[18]漢字の問題
確かに日本における人名は、読み方が最初から判らないと言う厄介な代物になってます。
私は中国語では漢字の読みは大方一つに整理されているので、その感覚でいました。別に漢字の知識をひけらかしたり、漢字を読めない人間を馬鹿扱いするような愚かな人間ではありません。
確かに日本漢字は音読みでも呉音があり漢音があり唐宋音あり、それが訛った発音の慣用音があります。
訓読みとは漢字に日本語=大和言葉の意味を付けたものですから、その気になったらいくらでも付けられるが、辞書では一応決まっていても、副島先生が仰るように色んな読み方を付ける人がいて、それを文化だと称している。ただ、ルビを振ればそんなの解決出来そうでも、すべての漢字にルビを付けて文章を書かなくちゃならないのですかと、そういう事をやっている人に問いたい気持ちです。
左様に私も日本の漢字の読みについては不満を持っています。
歌の歌詞とかでも「運命」と書いて「さだめ」とか「女」と書いて「ひと」だとか、そういう辞書に載っている音訓とは違う読みを勝手に付けるのを見ると無性に腹が立ちます。
確かに最初からなんて読むか判らんものを見れば私も副島先生同様に腹が立ちます。
また塾字訓(じゅくじくん)というものもあって(例;「老舗」と書いて「しにせ」と読むたぐい)、こういうものはテレビタレントが出てるくだらんテレビのクイズ番組にも出題されています。
そういうのを多く知っていると頭が良いとは思いません。漢字ヲタクなのねと思います。
結局、漢字は元来、外来文字であって、日本人の先祖はそれを長年ひねくりまわし、またルビを振れば、どんな発音でも読めるようにもしてきた歴史があって、難読字が多くあり、また漢字に多くの勝手な音を付けた人もいる。それで私も漢字に苦しめられているわけです。
人名は特に厄介で、役所に届ける場合も漢字の数は人名漢字のように制限しても読み方には制限がありません。
だから、テレビのニュースで「海」と書いて「マリン」と言う読みの子供がいるのを見て、腹が立ちました。
日本人名前は姓の方でも「東」と書いて「ひがし」と「あずま」があり、
「東海林」にも「しょうじ」と「とうかいりん」があります。
副島先生の名も最初「ふくしま」だと思っていました。
よって漢字で書いてある姓名には“ルビ”を振るのが良いと思いました。
なお、姜の「キョウ」は漢音の発音です。呉音では「コウ」、「浩」の「コウ」も漢音で、辞書で確認したら呉音は「ゴウ」でした。