[1754]懺悔します

相田英男 投稿日:2015/02/18 20:42

みなさんこんにちは。相田です。

さて、ネタバレになってしまうのですが、あえて書かせて頂きます。ぼやき1504,1506を読まれた方はお気づきでしょうが、あの記事はズバリ、西村肇先生による武谷三男論になっています。会員の方限定の情報ですが、あそこでの西村先生の評価が、正確な、そして真実の武谷三男であり、坂田昌一の姿です。

私が重掲で書いた一例の武谷、坂田の話は、あそこで西村先生がおっしゃった典型的なダメな解説の方に入ります。それでも、一般的に語られる武谷、坂田像の標準レベルの理解ではあるとはおもいますけど…。

それに西村先生が語られるような、あの時代の真実をえぐるとも言える内容は、武谷から直接話を聞けるインサイダーの立場でないと、とても書けないと思います。名古屋大学理学部の坂田の弟子筋の方々も、ここまで深く、且つ、きちんと距離を置いて対象化した武谷、坂田の姿は、恐らく語れないのではないでしょうか。

そもそも私が、武谷、坂田の存在を知ったのが、10年前の幻の副島・西村対談を読んだ時なので、色々と言える筋合いは全くありません。ただ、まさかこのタイミングで、この話がぼやきに出てくるとは、全く想像しませんでした。

1504,1506を読んだ最初は「しまった…、自分の一連の投稿を止めとけば良かったかな?」とおもいました。それでも今は、話の前振りとしての意味はあったかな、と考えています。いきなり素粒子物理と哲学の結び付きについて、西村先生にあのレベルで展開されては、ついて行くのが大変ですから…。

本来ならば自分も、最初にきちんとした武谷三男論を書くべきとは思いますが、はっきり言って今の私には無理な相談です。ヘーゲル、マルクス、エンゲルス、レーニンをきちんと読み込んで、素粒子物理学を理解しないと、本来の武谷論には進めないという‥…。なんという人なのでしょうか‥‥‥ 。

私が今からいくら頑張っても、西村先生の理解度に追いつく前に、多分寿命が尽きると思います。日本は偉大な思想家を持っていたと、改めて思います。ただし、このままでは武谷は、誰からも真実を理解されないまま、いずれ忘れ去られるのでしょうが‥‥‥。

ちなみに私の前の重掲の投稿中にあった、間違いをいくつか修正します。
[1677]
× 広重徹 「戦後日本の科学者運動」 → ◯「戦後日本の科学運動」
[1731]
× 森山欣司 → ◯ 森山欽司
× 田島英男 「ある物理学者の生涯」→◯「ある原子物理学者の生涯」
× 熊谷大三郎(くまがやだいざぶろう)→ ◯ 熊谷太三郎(くまがやたざぶろう)

広重の本を私は何度も読み返しているのですが、投稿するまでタイトルの間違いに気付かないままでした。全く間抜けです。

相田英男 拝