[1812]私の金融セミナーは満員御礼。 世界株崩れ が続いて、2番底 ができつつある。

副島隆彦 投稿日:2015/09/02 08:49

副島隆彦です。  今日は、2015年9月2日です。

 ついに世界的な金融崩れが始まったようだ。 日経平均は、1日、724円下落して終わった(18165円)。そして、今朝の5時に、NY株式市場は、469ドル下落で終わった(16000ドル割れがあった)。 

 一回目の8月24日崩れ(1番底)、を、政府たちは買い支えきれなかったようだ。これは2番崩れの発生である。

 下↓ の 「1809」番でお知らせした 「 9月6日。副島隆彦(そえじまたかひこ)の“予言者”金融セミナー 第10回 」は、申込者があふれて、満員御礼となりました。

 まことにありがたいことです。多くの人がキャンセル待ちになっています。それで、私は、追加公演を計画したのですが、そうではなくて、もっと本格的に、なんとか10月の頭(あたま)に、次の 金融セミナーを、今度は、東京体育館のような大会場を借りきって行なおうかと目論(もくろ)んでおります(笑)。

 従いまして、今から、会場に出かけようとお考えの皆様は、どうか、もう少し情勢をじっと見て、お待ちください。すべては目下の“世界金融崩れ”の成り行き次第です。

 私が、近著「官製相場 の 暴落が始まる」(祥伝社)と 「熱狂なき株高 で踊らされる日本」(徳間書店) で予測してきて通りの事態になった。 サブプライム危機(2007年8月)、翌年のリーマン・ショック(2008年9月)から8年だ。 

 あれから8年が経ったのだ。 噫(ああ)、あれから8年だ。私は、6年目ぐらいで大暴落、大恐慌突入 を予測していたのだが、そのあと2年、粘られて遅れた。ようやく、私が予測(予言)した通りに大暴落が始まった。私は、急いで今の事態を分析し、これからの激しい動きを予想、予見しなければいけない。

私は、ここの「今日のぼやき、1551番」で、8月25日に、次のように書いた。

(転載貼り付け始め)

  昨日(24日) 、日本の株価(東証の平均株価)が、895円 暴落しました。先週末(金曜日)の600円下落を引き続いたものだ。 NYの株価も落ち続けている。 昨夜、10時半に、「NYダウ 取引開始直後、1000ドル下げ」というニューズがあった。終り値は、400ドルぐらいの下げだろう。 

 この動きが今週、ずっと続くようだと、世界経済はいよいよ停滞し、大不況に突入する。この動きをなんとか阻止しようとして、現在、米・欧・日の先進国3地域で、深刻に連携、談合をやっているだろう。

 計画的な “株価吊り上げ” を、このあとも、政府資金の投入でやって乗り切ろうとするだろう。株価の大暴落を喰い止めようという必死の弥縫策(びほうさく)だが、この 統制経済(コントロールド・エコノミー)の・・・・市場操作 に失敗するようだと、今の動きは、確実に「ドル覇権の崩壊」に繋(つな)がる。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 日本政府と、アメリカ政府(米財務省とFRB)が、この2回目の株崩れを買い支えて阻止できないようだと、本格的な世界的な株の大暴落の始まりとなる。

 2回目の株暴落を 日本の政府資金(年金=GPIF、日銀ETF、郵貯)で買い支えて、ヘッジファンドたちの 日経平均先物(にっけいへいきんさきもの)の売り崩しを阻止できないようだと、さらなる“連鎖する大暴落”となる。

政府が、「どれどれ権力者であるオレさまたちが 」と 自分でバクチを張ると、失敗するに決まっている。
軍隊とか警察とか、税務署とかの権力機関を自由に動かせる、と 思って、市場(マーケット)という、人智(じんち)を越えた世界に、いいかと思って、嵌(はま)り込むと、動きを見透かされて、ヤラれるに決まっている。本当に愚か者たちだ。 

 アメリカのFRB議長のジャネット・イエレン 婆さんは、恒例の8月末の、ワイオミング州ジャクソンホールでの会合を欠席して逃げまわっている。表に出てこない。怯(おびえ)まくって、どうしていいか分からなくなっている。 

