[1447]ドナルド・キーン
桑原義明と申します。
ドナルド・キーン・センター柏崎というのが、新潟県の柏崎市の諏訪町というところに出来たというので早速行ってみました。
へぇ~、都会でなくて、わざわざ、どうして原子力発電所のある田舎街?にである。
地元の人でも、どこにあるの?というくらい分からない(目立たない)ところに、それはあった。ホテル登久満の跡地と聞けば、すぐに場所がわかるところにだ。
ちなみに、ドナルド・キーンさんは、東京の「北区」に住んでおられて「帰宅」する場所があるので、普段は柏崎にはおられないとのこと。
実を言うと私は、日本人の国籍を取得して、キーンドナルド(鬼怒鳴門)になったというテレビ報道くらいで、どのような人物なのかは、(ゲロすると)それまでは、全くと言ってよいほど知りませんでしたが、ひとことで言うと、ドナルド・キーン先生は、ニューヨークの書斎から、世界に日本文学や日本文化の(素晴らしさ)を発信(伝えて)していたのだそうです。
ドナルド・キーン・センターの、展示物の最大の目玉は、ニューヨークのハドソン川の川辺にあった自宅の書斎と居間を、そのまま再現(復元展示室)させているところのようだ。
やはり、ツワモノ(初日に3人いた、と係りの人が言っていた)がいて、ある本を見て、『この本は、どこに行っても見ない』という本がある(あった)のだそうだ。ちなみに、その本を係りの人から確認してもらったら初版本であった!
“我こそ”は、その本を探してみたいという出版関係者の方々や、知識人の方は、新潟県の柏崎まで行って(足を運んで)探す(お宝?)のをチャレンジしてみるのも面白い(楽しみかた)かも知れません。
私が行った時には、運良く、キーンさん本人がおられたので、一緒に写真を撮って握手してもらいました。それは、とても90歳を超えているとは思えないほど力強い握りだったのと、目を合わせた時ではあるが、あきらかに「日本人の瞳(になっている)」だと感じたのが、とても(非常に)印象に残りました。
書籍(展示物)については、親交があった三島由紀夫(手紙のやり取りあり)はもちろんだが、吉本隆明の書籍もあったのは、私は見逃さなかった。頭脳が明晰な人たちというのは、ペラペラと本をめくるだけで物事の判別(情報分析)ができるのであろう(その本の情報が正しいことが前提であるが)。
また、柏崎にはドナルド・キーン・センターのほかにも、田中角榮記念館(近くには生家(お墓も)がある)がありますし、すぐとなりの長岡市には山本五十六記念館などもあるので、あわせて探索することも可能だろう。
また、注意したいのが、ドナルド・キーン・センターは、12月26日~3月9日は冬季休業になるので、これには気をつけてください。
余談ですが、電話は、パナソニック、レコードプレーヤーは、テク二クス(これも松下)、アンプは、ヤマハのAVアンプのように見えた(スピーカーは洋物だったようだ)。
日本製の家電製品を使っていたことなどからも、日本人の「こころ」の部分までも読み取ろう(感じ取ろう)としていたのではないか、と私は感じた(感じ取った)のであった。