[1432]今日は、4つのことを手早くお伝えします。
副島隆彦です。 今日は、2013年11月3日です。
私たちの学問道場の10月26日の定例会(自力での講演会)が多くの人に集まっていただいて、台風の心配の中、無事終わりました。
この定例会では、外務省の幹部職員であり、国際情報局長(日本の国家情報官。今は、官邸あるいは内閣府に、日本版NSCとかで、取り上げられようとしている)勤めイラン大使もした孫崎享(まごさきうける)氏にお越しいただいて大変ありがとうございました。
孫崎氏が、私たちのために、いや、日本国民のために、外務省の内側のことを、平易に、かつグサリとお話くださいました。特に歴代の外務省の事務次官(外交官僚のトップ)たちのそれぞれの人物評は、すばらしいものでした。急いでDVDにしますので、お待ちください。
私は、いろいろのことを書かなければいけないのですが、目先の自分の文献あさりに追いまくられて、思うようになりません。 1.「2ちゃんねる」の主宰者の西村博之(にしむらひろゆき)君への、警察からの言論弾圧、思想・表現の自由への政府からの締め付け、圧迫に対して、西村くんを、もっと本気で応援したいと、副島隆彦は考えています。それをなかなか書けない。
2.それから、UNICEF(ゆにせふ)もそうだが、日本赤十字を批判しなければいけない。私は、3年前の大地震・東北大津波(おおつなみ)の時に、日本赤十字(日赤)には、一兆円以上の、いや2兆円ぐらいの、寄付金(ドーネイション)が、日本国内だけでなく、世界中から集まった。その会計帳簿を日赤は、一切明らかにしない。全くの非公開だ。それで、イギリスの国際赤十字から、疑問視されて叱(しから)れられている。
日本国内で、日赤を、言論の標的として批判することは、タブーとなっている。私たちの学問道場には、タブーはない。 私たちは、どんな権威や、権力組織に対しても、言論の自由で挑みかかる。遠慮はしない。 日赤が、宮様団体( みやさまだんたい。一番上の名誉総裁とかに、皇族の女子たちが就く)だからといって、そして、そこに、国税庁や警察庁からの多くの天下り官僚たちがひしめいているからといって、書かないわけにはゆかないことは、書く。
その集まった2兆円とかは、単なる、善意の、被災者、避難者たちへの「かわいそう。救けたい」のお金だけではない。これ幸いと、この場合には、税務調査は、一切、行われない、不問に付される、と分かっていて、一億円(100万ドル)とかを、投げ捨てるために寄付した企業や、金持ちの個人とかがたくさんいるのだ。世の中の、こういう本当に穢(きたな)い側面も、私、副島隆彦が、どんどん書いて、大きな真実を日本国民にしら知らせないと、今以上に、日本国民の知能の低下が進む。 今の日本人は、国際基準(world values ワールド・ヴァリューズ)からして、大変な迷妄と低能(ていのう)状態に置かれている。
3. この重たい掲示板の 3つぐらい下 ↓の投稿文に、須藤よしなお君が、カレン・ヒュードという、勇敢な、元世界銀行の上級顧問(評議員。シニア・カウンシラー)をしていたアメリカ人女性の ユーチューブの 動画での、発言を載せている。この動画は、非常に重要ですから、何回も、繰り返し、見てください。早口の英語で話していますが、何回か聞いていれば、その真実の発言の内容が分かります。
私、副島隆彦が、いつも本で書いていることと全く同じことを話しています。日本語の字幕もしっかり正確なものがついていますから、親切です。 世界中に、真実の言論のために闘っている知識人たちがいるのです。
よしなお君の文でも、「世界銀行の元上級顧問カレン・ヒューズ氏が、突然ロシアのテレビに出演して、米国財政がひっ迫している内実を暴露した映像です。お時間のある方はどうぞご覧下さい。」となっています。
