[1635]プーチンの訪日(招待)を、安倍は断念せよとアーミテージが圧力、脅迫。

副島隆彦 投稿日:2014/08/12 18:18

副島隆彦です。

以下に載せる、昨日の日経新聞の、ディック・アーミテージ( 日本をアゴで使う極悪人) へのインタヴュー形式をとった、安倍首相への、 「プーチンを日本に呼ぶな。平和条約の話を進めるな。それはアメリカと西欧(G7体制)への反逆である」 とする、恫喝(どうかつ)、脅迫の 記事が載った。これは重要だ。このように圧力をかけることを、「日本に賢明な決定を望む」と 言うらしい。

目下の日本政府と外務省の苦慮の様子が、手に取るように分かります。

このアーミテージへのインタヴューのうしろの方で、日本操(あやつ)り対策班(=ジャパン・ハンドラー図) の頭目(とうもく)である、アーミテージが、「 (アメリカは、日本には)多国籍軍など集団安全保障への参加を期待していない」と、はっきり言っていて、笑ってしまう。 

 アメリカは、国際社会を理解しないで、勝手に暴走する日本右翼たち(安倍晋三以下)の勝手な行動( 自分たちが扇動して、あやつっているくせに)が迷惑なのだ。

(転載貼り付け始め)

◯「アーミテージ元米国務副長官、プーチン氏訪日「賢明な決定を」 」

2014年8月11日 日本経済新聞

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM06H1U_R10C14A8FF8000/?n_cid=TPRN0005

 知日派として知られるアーミテージ元米国務副長官は日本経済新聞とのインタビューで、ウクライナ情勢がこのまま悪化を続けるなら、今秋と 見込まれているロシアのプーチン大統領の日本訪問について安倍晋三政権に「賢明な決定」を期待すると表明した。訪日を巡り日本側に慎重な判断 を促す発言だ。

 ウクライナ情勢に絡み欧米とロシアの制裁の応酬が激しくなる一方で、ロシアは農産物の輸入を禁止するリストから日本を外した。ロシア側に は日本との関係を維持し、主要7カ国(G7)を分断する思惑も浮かぶ。

 アーミテージ氏は安倍首相の対ロ外交に関して「ロシアのエネルギーを巡りプーチン氏との間で上手な外交を展開しているのは理解している。 日本のエネルギーの安定は米国にも恩恵をもたらす」と語った。

 そのうえで「首相はウクライナ情勢を巡る国際的な合意から外れないようロシアに慎重な立場で接している。日本はまだプーチン氏の訪日を決めていない」と述べ、欧米の追加制裁の効果を見極める必要があるとの認識を示した。

 プーチン氏にはウクライナ情勢の安定への取り組みを促すとともに「プーチン氏がウクライナ情勢の悪化を放置するなら、日本に賢明な決定を望みたい」と訴えた。

 プーチン氏の訪日が延期になった場合に北方領土問題が行き詰まるとの懸念に対しては「1945年から行き詰まったままだ。プーチン氏が訪日しても妥協したいかどうかは分からない」と主張した。

 他国の首脳と比べ安倍首相とプーチン氏の相性が合うとの見方について尋ねると「首相から聞いたことはない。日米関係は、ほかのいかなる関係より良好で、重要だ」と力説した。

 安倍政権の安全保障法制の見直しに関して米側が国連決議に基づく多国籍軍など集団安全保障への参加を期待しているとの観測に対しては「その期待はない」と否定的な考えを示した。

 そのうえで「例えば海で米艦船や航空機が攻撃を受けた時に日本が助けに来ることができるなら、それは 期待したい」と語った。

 アーミテージ氏は拉致被害者ら日本人の安否を巡る再調査に北朝鮮が応じたことを受け「首相は長年、人権問題として取り組んでおり、進展を望んでいる」と述べた。

 米政府が拉致問題が先行し、核やミサイルの問題が置き去りになるのを懸念しているとの見方を一蹴。「日米で十分、意思 疎通をしており、米側は日朝で何が話し合われているかも理解している」と強調した。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。次の載せる、 5月21日に ロシアと中国の間で結ばれた、
「2018年から30年間、年に380億立方メートルの天然ガスを、4000億ドル(=40兆円)で、ロシアが中国に供給(輸出)する」という 契約は、ものすごく重要だ。 

これは、LNG(液化天然ガス)に換算すると、100万BTU(ビー・ティー・ユー英国熱量単位)あたり、9.4ドルである。ロシアが、中国に譲歩して、ウクライナ問題での 米、EUからの経済制裁にに対して、大きな防禦の姿勢にはいって、「ユーラシア同盟」の戦略に入ったことを示している。 プーチンの頭脳は、冴えている。

