[1908]副島先生の外れた予言「ダウ平均は1万8千ドルを超えない」
会員番号6447、小林リタジイジです。
初めて投稿します。私は4年前に「奴隷」であることすら拒否された人間です。そうです、長年やっていたサラリーマンをリストラで早期退職したのです。
会社を辞めて分かったことは肩書きなんてなくても、スーツのかわりにジーンズと革ジャンで楽しく自由に生きられるということです。
名もなき庶民ですので本名で投稿したいのですが、同姓同名の有名人がいるので「なりすまし」と思われないためにペンネームを急遽考えました。
さて、「世界連鎖暴落はなぜ再発したか」(初版平成28年3月10日)の中での予言「ニューヨークダウ平均は1万8000ドルを超えない」、「為替は1ドル120円前後で変わらない」は外れました。
引用開始「もう日本株2万円突破とか、アメリカ株が1万8000ドルの再度の大台乗せということはない。」(上掲書P28)引用終わり
引用開始「為替相場は、これからも1ドル120円前後で変わらない。動いても2円がいいところだ。」(上掲書P42)引用終わり
4月18日、ニューヨークダウの終値は1万8004ドルです。過去1週間、1ドル108円から109円くらいで推移しています。
副島先生の予言が外れた理由が前掲書の中に書かれているのが面白いです。それは、「情報の非対称性」です。
引用開始『もっと本当のことを言おう。「情報の非対称性」とは、情報優位者と情報劣後者との間にどうしても起きる不平等と普通は言われている。しかし本当はそういうことではない。本当の本当は、答えを初めから知っている特殊な人間たちがいる、ということだ。これが真実の「情報の非対称性」である。初めから答え(勝ち馬や勝つ選手)を知っている特別な人間たちがいる。彼らは何も教えられていない多くの人間たちとは違う。彼らは初めから「次はこうする。次はこうなる」と決めているのである。』(P178~P128)引用終わり
外れたことを嗤いたいのではありません。はずれたからこそ副島先生は信頼に足るということです。副島先生が「答えを知っている側」ではないということですので、副島先生が記していることはポジショントークではないからです。では、なぜ外れるかと言えば、副島先生の想定を超えて、市場は操られているということだと思います。
私のような「答えを知らない側」でも生きていかなければなりません。その時の前提として「世の中は、次をこうすると決めている人間がいる八百長なのだ」という認識を持っていれば、新聞を読んでいても読み方が変わります。また騙されるかもしれませんが、騙されにくくなることは間違いありません。
私は名もなき庶民として副島先生の著書「世界連鎖暴落はなぜ再発したか」を次のように活かしていきます。
ポイントは3点。
1.株価が下がっても「空売り」で儲けられるようにすること
副島先生は株価は乱高下と言っているのですから、株価が上がる時は「買い」で、下げる時は「空売り」で儲けられるようにすればよいということです。
引用開始「この激しい飛行機の乱気流の中の揺れ(タービュランス)の株式市場を、私たちはこれからも経験してゆく。」(P30)引用終わり
2.年金には頼らず、自立して生き抜く覚悟を決めたこと
年金の積立金を上がりもしない株に突っ込む以上将来的に年金は減額されていく可能性が高いので、年金など当てにせず働き続ける覚悟をしました。
引用開始「ということは、1万8000円の日経平均が、1万4000円台にまで落ちたら、大損して年金の積立金は半分に消えてしまうだろう。日本のサラリーマンたち(公務員を含む)4000万人が営々と働いて天引きで積み立てた血と汗の結晶である年金が、半分吹き飛んでしまうということである。まったくバカなことをするものだ。」(P106)引用終わり
3.選挙で投票すること
ノンポリとして長年過ごし20歳になってから40年が経ちますが、選挙で投票に行ったのは過去2回だけです。戦争を仕掛けられる可能性がある以上、戦争に反対の立場の政党に投票します。私にできることはその程度です。英語か中国語が堪能で海外に逃げる財産がある人は逃げればよいですが、語学も苦手、財産もない私ができることは、大海の一滴の水でしかないですが選挙で投票することです。
引用開始「関東大震災(1923年9月1日。大正12年)のあとに復興債を償還できなくなって、金融恐慌(1927年。昭和2年)が起きた。そのあと昭和恐慌(1930年から1933年)が襲いかかった。そのあとは、もう統制経済と「軍靴の時代」です。
そして戦争が80年周期で襲いかかる。これは人類史の法則です。また同じことを繰り返すでしょう。」(P162)引用終わり
本来であれば、「知らない側」である、副島先生は市場に関し予言などしない方がよいのですが、読者に対するサービス精神が旺盛過ぎるのだと思います。
副島先生のすごさは、市場に関する予測なのではなく、世界基準の大きなパラダイムを分かりやすく説明してくださる、また、新聞報道では分からない世の中の真実を教えてくださることです。
イスラム国を創ったのは誰か、ウクライナ問題でロシアが悪いのか、ヒラリー・クリントン女史がどういう人物であるのかも副島先生に教えていただきました。
副島先生の著作および学問道場への投稿は、私にとって最高のエンターテイメントです。現実世界は「小説より奇なり」ですね。
わずかな本代、有料会員になったところで安い学問道場の会費で多くを学ばせていただくとともに楽しませていただき感謝しております。
副島先生のますますのご活躍を衷心より祈念申し上げます。
小林リタジイジ拝