4.今日は、急いで、ジャスラックJASRAC(日本音楽著作権協会)という ヒドい 官僚天下り団体を、叩かなければいけません。 このJASRACが、どれぐらいヒドいことをして、音楽著作権の管理の業務と言いながら、日本国民の音楽を楽しむ権利を侵害してきたか、を私は徹底的に書きたいとずっと思っていた。作曲家の小林亜星(こばやしあせい)たちが、必死で、闘ったのに潰された。私は、小林亜星たちを今からでも、徹底的に応援したい。
日本の楽曲(がくきょく)と呼ばれる、音楽の作品を、私たちは、自由に使うことが出来ない。引用したり、カラオケで歌ったり、複製するとこは、「(著作権者、曲の制作者ではなくて)すべて、JASRACの許可をとれ」という 官僚天下り団体だ。許しがたい組織だ。作曲家・作詞家 、歌手たちも嫌がっている団体だ。すべての出版社も怒っている。
みんな、JASRACに脅されてきたから、コワイから黙っている。この横暴権利独占団体をただちに解体せよと、私は言う。 昨日、画期的な判決が出た。これを、以下に貼り付けるだけで、今日の私の文章は終わる。私、副島隆彦が、なんでもかんでもグサッとその真実の部分を解説しないと、本当のことが、皆に分かりやすく分からない、ということを、私が、よくわかっている。
しかし、今日は、この悪辣(あくらつ)団体のJASRACへの成敗(せいばい)の、重要な判決文が出たことだけ、分かってください。
副島隆彦拝
(転載貼り付け始め)
日本音楽著作権協会(にほんおんがくちょさくけんきょうかい、英語: Japanese Society for Rights of Authors, Composers and Publishers)は、日本の著作権等管理事業法を設立根拠法に、音楽著作権の集中管理事業を日本国内において営む社団法人である。英称を略し、「JASRAC(ジャスラック)」という。
●「 JASRAC訴訟 「独占状態変わる」 新規業者が期待 」
毎日新聞 2013年11月1日(金)
著作権管理業界で圧倒的な力を誇る「日本音楽著作権協会」(JASRAC)に、厳しい司法判断が示された。「他の業者の事業活動を排除している」。東京高裁は1日、公正取引委員会が独占禁止法違反には当たらないとした「無罪」の審決を覆した。業界最大手と対峙(たいじ)する新規業者側は、事実上の独占状態を変えるきっかけになると期待を示した。
利害関係人として提訴した新規参入業者のイーライセンス(東京都渋谷区)の代理人、越知保見(おち・やすみ)弁護士は都内で記者会見し「画期的な判決。公取委の審決はずさんで、裁判所が正しい判断をしたと思う」と評価した。
判決は、楽曲の放送使用料を放送局から定額徴収するJASRACの「包括契約」が業者の新規参入を妨げていると指摘した。放送局はJASRACに定額を支払えば楽曲が使い放題になるが、他の業者の楽曲を使う場合は別途使用料が生じる。越知弁護士は「(包括契約は)料理で言えば『食べ放題のビュッフェだけ』みたいなもの。我々のような(1品ずつの)アラカルトが楽しめないのはおかしい」と批判。1曲ごとに使用料が発生すると手続きが煩雑になるとも指摘されるが、「楽だからと言って、何でもしていいわけではない」と反発した。
一方、JASRACは「公取委の審決は事実認定が合理的であり、法解釈にも誤りはない。判決は到底承服できず、しかるべき対応をとる必要がある」とのコメントを出した。【川名壮志】
●「 JASRAC 「包括契約」独禁法違反の恐れ 東京高裁 」
毎日新聞 2013年11月1日(金)
JASRACをめぐる審判・訴訟の流れ
テレビやラジオで使う楽曲の著作権を管理する一般社団法人「日本音楽著作権協会」(JASRAC=ジャスラック、東京都渋谷区)が他業者の参入を妨げているか否かが争われた訴訟の判決で、東京高裁は1日、独占禁止法違反(私的独占)の恐れがあるとの判断を示した。飯村敏明裁判長は「新規参入を著しく困難にし、他業者の事業活動を排除している」と指摘。違反には当たらないとした公正取引委員会の審決を取り消した。