 このエネルギー代金(燃料費)契約を中心に、これからの世界各国の それぞれの エネルギー(燃料代、電気代)国家戦略が、決まってしまった。 これからの世界の 政治の動きにとっても、ものすごく重要な契約の締結だった。 プーチンと 習近平は、新しい世界秩序への舵(かじ)を切った、と言える。

(転載貼り付け始め)

◯「ロシアのガスプロム、中国への天然ガス供給契約に調印」

2014年5月22日 ロイター

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0E10SH20140521

 ロシアと中国は21日、ガスプロムによる中国への天然ガス供給で合意し、契約に調印した。長年続いた中ロ両国の交渉がようやく実を結んだ。

 契約によると、ロシア側は2018年から30年間にわたり毎年380億立方メートルの天然ガスを供給する。総契約額は4000億ドルを上回ったとみられる。

 ガスはシベリアのガス田から中国の沿岸部近辺に続く新規パイプラインを通じて供給される。

 契約はガスプロムと中国石油天然ガス集団(CNPC)との間で交わされ、中国訪問中のプーチン・ロシア大統領と中国の習近平国家主席はこれに立ち会った。

 プーチン大統領は今回の契約について「旧ソビエト連邦時代を含め、ガス部門で最大規模の契約となった」とし、「ロシアのガス部門にとり歴史的な出 来事となった」と述べた。

 ガスプロムは価格面での合意内容を明かしていないが、プーチン大統領は中国への供給価格について、市場価格に連動する欧州向け価格に類似した方式 で設定されると述べた。

 中ロ両国の交渉は10年以上にわたり価格面で折り合わずに平行線をたどってきた。ウクライナ情勢をめぐり欧州諸国がロシア産ガスへの依存度を引き下げようするなか、アジアでの新たな協力関係構築を目指すプーチン大統領にとって は成功を収めた格好となったが、通商上の成功かどうかは価格などの条件に左右される。

 交渉では、中国がガス代金の一部を前払いし、ロシア側のインフラ費用の調達を支援するかが焦点だったが、ガスプロムのアレクセイ・ミレル最高経営 責任者(CEO)によると、この点での合意はまだないという。

 ただロシアのノバク・エネルギー相は上海で行った記者会見で、中国が最大250億ドルのガス代を前払いする可能性があることを明らかにした。

 プーチン大統領は、今回締結した契約の一環として、中国がロシア側のインフラ開発などを支援するために約200億ドルを支払うことを明らかにした。

 同大統領はまた、ロシアは天然ガス探査と中国に続くパイプラインの建設に550億ドルを投資すると表明。中国国内部分のパイプライン建設は、CNPCが請け負う。

 業界筋によると、ロシアは中国に対し1000立方メートル当たり約350ドルで天然ガスを供給することで合意したもよう。西欧諸国への供給価格は 長期契約の下で350─380ドルとなっている。

 交渉に関与した企業の関係者は、ガスプロムは1000立方メートル当たり350ドル以下での供給には反対したとしている。

 また関係筋によると、中国はトルクメニスタンからの天然ガス供給に支払っている100万BTU(英国熱量単位)当たり約9ドルより高い価格でロシ ア産ガスを輸入することを提案。これに対し、ロシア側が提示した最低価格は100万BTU当たり約9.67ドルだったとしている。

 アナリストの間では、今回の契約に至る交渉では政治的な要因が作用したとの見方が出ている。

 ノムラのアジア原油調査部門責任者のゴードン・クワン氏は、「欧州連合(EU)の対ロシア制裁によりロシアが打撃を受ける可能性があることを踏まえると、ガスプロムは高い価格で契約を結ぶことができる立場にはない」と述べた。

 契約締結の発表を受けガスプロムの株価は一時約2%上昇したが、その後は上げ幅を縮小し、前日終値比0.85%高でこの日の取引を終えた。

今回の契約は、拡大しつつあるアジアの液化天然ガス(LNG)市場でガスプロムが存在感を拡大させるきっかけになる可能性もある。

 ガスプロムはロシア極東のウラジオストクに液化天然ガス(LNG)基地を建設する計画だが、今のところ、アジア地域の需要に応えられるだけの天然 ガスを基地に供給するインフラが整っていない。

