[1791]今日(31日)お茶の水で 定例会。 そして来週、横須賀市で講演します。
副島隆彦です。 今日は、2015年5月31日です。
今日は、私たち学問道場の 会員の定例会(自力での講演会)があります。東京の御茶ノ水(聖橋=ひじりばし=側、林羅山が作った孔子廟がある )の近くの全電通(労組)会館です。 時間のある人は集まってください。詳細は下 ↓ の方とか見てください。
当日券もあります。 会員はご自分の友人もお連れください。
それから、来週の日曜日 6月7日に、私、副島隆彦は、神奈川県の横須賀市で、「軍港150年の真実を語る」 という講演をします。 ここの 今日のぼやき の方に案内を載せました。南関東の人で、軍港(米軍と、わきに自衛隊もいる)に行ってみるか、という人は来てください。
私は、この一週間、このふたつの講演会のために、物凄(ものすご)く勉強をしました。自分の頭が、鉢切れ(はちきれ)そうです。 あまりにも多くの知識を、それらをひとりの人間の脳の中に詰め込んで、総合しようとしています。人類5千年の歴史として、縦横(じゅうおう、各国、民族ごとに相互連関させる)体系化することで、大きな真実に迫ろうとしています。 私、副島隆彦の頭脳(あたま)を持ってして、どれほどのことが解明出来るか、の勝負どころです。 どこまで、それを、講演会で話せるか、です。 あまりにも話を世界中の、各時代の、あちこちの 王朝(政治権力)の話に広げすぎて、失敗するかもしれない。 まあ、やってみるしかない。
この1週間で、「円安・ドル高」の動きが出ています。 1ドル=124円になりました。
この動きは、アメリカの投資家たちが、現物(げんぶつ)で買ってきた分の日本株を、どんどん売って、ドルに換えて、資金をニューヨークに持ち帰っているからだ。 だから、麻生太郎・財務大臣が、「アメリカは、話がちがうじゃないか」と渋い顔をしている。
日本政府が、自ら相場操縦(そうばそうじゅう)の違法行為をして、GPIF(ジーピーアイエフ、年金資金)やらの「5頭のクジラ」で、毎日、毎日、ガブガブと日本の大企業の株式と 「JPX日経400」などのインデックス債を買っているから、日本株の平均株価は、20,500円にまでなった。 だから、「今のうちに、日本株を売って、益出(えきだ)し=利益確保 をしよう」としている 外国人投資家が、アメリカ政府の監視も聞かないで、どんどん売っている(円を売ってドルに換えて日本から持ち出す)からだ。
日本政府は、渋い顔をする。これは、ダダ漏れであって、日本株を必死で、日本国民の大事なカネ(年金の積立金)で、買っているのに、それを、足元から掘り崩し、石垣を壊す動きだから。 いくら、日本国民の年金やゆうちょの資金を投入しても、足元から漏れ出すようだと、この先が危ない。 今に見ていなさい、と副島隆彦は、余裕を持って言う。
以下の記事は、ついに、ゆうちょ銀行の資金に、ゴールドマンサックスが直接、手を突っ込む、という資金運用の重要な人事の決定だ。まだまだ、アメリカに資金が持ち出される(アメリカ株買いと、米国債買い)。 日本国民は、アメリカによる、資金の奪い取りによる、奴隷状態にどこまで我慢できるか、だ。 このロイターの記事に、後追いで慌(あわ)てて、日経新聞が、全く同じ記事を翌日(29日)に書いていた。
(転載貼り付け始め)
●「ゆうちょ銀の運用責任者、ゴールドマン前副会長の佐護氏に=関係筋」
2015年5月28日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPKBN0OD0BD20150528
日本郵政グループのゆうちょ銀行は28日、運用業務の最高責任者にゴールドマン・サックス証券の副会長を務めていた佐護勝紀氏を迎え入れる人事を固めた。複数の関係筋が明らかにした。ゆうちょ銀は運用の高度化を課題に掲げており、ゴールドマンで市場部門の経験が長い佐護氏を起用することで、外国債券や株式への投資を加速させる。
29日に公表する。副社長級のポストに充てる方向で検討しているが、6月の取締役会で正式に決める。
佐護氏は、1992年にゴールドマンに入社。債券や株式など有価証券運用の経験が長く、マネージングディレクター、取締役などを経て2011年に 副社長に就いた。今年2月に副会長職を退き、金融庁参与に就任していた。
運用資産残高200兆円を抱えるゆうちょ銀は、4月に発表した中期経営計画で、国債に依存していた運用を外債や株式などにも広げ、運用の高度化を 図る方針を示していた。
日本郵政の西室泰三社長は、公募により外部から専門人材を招く方針を表明しており、すでに30人程度が応募している。今後は佐護氏を中心に人材を 選定し、専門チームを立ち上げるとみられる。