 「9月の米の政策金利(短期金利)の0.25%の引き上げ」どころの騒ぎではない。 そんなことをしたら、アメリカから資金が一斉に逃げるから、NYの株価がさらに暴落を続ける。

 それよりも怖(こわ)いのは、米国債(ナショナル・ボンド、財務省証券)の大きな崩れである。一番恐ろしい、この「債券バブルの崩壊」、「緩和(かんわ)マネーの終わり」の話はここには書かない。
 
 「中国の景気減速が世界に悪い影響を与え」と、すべて、中国のせいにして、今の世界株崩れを説明しようとする。なんというワルいやつらだろう。あれほど中国のことを長年、腐(くさ)して見下(みくだ)して、軽蔑してきたくせに。

 今頃になって、「世界の経済は、実は(実需中心である。世界の実物経済を支えてきた)中国を中心に動いているのだ」ということを、いつの間にか、認めている。 

 中国は強いから、株式(上海総合指数)が、3000ポイントを割って、2500近くまで崩れても平気だ。 中国人は、天性の博奕(ばくち)打ちだから、平然としている。暴落したら、そこから買い上げる。 日本人のように、これぐらいのことでは脅(おび)えない。 

 私は、『中国、アラブ、欧州 (ロシアもインドも)が手を結び ユーラシアの時代 が 勃興する』(ビジネス社刊、2015年8月初 刊) を出した。 その中で、「(7月に)中国株の 一番底だ。 この先の動きを見極めて、人民元預金をして、中国株を買うべきだ。中国は強い。中国は勝つ」 と書いた。 この本を買って読んでください。  

 中国は、「社会主義的な特色のある市場経済 」を 実行しているから、いつでも統制経済(とうせいけいざい、コントロールド・エコノミー)に移行できる。先進国は、「自分たちは近代人で、法の支配(ルール・オブ・ラー)を大事にするから、株式市場の閉鎖 とか株式の取引停止などということは出来ない。法律違反だから」 と 強がりで言っている。

 どうせ、このあとは、取引停止の連続的な嵐が 世界中の各市場で 起きるのではないか。

 GPIF (114兆円。年金資金投資運用 なんたら)は、日本国民の大事な、年金の積立金を、株というバクチに突っ込んで、「15兆円、儲かった」と宣伝したばかりだが、この8月末からの 株崩れで、痛手を受けて、もう20兆円ぐらいの評価損 を出しているようだ。

 ということは、「あと11兆円あるはずの、日本国内株式 への投資余力(よりょく)」が消えてしまっているようなのだ。 彼らが、(政府の機関のくせに)発表しないから、真実が分からない。 のたうち回っているのではないか。あの GPIFの建物から、飛び降り自殺する責任者が、数人、出ることを私は希望する。

 公的資金から利益を出す、というのは禁止である、と全国の公務員は、頭の芯(しん)から、叩きこまれた重要な、「公務員の服務規程、教育勅語、戦陣訓」だったはずだ。それを、竹中平蔵たちが、「公務員も 利益出せ、利益を出せ」と喚(わめ)いて、法律違反をたくさんやって、今の事態だ。

 アメリカさまに 日本国民の 大切な資金を貢ぎ続けることしか頭にない、本当に、悪魔の様なやつらだ。“インタゲ”の旗振り人、伊藤隆敏(いとうたかとし)、西室泰三(にしむろたいぞう)たちも同罪となる。 日本国民の年金が、吹き飛んだら、お前たちは、本当に、国民から石を投げられるでは済まない。縛り首だ。
 
 日本政府とアメリカ政府とEU(ヨーロッパ)政府が、目下の株崩れを、買い支えることが出来ないと、何が起きるか。このあとどうなるか、だ。やっぱり、中国と同じで、ゆくゆくは、・・・市場統制、取引停止、市場閉鎖 ということになるのではないか。バカな奴らだ。