問題となったのは、JASRACが各放送局と結んでいる「包括契約」と呼ばれる使用料徴収方法。各放送局は前年度の放送事業収入の一定割合(1.5%)を支払えば、JASRACが著作権を管理する楽曲を何回でも放送できる仕組みになっている。一方で、別の業者が管理する楽曲を使う場合は別途、その分の使用料が発生する。
判決は「放送局が経費節減の観点からJASRAC以外の楽曲使用料を控えようとするのは自然な経営行動」と指摘。その上で、多くの放送局が実際に新規参入業者の楽曲を回避しているとして、「包括契約は、他の楽曲管理業者の事業活動を排除する効果があり、私的独占に該当しないとした公取委の審決は誤り」と結論付けた。
判決が確定した場合、公取委は判決の指摘を踏まえた上で、独禁法違反に当たるかどうか審決で改めて判断を示すことになる。
JASRACの楽曲管理を巡っては、公取委が2009年2月、独禁法違反と認定し、徴収方法を改めるよう求める排除措置命令を出した。しかし、JASRACの審判請求を受け、公取委は12年6月の審判で命令を取り消し、刑事裁判の「無罪」に当たる審決を出した。これを不服として、新規参入業者のイーライセンス(渋谷区)が利害関係人として高裁に提訴し、審決取り消しを求めていた。文化庁によると、12年度の管理業者別の楽曲使用料徴収額のシェアは、JASRACが98.03%、イ社が0.76%。【川名壮志】
◇公取委審取り消し、高裁が1審
公取委の審決取り消しを求めた今回の訴訟は、独禁法の規定に基づき、東京高裁が1審になった。
公取委は判決に不服があれば、最高裁に上告して判断を仰ぐことができる。上告を断念して判決が確定した場合は、高裁判決の趣旨に従った審決を公取委が改めて出すことになる。また、権利を害される恐れがある第三者として訴訟に参加していたJASRACが上告することも可能だ。【古関俊樹】
● JASRACの使用料徴収方式 「新規参入を排除」 東京高裁
産経新聞 2013年11月2日(土)
テレビなどで使う音楽の使用料徴収方法をめぐり、公正取引委員会が独禁法違反で社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)に出した排除措置命令を無効とした審決は違法として、著作権管理会社のイーライセンスが取り消しを求めた訴訟の判決が1日、東京高裁(飯村敏明裁判長)であった。
飯村裁判長は、管理する楽曲を一定額で使い放題にするJASRACの「包括徴収」方式は、他の業者の参入を排除するとして、審決を取り消した。公取委は「上告も視野に対応を検討する」としている。
この訴訟は独禁法の規定で高裁が1審。公取委は昨年、違反事実そのものが認められないと判断、刑事裁判の「無罪」に当たる審決を18年ぶりに出していた。
飯村裁判長は、包括徴収方式は楽曲の使用割合を反映せずに一定額を徴収するため「テレビ局などがイー社への楽曲利用料の支払いを経費の追加負担と考え、イー社管理の楽曲の利用を避けた」と指摘。同方式が「イー社の事業活動の継続や新規参入を著しく困難にしたと認められ、他の事業者の事業活動を排除する効果を持つ」と判断した。
ただ、独禁法違反の有無については確定的な判断をしておらず、排除効果以外の争点は「公取委が改めて判断すべきだ」とした。
公取委は平成21年、JASRACに、楽曲の使用割合を反映する徴収方式に改めるよう求める排除措置命令を出したが、昨年6月の審決で「他の事業を妨げていない」と判断を覆した。
● 「 JASRAC「無罪」審決取り消し=独禁法違反めぐり―「新規参入を阻害」東京高裁 」
時事通信 2013年11月1日(金) 14時55分配信
放送分野の音楽使用料の徴収方法をめぐり、公正取引委員会が独禁法違反で社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)に出した排除措置命令を無効とした審決は違法として、著作権管理事業者のイーライセンス(東京)が取り消しを求めた訴訟の判決が1日、東京高裁であった。飯村敏明裁判長は「JASRACの徴収方法は他の事業者の活動や新規参入を阻害している」と述べ、審決を取り消した。
