[1820]結局のところはこうなのだろう・・・・
相田です。
酔っ払った訳ではありませんが、以下のあの爺様の発言を読んで、書かずに居れませんでした。
-引用始め-
(以下の引用元はこちらです↓)
http://diamond.jp/articles/-/78689
ほんの3年前の2012年1月31日、アメリカのカリフォルニア州のサンオノフレ原発で、蒸気発生器の細管が破損したため、原子炉が緊急停止し、放射性物質が大気中に漏れた。サンオノフレ原発では、この写真の、三菱重工が納入したばかりの最新の蒸気発生器細管が穴だらけで破損していたことが明らかになったのだ。
アメリカのNRC(原子力規制委員会)が、三菱重工の兵庫県の工場に抜き打ちの立ち入り検査をした、そして2基の原発が「廃炉になった」という大事件は、そういうことだったのだ。しかも、この蒸気発生器は2009~2010年に設置されたばかりで、稼働して1年たたずに事故を起こした。
つまり新品が事故を起こしたのだ!
加えて、日本の低レベルな原子力規制委員会や電力会社と違って、アメリカのNRCは、メカニックな問題に関して、きわめて高度な技術的能力を持っている。その頭脳集団が「三菱重工は信用ならない業者だ」と判定を下して、廃炉になったのだから、決定的である。
アメリカの電力会社が「廃炉」を決断したのは、三菱の欠陥製品を使って運転すれば、大事故を起こす、それがこわかったからである。莫大な損失となる「廃炉」より、大事故を起こした時の損失のほうが、桁違いに大きい。
だから、三菱重工に対して、9300億円、およそ1兆円というトテツモナイ巨額の損害賠償を7月に請求したのである。東芝が不正会計によって隠していた金額どころではない。
川内原発のメーカーは、サンオノフレ原発と同じ「三菱重工」なのである。再稼働した川内原発1号機はすでに新しい蒸気発生器に交換しているが、アメリカの事故が証明した通り、新品に交換してから大事故を起こしたのだ。つまり、鹿児島県では、もうまもなく大事故を起こす可能性がきわめて高い、という結論になる。
さらにひどいことに、10月にも再稼働しようとしている川内原発2号機は、新品の蒸気発生器を持っているが、交換しようとしていたところにフクシマ原発事故が起こったため、交換できないまま倉庫にしまった状態である。30年前に製造されて使ってきた、老朽化した巨大装置を、そのまま使う予定になっている。こちらは、すでに細管の破損を、山のように抱えているはずだ。交換しなければならないにもかかわらず、交換しないで運転しようとしている。
分りますか。
絶対にあってはならないことが、目の前で進行しているのだ。八重洲ブックセンター本店講演会での演題が、「川内原発は、ほどなく大事故を起こす!!」とは、そういう意味なのである。
川内原発を再稼働した九州電力と、サンオノフレ原発を廃炉にしたアメリカの電力会社サザン・カリフォルニア・エジソン社の、危険性を防止する思想の違いが、これほど明確に出ている。
日本の電力会社は、大事故が起こる可能性を承知で、原発を運転している。もはや、狂気としか言いようがない。問題は、このような大事件が、日本のテレビと新聞で、まったく問題になっていないことだ。
-引用終り-
相田です。
イカれた爺さまが、また叫んでると今まで見過ごしてきたが、今度の話は流石に頭に来た。この件は、私もネット等で追いかけていたが、実情は広瀬の話とはかなり違う(筈だ)。
そもそもこのアメリカの原発は、PWR(加圧水型軽水炉)とはいえ、三菱がライセンスで作って来たウエスティングハウス(WH)製ではなく、コンバッションエンジニアリング(CE)という別のメーカーが作った装置らしい。それが古くなって来たので、電力会社が改造して新しくしたいと思ったのだが、CE社はとうに無くなっていたので、代わりに三菱が改造を受け持ったという。
三菱は当初はこの改造を受注するのに慎重だったのだが、電力会社からどうしてもと強く要請されて受けたらしい。同じPWR型とはいえ、WHとCEでは設計思想がかなり異なっている。別会社が設計したシステムに合わせて作るのに、三菱は相当に苦労したという。おそらくは、トラブルが生じる可能性も、契約時に十分に話し合った上で、改造工事に着手したのだろう。難しい工事を気楽に請け負うほど三菱は無責任な会社ではない。
ちなみに受注契約が成立した後も、かの電力会社は、細かな仕様の変更を色々と三菱に要求したらしい。なんやかんやとすったもんだの上に、作ってみたら、トラブルが起きた、というのが、実情だという。
NRCは電力会社に、運転開始に必要な安全対策の条件を提示したが、それに掛かる費用よりも、廃炉の方が安く上がるため、結局廃炉に決めたのだが、電力会社は腹いせに責任を全て三菱に押し付けたのだ。9千3百億というのは、アメリカのメーカー得意のハッタリだ。
三菱はこれまでの経緯をきちんと踏まえた上で、冷静に裁判に対処していると思う。大人の対応だ。安易に挑発に乗らないのだ。マスコミが取り上げないのは、実情がはっきりしていないので判断出来ないからだ。多分、三菱側に分があるのだが、このご時世なので三菱の応援に二の足を踏んでいるのではないか。
おい、爺さまよ。一体どういう風に見れば、上であんたの言うような話が作れるのだ?