日本郵政広報部は「当社としてコメントすることはない」としている。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 以下の載せるのは、アメリカのオバマ政権と、中国の習近平は、つながっていて、アメリカの狂暴なヒラリー派=ネオコンたちから、どんなに妨害されようとも、アメリカとしては、中東から、アジアにかけての 安定を求める.「大きな戦争」ラージ・ウォー large war は、しない、という方向を向いている。ただし、それもオバマの任期がある来年、2016年中までだ。そのあと、2017年から、世界は荒れるだろう。
副島隆彦拝
(転載貼り付け始め)
●「中国、ひそかに米に「助け舟」 隠密の仲介工作 編集委員 秋田浩之」
2015年5月29日 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO87342700X20C15A5000000/?dg=1
南シナ海の岩礁埋め立てをめぐり、米国と火花を散らす中国。ところが、オバマ政権の対外戦略にひそかな「助け舟」を出し、貸しをつくるという、 したたかさもうかがえる。
多くのウイグル族がすむ中国新疆ウイグル自治区。その最大都市であるウルムチで今月20~21日、ある秘密会議が開かれた。
出席者は、アフガニスタン政府と反政府武装勢力、タリバンの有力者ら。アフガン和平を促すため、中国政府が両者を仲介する会議を主催したのだ。 米ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)が25日、独自情報として伝えた。
これだけではない。ロイター通信によると、5月3日、カタールでアフガン政府とタリバンの代表団との直接対話が開かれた。この席にも、米国と並 び、中国政府関係者の姿があったという。
従来なら想像もできなかった光景だ。中国はアフガン和平にはほとんど、関与しようとしなかったからだ。いたずらに和平交渉にかかわり、イスラム原 理主義勢力の反発を買えば、国境を接する新疆ウイグル自治区にテロが飛び火しかねないからだ。
■オバマ氏の訪中が転機
この姿勢に大きな変化がみられたのが、昨年秋だという。アフガンにかかわる国際機関関係者は明かす。
「中国は従来、アフガンへの投資には関心があっても、和平や復興には興味を示さなかった。ところが、オバマ大統領が訪中した昨年11月ごろか ら、中国のアフガンへの対応が目に見えて変わった。米政権の働きかけを受け、和平に積極的にかかわるようになった」
米国に「貸し」をつくる狙いが透けてみえる。オバマ政権は、アフガニスタンから米軍の大半を、2016年末までに撤収させると公約している。任 期が残り2年をきり、この実現に焦っている。
いまアフガン和平に協力すれば、オバマ政権は評価し、南シナ海や人権問題などで中国に圧力をかけづらくなる――。中国指導部はこう読んでいるの だろう。
米中関係筋によると、オバマ氏の昨年11月の訪中時に、中国はアフガン問題で協力する用意があると伝達。ホワイトハウスも、中国のそうした姿勢 を評価したという。
中国を動かすもうひとつの理由は、米軍が本当に撤収したら、アフガンがさらに混乱しかねないとの懸念だ。米軍が足抜けした後、同国に「力の空白」 が生じれば、再び内戦が激化し、テロ組織の温床になりかねない。
そうなれば、中国にも重大なテロの脅威が及んでしまう。アフガンがさらに混乱に陥るのを防ぐため、今のうちから米国と協力し、和平に取り組もう というわけだ。
■忠告にじます王外相の発言
日本や東南アジア諸国にとって気がかりなのは、アフガン問題をめぐる米中連携が、南シナ海問題などにどう影響するのかだ。
南シナ海での埋め立てをやめない中国に対し、オバマ政権は今のところ、強硬な姿勢に傾いている。だが、中国側は「米政権は本気で中国と対立するつ もりはない」と、米側の足元をみているかもしれない。
今月16日、ケリー米国務長官は北京を訪れ、王毅外相らと会談した。南シナ海問題で激しい応酬を交わしたもようだ。ところが、会談後、ケリー氏 と記者会見にのぞんだ王外相は、こう力説した。
「米中関係は最も重要な2国間関係のひとつだ。アフガニスタンの和平、北朝鮮核問題、エボラ出血熱などの国際問題で協議と協力を深めたい」
中国は、米国が重視するアフガンや北朝鮮問題などで、協力する用意がある。
これらの懸案を解決したければ、中国とはケンカしないほうが賢明だ。 王氏の発言は言外に、そう米側に訴えているように響いた。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