[1920]地震と火山爆発は同じ7

澤田正典 投稿日:2016/05/08 11:14

 会員番号2953の澤田正典です.今日は平成28年5月8日です.

 副島先生と学問道場の会員の皆様に心から感謝申し上げます.長い説明が続き,本当にごめんなさい.

 常温核融合とは何か,についてから,考察を述べたいと思います.地震や火山爆発といった,極めて大きなエネルギーの放出が確認される自然現象には核エネルギーが深く関与しているはずです.地殻内部とマントル層は核分裂と核融合と核変換が自然現象として日常的に発生している領域です.

 常温核融合は,私自身は実験して確かめたわけではありませんが,信憑性の高い研究成果は沢山存在し,ネットでも情報を十分に得ることができます.常温核融合は実在する現象だと考えるべきでしょう.にも関わらず常温核融合はタブーになっている.その根拠として,原子核同士は常温では,核力が働くほどの至近距離まで接近できるわけがないという,物理学上の教義があるからだと思います.常温環境下では,原子核が抱えるプラスの電荷による斥力によって原子核同士がはじき合って,原子核同士がぶつかることはできないという考え方は,一見正しい.ですが実際に常温核融合という現象が存在する以上,その考え方には何らかの見落としがあるはずです.

 おそらく,常温核融合が発生している場合,電気的な斥力の問題が消えていると思います.常温核融合は,水が電気分解されている状況下において,マイナス極側の電極内部で発生します.この電極には水素吸蔵特性を持つ金属が使用されます.水素吸蔵特性はどんな素材も持っていて,鉄でも水素脆性破壊といった形で鉄原子同士の隙間に水素が入り込んで問題を起こします.水素原子は水の中でイオン化して陽子になってしまえば,どんな隙間にも入り込んで,他の原子同士の隙間に,もぐりこむことができる.そこに電気分解のプロセスが働けば,マイナス極側の端子の内部にどんどん水素原子核(陽子)が吸い込まれて浸み込んでいきます.常温核融合の実験で使用されることの多いマイナス極側の端子としてパラジウムがありますが,パラジウムは水素吸蔵特性に優れた金属です.

 パラジウムの原子同士の隙間には,イオン化された水素原子,つまり陽子がどんどん吸い込まれて蓄積されます.そこに,マイナス極側の端子として負電圧が加わると,大量の電子が端子内部に供給されて陽子の周囲は過剰な電子で満たされます.すると,その電子のうちの一つが,水素原子核(=陽子)に取り込まれて中性子に変化する(電子捕獲).中性子は周囲の水素原子核に捕獲(中性子捕獲)されて重水素や三重水素を作る.中性子捕獲されたときに質量欠損が生じて核エネルギーが発生する.その核エネルギーでパラジウム原子核の分裂や重水素同士,三重水素同士,重水素と三重水素の核融合が発生する.これが,考えられるプロセスのうちの一つです.(この中性子捕獲がタングステンで行われると,タングステンからプラチナができる.)

 地殻内部は複雑系ですから,単純な一つのモデルだけでは正確な説明が難しい世界です.地殻内部には多種の元素が存在し,核反応のプロセスも複数想定する必要があります.それでも,より代表的なプロセスから着手して,少しずつ地殻内部における核反応のメカニズムを解明するしかありません.(地殻の持つ原子核物理学的な物性が,地震活動における余震発生確率の時間的な変化と関連しています.この曲線は放射能の半減期に伴う放射線量の時間的な変化のグラフなどにかなり近い部分がある.また微小地震の発生状況などを観察していると,直線的な分布や半円状の分布を示すことが多く,まるで霧箱で宇宙線を観測しているようなイメージになります.ある程度の透過力がなければ地殻内部にまで宇宙線が侵入することは難しいはずですから,おそらくはニュートリノ程度の粒子が微小地震のトリガーになっている場合があるのでしょう.ニュートリノは相互作用しないという説明がよくなされますが,ニュートリノの検出装置であるスーパーカミオカンデはせいぜい直径40m×高さ40m程度の空間スケールの水槽であるようですから,その程度の質量の水であれば地殻内部に大量に存在しますので,ニュートリノが地殻内部で地下水に反応して中性子を発生させるくらいの現象も当然存在するでしょう.)

 地殻構成物質として代表的な花崗岩の中には,天然のウランが微量ながら含まれています.ウランも水素吸蔵特性を持っています.特にウランはパラジウムよりも沢山の水素原子核を吸蔵できます.このウラン原子のうち,特にウラン235の近傍で中性子が発生しウラン235に中性子捕獲されると,規模は小さいながらも原子炉やウラン型核爆弾と同じ核分裂を起こす.それが周囲の重水素原子核同士の核融合を起こして高速中性子を放出すし,ウラン238をブースターとしてより大きな核分裂を起こす.次第に発生する核エネルギーと中性子の量が大きくなって地殻内核爆発を起こす.天然の多段水素爆弾です.発生する中性子の量に従って地震の規模が大きくなっていきます.(プレートテクトニクスによって地殻内部に働く応力は大きなものですから,核爆発といえども初期のうちは,応力軸に対して直角の方向へのみ向かう爆圧となります.爆心では物質が吹き飛ばされて空虚になりますので,爆圧よりも応力の方が大きい間は,応力軸において爆心へ向かって地殻が移動します.この地殻内部における核爆発に特有の初期圧力分布により,震源球として特徴ある「押し領域」と「引き領域」が発生します.そして地殻内部が部分的に破壊されてプレートテクトニクスによる応力が部分的に解放されます.)

 自然現象として発生する地震においては,マグニチュードが1とか2といった,無感地震がほとんどであり,地殻内核爆発(=地震)は日常的に発生していますが,大抵は,余程のことがないかぎり,核反応の連鎖はすみやかに収束して,大きな地震にはなりません.大きな地震になるためには,それだけの核燃料の局部的な蓄積や高密度な分布が必要になります.それが自然現象として発生する確率は十分に低く,311のときのように三つの震源が同時に発生したとか,今回の九州の地震のように同一地域にある複数の断層でマグニチュード6クラスの地震がほぼ同時に起爆したとか,人為的な要素が働かない限り,現象としてまずありえない.それは確率論的な話である.実際,地震学上の過去の事例が提示できない.また,昔の地震と異なり,最近の災害地震で地震計に記録される震動の波形が地下核実験の核爆発の波形と同じです.昔の地震の波形は,最初,マグニチュードの小さな地震から始まって,次第に大きな震源へと育っていく時間的な成長過程がはっきりとわかる波形になっています.

 では地殻内部における核燃料(水や海水や重水や重水素化リチウム等)の人為的な充填が行われたのかどうか,さらには人為的な起爆が行われたのかどうかという話になるわけですが,恐ろしいことですが,その疑いは311においても今回の九州の地震においても,十分に存在する様子です.なぜ将来の震源地でボーリング調査していたのでしょう?なぜ311の震源地で海洋掘削船「ちきゅう」が海洋プレートをボーリングしていたのでしょう?今も掘りまくっています.疑惑が疑惑のまま調査されずに放置されたまま事態が進行中であること自体が異常であり,不正選挙や911と全く同じ構図です.権力者自体が犯罪者なんだろうなあと,テレビで彼らの子供っぽい幼稚な行動や莫迦っぽい人相を見れば一目瞭然,バレバレです.この人工地震及び人工火山爆発という社会工学兵器は無差別大量殺人兵器です.

 澤田正典 拝