 ただ中国向けのパイプライン建設で状況が変わり、中国東部沿岸のほか、日本や韓国向けのLNG輸出にウラジオストクに建設予定のLNG基地が活用できる可能性も出てきた。

 ガスプロムの中国への供給契約締結を受け、ロシア株価が上昇。ドル建てのRTS指数.IRTSは1.4%、ルーブル建てのMICEX株価指数は 1.0%高で終了した。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 最後に載せる記事は、11月に行われる上海でのAPEC(エイペック)の会議で、このままでは、日本の安倍首相だけが、習近平と首脳会談が出来なくなる、という問題だ。日本の首相である自分だけが、中国から相手にされない、という赤っ恥を世界に晒(さら)したくないものだから、福田康夫(ふくだやすお)元首相( この人は、本当に賢慮の人だ。力はないが)が持つ 分厚い、堅い 中国とのパイプを使って、何とか、「安倍・習近平会談を実現して下さい」と、中国に頼み込んでいる、みじめな姿を表している。

それが、以下の新聞記事では、なんだか、立場が反対のように書いている。健気(けなげ)な、番犬記者たちの努力だ。

 昨日 (8日)だったか、もうすぐ辞めさせられることが決まっている、宏池会(こうちかい)系の 若い岸田外相が、 ミャンマーの首都ネピドーでのASEAN(アセアン)外相会議のあと、会議場の通路で、 中国の王毅(おうき、ワンキー)外相(=外交部長。日本大使もした。日本語をしゃべる)に、みっともないことに何と通路でだ。岸田は、会議場を出たところに通路で、王毅を、追いかけていって、縋(すが)りつくようにして、「お願いしますよ。お願いしますよ」と、安倍・習近平会談の実現を哀願(あいがん)していた。中国の王毅(おおき)外相は、みっともない奴だなあ、と迷惑そうな顔をしていた。 これが、日本が置かれている 世界での真の姿だ。

 こんな事になるなら、初めから、あんな愚かな、中国たたき、韓国たたきなどという、身の丈知らずの、世界から見た時の自分の実像に自覚のない、馬鹿な行動を取らななければよかったのだ。 虚勢なんか張っていられる立場かよ。 日本国民の大半を騙(だま)して、日本国内だけはなんとか、威張っていられると思っているのが、安倍晋三たち右翼(タカ派)自民党の 愚かさだ。 まさしく 右翼たち特有の 学力不足=生来の低能 。

(転載貼り付け終わり)

◯「習主席も打開策を模索=福田元首相と異例の極秘会談-国内の反日感情意識
か・中国」

2014年8月3日 時事通信

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201408/2014080300075&g=pol

 複数の消息筋によると、中国の習近平国家主席が7月27日に北京入りした福田康夫元首相と極秘裏に会談していた。

 習主席が受け入れたのは、北京 でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を11月に控え、緊張を続ける日中関係に懸念を強め、打開策を模索したい意向があるからだ。し かし安倍晋三首相の対中姿勢に反発する中、尖閣諸島や歴史問題で妥協はあり得ず、APECでの首脳会談実現が厳しい現実に変わりはない。

 習主席は2013年1月に山口那津男(やまぐちなつお)公明党代表と会談したが、日中関係筋は今回の福田氏の訪中や会談について「極秘で進められた」と明かす。

 小泉純一郎首相(当時)の靖国神社参拝で日中関係が悪化した05年9月に経団連の奥田碩(おくだひろし)会長(当時)らが極秘に北京入りし、胡錦濤国家主席(当 時)と会談したケースがあるが、中国最高指導者は外国要人と会談すれば、国営新華社通信や中央テレビなどが大きく報じるのが通例。今回は極めて異 例で、「非公表」を前提に会談を受け入れた。

 習主席は7月7日、日中全面戦争の発端となった盧溝橋事件77年の記念日に「侵略の歴史を美化している」などと安倍首相を批判。こうした中で日 本要人と会談していたことが分かると、反日感情が根強い国民から批判を受けることなどを意識し、「極秘」扱いにしたとみられる。

 ただ習主席は中南米諸国歴訪を終え、7月29日に最高指導部メンバーだった周永康前党中央政法委員会書記に対する立件を決定した。その直前に福田氏との会談に応じたことは、日中関係の改善に本気になっている表れと言える。8月上旬に河北省の避暑地・北戴河で長老も交えて内外の重要問題を 討議する非公式会議でも日中関係がテーマになる可能性が高い。

 一方、福田氏の周辺関係者は「福田氏は現在の日中関係を心配している」と指摘。中国海南島でアジア問題などを討議する「ボアオ・アジアフォーラ ム」理事長を務める福田氏は、独自のパイプを使って習主席との会談を調整したが、今回の会談の結果が安倍首相の対中政策にどう反映されるか不透明 な部分も多い。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