公取委の審判では違反事実そのものが認められないと判断され、1994年以来18年ぶりに刑事裁判の「無罪」に当たる審決が出されていた。今回の訴訟は独禁法の規定により高裁が一審。
飯村裁判長は判決で、「音楽の使用頻度にかかわらず、放送局から一定額を集める『包括徴収』をJASRACが採用しているため、放送局は経費を考慮して他の事業者が管理する曲の使用を回避している」と指摘した。その上で「包括徴収が、イーライセンスの事業活動の継続や新規参入を著しく困難にした」と判断し、「排除措置命令を取り消した審決には誤りがある」と結論付けた。
● 「 JASRAC、独禁法違反を否定した公取委審決「取消」判決に不服のコメント 」
Impress Watch 2013年 11月1日(金)
一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)は11月1日、JASRACが放送事業者と結んでいる包括契約は独占禁止法違反にはあたらないとする公正取引委員会の審決に対して、東京高等裁判所が審決を取り消す判決を言い渡したことについて、判決を不服とするコメントを発表した。
公正取引委員会では2009年2月、放送事業者が使用曲数にかかわらず事業収入の一定率をJASRACに支払う包括的利用許諾契約について、JASRAC以外の著作権管理事業者の参入を阻害しており、独占禁止法違反にあたるとして排除措置命令を出した。
JASRACではこの排除措置命令を不服として、公正取引委員会に対して審判を請求。2012年6月に、JASRACの行為には他の事業者の活動を排除する効果は認められないとして、排除措置命令を取り消す審決を出した。
この審決に対して、株式会社イーライセンスが公正取引委員会に対して、審決の取り消しを求めて提訴した訴訟で、東京高等裁判所が1日、審決の認定は実質的証拠に基づかないもので、その判断にも誤りがあるとして、審決を取り消す判決を言い渡した。
JASRACでは、「訴訟の結果により権利を害される第三者」としてこの訴訟に参加し、イーライセンスには原告適格が認められないことや、審決の事実認定は合理的であり、法解釈にも誤りはないため、審決には取り消し理由がないことを主張してきたと説明。「本日の判決はこれらの主張をいずれも否定したもので、到底承服することができないため、判決文を精査した上でしかるべき対応をとる必要があると考えています」とコメントしている。【INTERNET Watch,三柳 英樹】
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● 「 著作権法違反:音楽違法配信、容疑で鹿児島の中3告訴 ブログに700件以上−−JASRAC 」
毎日新聞 2013年10月24日 西部朝刊
日本音楽著作権協会(JASRAC)は、同協会が管理する楽曲を自分のブログに載せて著作権を侵害したとして、鹿児島市の中学3年の男子生徒を著作権法違反容疑(公衆送信権侵害)で鹿児島県警に告訴した。告訴は7日付。
同協会によると、男子生徒は自分のパソコンを使ってJ−POPなどの音楽ファイルをダウンロードし、自身のブログから誰でも入手できるようにしていたという。音楽や動画ファイルは約700件以上とみられる。
男子生徒は今年3、4月、プロバイダーからデータ量超過で警告を受け、一旦はデータを消去したが、再びブログに載せることを繰り返したため告訴に踏み切ったという。県警は男子生徒から事情を聴いている。
同協会は「中学生を刑事告訴するのは全国でも極めて珍しい。少年の行為は著作権者に大きな損害を与え、音楽文化を衰退させるもので、見過ごせない」などとしている。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