[1914]地震と火山爆発は同じ4

澤田正典 投稿日:2016/04/24 07:35

 会員番号2953の澤田正典です.今日は平成28年4月24日です.

 ここからは,地球という天体における電気的な力について考察していきます.
 地殻内部において核爆発を引き起こす原因となる,核燃料の生成と起爆に関わる大きな要因として,電気力があります.

 地球という天体においては,中心部が電気的に強いプラスの電荷を持っていると考えられるため,電気的な活動が活発に行われていると考えます.地球の中心部が電気的に強いプラスの電荷を持っていると考える理由は,次のとおりです.

 ・極めて高圧であるため,圧力を支えるために,原子核同士の反発力が必要となり,負電荷が邪魔になる.
 ・極めて高圧であるため,原子間距離が接近し,隣り合う原子同士で電子殻が重なり合い,電子同士の間で斥力が発生し,電子が追い出される.
 ・極めて高温であるため,電子が大きな運動量を持ち高速運動し,その速度は中心部で最大となり,結果として中心部ほど電子密度が疎となる.

 以上により,地球の中心部は電気的に強いプラスとなり,追い出された電子が,その周囲に高密度に集まっていると考えます.
 この高密度な電子の層が,おそらくは下部マントル層か,地球コアとの境界付近にあるはずです.

 この高密度電子層においては,電気抵抗が非常に小さい可能性があります.そして地球コアの周囲に球面状に閉じて分布しているため,電流が発生した場合,長期的に保存されてきた可能性があります.

 原始地球において,太陽から無数のプラズマの固まりが地球に叩きつけられてきました.このプラズマの塊である太陽風やコロナ質量放出(CME)に含まれる荷電粒子は,高速の,電子や水素原子核(=陽子,プロトン)で構成されており,負電荷,もしくは正電荷そのものであり,その比率や密度や速度や空間分布を刻一刻と変化させながら,断続的に地球に叩きつけられてきました.この結果,地球の周囲では太陽風やCMEによる磁場が発生したり消滅したりします.この常に変動する磁場が,電磁誘導の原理で,地球内部に電流を駆動してきたと考えられます.

 電流は流れ続ける性質がありますので,最初のうちは,太陽風やCMEにおける電荷の正負の比率や密度,速度,空間分布の偏りにあわせて,くるくると電流の回転軸を回転させながら電流としてのエネルギーを徐々に蓄えていったのでしょう.そしてある程度以上の電流が貯えられてくると次第に安定してきて,ほぼ一定の回転軸でドーナツ状の電流として保存されるようになったと考えられます.

 おそらく,ほぼ赤道面に平行な回転面を持つ,ドーナツ状の電流が,現在も地球内部に存在します.それが今も,地磁気の発生源です.このドーナツ状の電流の回転軸がくるんとひっくり返ると,地磁気の逆転になります.地球が何らかの電磁気学的な強い力を外から受けたときに,実際にそういう現象がかつて何回も繰り返し発生してきたと考えられます.

 なお,おそらく地球以外の天体も,その内部に,ほぼ同様の電気的な構造を持っているはずです.太陽も.

 澤田正典 拝