[1431]CSISと日経新聞の共催シンポジウムにて。
こんばんは、加地です。
少し遅くなりましたが、10月29日(火)に帝国ホテルで開催されたシンポジウムに出席したときの内容の概略を記載させていただきます。
まず、アメリカ側からの主要なパネリストは
・ジョゼフ・ナイ
・ジョン・ハムレ
・リチャード・アーミテージ
・マイケル・グリーン
・カート・キャンベル
・ジェームズ・スタインバーグ
・カート・トン
日本側からは
・野田聖子
・北岡伸一
・岩屋毅
・長島昭久
など。
石破茂は公務により欠席。
講演は一部、二部、三部と二つの特別講演に分けられて行なわれました。
私が彼らの講演を聴いていて思ったのは、ナイ、ハムレ、アーミテージ、グリーン、スタインバーグ、キャンベルなど全員が中国に対してあまり批判的な発言をせず、中国は今後、世界各国に対して友好的な関係を築き発展していって欲しいといったニュアンスの発言が多かったように感じるということです。
やはり、アメリカ本国のG2派の人々は、アメリカの次の世界覇権国を中国に指定して、覇権国になった中国で幅をきかせる算段をネオコン系の人間たちにも強制している風に思えますね。
諸属国の権力者層に認めて貰えなければ、世界覇権国は成り立たないものでありますからして、「世界各国に対して友好的な関係を築き」という発言(確か、スタインバーグの発言だったかと思います)からも予測できるように、中国には今後 周辺諸国家と友好国=同盟国=属国の関係を築いていって貰いたいとアメリカの上層部は考えているようです。そしてその上から自分らが院政を敷くぞ、とでも考えているのでしょうか。
あくまで私の勝手な予測ですので、アメリカの上層部が本当にこう考えているかは知りませんがね。
権力者という人種は一種、脳のネジが飛んでいるような思考をするようですので、私のような平凡な男には考えが及びませんな。
それと、カート・トン臨時大使は特別講演の中で、日本の諸々の文化や世界の中でこれまで日本が果たしてきた役割と立場を誉めていました。
そして今後は、政治や軍事のみでなくビジネスや文化の面でもアメリカと日本は益々の協力同盟関係を結び、それを強化すべきだ、と主張していました。
これは要するに、属国としての貢ぎ金をしっかりと払い、そしてあらゆる面でアメリカに従え、ということでしょうね。
北岡伸一氏も、ジェームズ・スタインバーグとカート・キャンベルと同じように、今後の米中間の関係については、多民族問題や公害問題を上手く解決して米中で平和的に発展してゆくべきだ、と思い切りG2派の考えであると思われる発言をしていました。
残りは、個人的に欠伸が出るようなグダグダ話がダラダラと続いていたという感じでした。
何やら、大学の念仏授業に出席していた頃を思い出し少しだけ懐かしくなりましたね。(と言っても、私が誰かに何かを話して伝えるときは、聞く側が私の話を念仏だと言うでしょうから、ぶっちゃけ念仏授業をしている人々と何ら変わらんのですがね。笑)
まあ、CSIS日経の共催シンポジウムと言っても、我々一般人にも聴かせる公開シンポジウムですから、国家機密レベルの重要な事柄は一切話されませんでした。
シンポジウムの参加費も無料でしたし、パネリストたちの顔触れやその発言からも察せるように、これは日本国民を一種洗脳するためのシンポジウムではないかなと私は思いました。
媚米派=アメリカ信者を生み出すための一つの手法なのではないかと思えますね。
ああそれと、アーミテージの身長が低かった(見た感じ、うちの婆さまと同じくらいの背丈だったので、恐らく166cm前後かと)ことと、ジョゼフ・ナイの左の人差し指と中指の第一関節より上が欠けていたことが少し面白かったですね。
ナイ氏は学者なのに指を詰めたのでしょうか。
東南アジア系と南米系の麻薬カルテルの元締めをしているアーミテージの指は、左右すべて揃っていて詰められている指はありませんでした。
これもまた、摩訶不思議という奴ですね。わら
最後に、ネオコン系もG2派と同じように平和共存路線で今後の対中政策を進めてゆくものと現段階では考えられますが、第二次日中戦争を煽動する輩がまだいるにはいるようですのでその点は煽られないように注意すべきだと個人的に思います。
それでは、失礼します。
加地龍太 拝