[1841]本当の悪はエルドアンではないか?
投稿日:2015/12/14 03:05
副島先生のシリア分析読ませていただきました。
現在、トルコとロシアが、領空侵犯=撃墜問題でもめていますが、
私は、この紛争の焦点は
もう一つ剥けば、これはロシアとトルコの接近ではないかと
予測します。
ヨーロッパ諸国にしてみれば、ロシアとトルコが結びつくと
NATOやEUに楔が打たれるわけですから避けたいところです。
歴史的に見ればロシアとトルコの共闘関係を阻止してきたのは
19世紀においては、
ディズレイリのイギリスと、
ビスマルクのドイツなわけです。
それは、19世紀のベルリン会議の主要な議題であったわけです。
サン・ステファノ条約を破棄させるために
ディズレイリがトルコのバックアップを図って
ロシアとフランスに挟まれて
普仏戦争の『ルバンシュ=復讐』を恐れたビスマルクが
アレクサンドル2世(ゴンチャロフ ロシア外相)のススメで
ベルリン会議を開いたという話です。
この話はキッシンジャーの『外交』の第六章に詳しい話です。
大局で見れば、シリア問題はドイツの弱体化をはかる
コンスピラシーセオリーです。
メルケル首相が今後シリア問題にどう関わるかが
世界の注目なんだと思います。