[186]重たい気持ち

まこと K 投稿日:2011/02/10 09:41

  わたしは、副島先生はじめ社会をリードする先生方からは「女子供」とくくられる立場の人間です。いつも「投稿したいな」と思うことはあっても、「重たい気持ちで書く」とあるので、ためらった後、結局書かないで終わることがほとんどです。なぜなら、「むかっ」とすることがあっても、それを論理立てて証明する修辞を学んでこなかったからです。社会でどのくらい「むかっ」とする目に遭ってきていても、です。

  でもきょうは、これなら書けるかもしれないと思いました。

  わたしは「女こども」ですので、買い物が大好きです。買い物魔です。でもわたしの買い物は、この15年の間に、90%超をネットで行うようになりました。EC(エレクトリックコマース=電子商取引)でしか買い物しないといってもいいくらいになりました。
  先週ちょっと苦労したのは、一箱2ユーロのティーバックや、一個3ドルのリップクリーム(もちろん日本には入ってないブランドの品です)の輸入です。日用品はなかなかECのベースに乗りにくいのでしょう。
  思い返せば、1994年ごろだったと思いますが、アマゾンアメリカで買いものしていて、ものすごい画期的に便利だと感動していました。当時は海外から物を買うのを個人輸入とか並行輸入とか言いましたが、カードの発達したアメリカだから、決済機能が発達していて海外発送も比較的簡単に行えたのでしょう。アマゾンに限らずアメリカの商店の一部は海外発送にも対応していましたが、その中にあってアマゾンの商売は決済の手続きが簡略で簡単だったので感動したのだと思います。ヨーロッパはオイロカードが主流だったのでマスターカードでないと買い物できないことが多かったです。
  アメリカで物を買って、またアメリカのそっちこっちの地方に旅行にいってスーパーに行ったりして、また、アメリカの不動産の値段とかも聞いたりして、アメリカの物価はトータルで、どこにいっても日本の3分の1だということを感じました。また、アメリカで仕入れた商品を、日本の業者は3倍の値段で売っているということも常態的にわかりました。
  そういうことがわかってからは、アメリカから商品を輸入することが加速したように思います。円安だって関係ないです。円が仮に110円だったときでも、送料手数料、関税を入れても日本で買うより3~4割引で買うことができた。これは普通に商売するときの、仕入れの値段として通用すると思います。
  まあそうやって欲しいものをいわゆる原価で買う(でもアメリカの業者はもちろん利益を得ていますが、日本の商品を買う上では原価といえるでしょう)ことによって生活防衛してきたと思います。

  さて、なんでこんなことを書くことを思いついたかというと、みんなが必死で抵抗してもマスコミが着々と、消費増税のレールを敷き続けるのがいやになったからです。それでほとほと「重たい気持ち」になったので、きょうこそは書く資格があるかな?と思いました。
  それで、もしもほんとうに10%になったら、わたしはこんどはどうやって生活を防衛するかな、と考えました。
  わたしは今度こそは、ネットを自分の生活から遮断することで、生活を防衛することができるかもしれません。いまの自分の消費活動の90%をネットで行っている以上、ネットを遮断するのがいちばん確かだろうと考えたのです。
  でも、そうなったら副島先生の言論をどうやってフォローするといいのか?と困ってしまって、悩んでいました。本屋には行かないし行っても置いてないし。年間2万円の会員コースを作っていただいて、紙の機関紙と新刊を問答無用で送りつけるコースをつくってもらったら、わたしはまた銀行の自動引き落としで申し込むと思います。

  最後に、最近面白かったことは、米アマゾンが2010年の年頭にキンドルという電子ブックリーダーに社運をかけたときはすごかったです。ほんとに社運かけたな!と思いました。日本で土曜日遅くにオーダーを入れたところ、わたしは東北地方の田舎に住んでいるし、成田の関税を通過してからここに荷物が届くまでおそらく1日半かかるのは普通なのに、月曜の夜にはわたしの手元に届いたからです。キンドルの製品自体はすばらしかったのですが、わたしの不注意で、アメリカの外では本をダウンロードするたびに手数料が発生することを読み落としていました。それが、100円でも200円でも、わたしには許せないと思ったのですぐに送り返してしまいました。
  もうひとつすばらしいなと思ったのは、コペンハーゲンの会社から物を買ったとき、なんと関税向こう持ちで通関速度を上げると同時に顧客の利便性を図っていることでした。これも、普通アメリカから来る荷物が平均5日なのに対して3日で届き、驚愕しました。キンドルの時に米アマゾンが抜くまではダントツでトップの記録でした。トラッキングしてみたところ、韓国の仁川に着いているのにわざわざ香港を経由して成田に入っていました。路線検索ソフトではじいたルートで最短時間で到着するように荷物を積み替えてくるのだと思います。国境なんか関係なく世界を制覇してしまっているのは、実は流通業界なのではないだろうか。これ(FedEx=フェデックスです)を持っているひとがやっぱり世界のドンなんじゃないかな?ドラッグや核拡散や細菌兵器の拡散なんかも一発でできそうですよね。これぞ兵站、という感じだと思います。フェデックス恐るべし、です。