 私、副島隆彦 の友人のひとり は、「副島。このあとは、ずっと暴落だから、日本版のVIX(ヴイアイエクス、恐怖指数)を買うよ」 と言った。以下の 「株が暴落しそうになったら、激しく跳ね上がって儲かる」日本版の VIX(恐怖指数)のURLを載せます。 天性、博奕打ちの素質のある人は、参考にしてください。

1552 国際のETF VIX短期先物指数
http://www.nikkei.com/markets/company/index.aspx?scode=1552

2030 iPath VIX短期先物指数連動受益証券発行信託
http://www.nikkei.com/markets/company/index.aspx?scode=2030
 
副島隆彦です。 以下は、最新の新聞記事だ。

(転載貼り付け始め)

●「 NYダウ終値、469ドル安…1万6058ドル 」

読売新聞  2015年9月2日(水)5時58分配信

 【ニューヨーク=越前谷知子】1日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価(30種)は大幅下落し、前日終値比469・68ドル安の1万6058・35ドルと3営業日連続で下落して取引を終えた。ナスダック店頭市場の総合指数は、140・40ポイント安の4636・11で取引を終えた。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 お、この読売新聞のNYにいる 越前谷知子(えちぜんやともこ)という記者は、愛国者・中川昭一(なかがわしょうち)の失脚と死に関係している女だ。死ぬまで、中川の亡霊の追いかけられるだろう。 

 「この300億ドル(3兆円)は、ヨーロッパの貧しい国々に、日本からのプレゼントです」と、ストロスカーンIMF議長(当時、後に、女性問題スキャンダルでアメリカの計略で失脚させられた。フランス大統領になるべき人だった)を喜ばせた。中川昭一財務大臣(当時)は、「日本の外貨準備高から、切り取って与えた」のだ。これにアメリカ財務省が怒り狂った。それで、中川昭一は、殺された。

 (転載貼り付け始め)

● 「 日経平均大引け、大幅続落 700円超下げ、中国景気への警戒感 」

2015/9/1  15:07  日経新聞

 9月1日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落した。終値は前日比724円79銭(3.84%)安の1万8165円69銭で、直近の安値を付けた8月25日以来の低水準だった。東証1部の95%以上の銘柄が下げるほぼ全面安の展開だった。

 きょう午前発表の8月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が好不況の分かれ目である50を下回ったことで、中国景気の減速懸念が再び強まった。

 投資家の運用リスクを回避する動きが続き、外国為替市場で円相場が1ドル=120円台半ばまで円高・ドル安が進行。輸出企業の採算悪化を懸念する売りも重なった。終盤には株価指数先物に断続的に売りが出て下げ幅を広げ、きょうの安値で終えた。

●「 日経平均先物、夜間で一時300円超下落 欧州株安、円高で売り加速 」

2015/9/1  18:02 日経新聞

 9月1日夕刻 の大阪取引所の夜間取引で、日経平均先物が一段と下げ足を速めた。中心限月である2015年9月物は一時、同日の清算値に比べ320円安い1万7790円まで下げた。

 日中と夜間取引を合わせて8月26日以来の安値水準。欧州株式相場が軒並み下落したことを嫌気した売りが続いた。

 外国為替市場で円相場が対ドル、対ユーロともに円高が進み、日本企業の輸出採算の悪化を懸念して売りの勢いが増した面もある。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 現在の 朝8時30分の 「日経平均先物」は、17,880円で、995円安だ。▲5.07%だ。 暴落が続いている。

 しかし、 「24時間市場」の「日経平均CFD」の方は、17,845円 の 安値から切り返しつつあって、318円安だ。 ▲1.78%だ。 アメリカのヘッジファンド=国際投機筋=どもは、“日本売り”を続けるつもりだ。

 このあと、今日の東京市場が開くのだが、安値から始まり、もみ合うだろう。日銀は、日銀ETFを、義理堅く、336億円今日も投入するかもしれないが、政府の主力艦であるGPIFが、 2000億円ぐらい突っ込んで、一個師団投入で、「何がなんでも吊上げてやる」と出るか、見ものである。

副島隆彦拝