党指名争いをリードする実業家トランプ氏が軍最高司令官でもある大統領に就任した場合「米軍は命令に従わないだろう」と発言し、米メディアで話題になっている。
共和党の指名争いでリードするドナルド・トランプ氏=ロイター
トランプ氏は序盤戦で3連勝し、指名獲得に自信を見せている。ヘイデン氏は26日放送のテレビ番組で、トランプ氏が「水責め」などテロ容疑者に対する拷問を支持する発言をしたことを取り上げ「“トランプ大統領”による統治を非常に懸念している」と指摘。さらにトランプ氏が、テロリストの家族の殺害も必要との持論を展開していることに関しては「あり得ない。彼がそのような指示を出したら、米軍は行動することを拒むだろう」と述べた。
トランプ氏は支援者との集会で「拷問は効果的だ」などと話していた。
オバマ米大統領は2014年12月、CIAがテロ容疑者に行っていた過酷な尋問に対する国際的な批判を受けて「こうした手法を用いることは二度とない」と表明した。