別会社が設計した原発システムに、後付で設備を加えるのがどれだけ技術的に難しいか、わからないのか?
あんたは技術の素人だよ。
「川内原発は、ほどなく大事故を起こす!!」だと?
本当なのか???!
鹿児島のほうは元々のWH流の設計で、アメリカの方はCEの設計ではないのか?設計が違うプラントの話を同じ土俵で何で議論できるのだ。何も考えずに、思いついたことをただ口から出しているだけでは無いのか、あんたは?
爺さんよ、あんたにはまだ言いたいことがある。
東芝のことだよ。
東芝では、WHののれん代の話ばかり話題にされるが、火力事業の話も実は問題だ。東芝の火力発電事業は、GEと一体化していることは「当然あんたも」知っているだろう。何せあの広瀬さんなのだから。
それなのに、東芝の火力事業が全く利益を上げていないのは、どういう訳なのだ?是非説明してもらいたいものだ。
東芝は自分では蒸気タービンをこしらえて、GE様が設計なされた高性能ガスタービンと組み合わせて、世界最高性能のコンバインド発電システムを、大々的に売りさばいていたのではないのか?所謂H−systemというやつだ。
H−systemについては、10年位前からあんたが盛んにヨイショしていたのを、私は忘れないぞ。今でも事あるごとにヨイショしてるよな?「原発は古い、これからはコンバインドだ」とかな。何回言ってるやら・・・
さて、10年前からあんたがヨイショし続けている、このシステムを作っている東芝の火力事業が赤字続きなのは、一体なぜだ?10年間はダメでしたが、これからは売れます、ということなのか?
結局東芝は、あんたが一押しの「世界のGE様」にひたすら騙され続けた挙句が、今の体たらくでは無いのか?火力でも原子力でも?
あんたは日本の会社を無茶苦茶けなすくせに、アメリカの会社ばかりヨイショし続けて、一体何処の国の味方なのだ?あんた達は日本の「原子力ムラ」については嵩にかかって責め立てるくせに、「アメリカの原子力ムラ」のことは全く責めないのは、どういうつもりなのだ?
「アメリカの原子力ムラ」の連中が何を企んでいるのか、この際、はっきりさせようではないか。
それは、日本の重電メーカーを全て潰すことだ。
手始めに東芝で、次は本丸の三菱だ。日立は取り敢えずどうでもいいのだろう。正確には、日本のメーカーの原子力部門を潰して、技術を根こそぎ中国に持って行くつもりなのだ。違うのか?
日本は福島ショックでしばらく立ち直れないので、サッサ見切りを付けて、これからは中国でがめつく稼ぐつもりなのだ。「アメリカの原子力ムラ」の連中は。船橋洋一がいきなりカウントダウンなんとか、なんて本を書き始めたのが、いい証拠だよ。
あんたも、菅直人も、河野太郎も、大江健三郎も、みんな「アメリカの原子力ムラ」の提灯を担いでいるだけではないのか?ワザと気付かないようにしてるのか?
本気だったらもう潮時ではないのか?これからは中国の原発と、どうやったら上手くやって行けるかくらい、少しは考えてくれたらどうかいな?
・・・・・・
何だか太宰の「如是我聞(にょぜがもん)」みたいになってしまった・・・・
私は太宰のファンです。何十年も読んでないですが・・・・
相田英男 拝