[1304]民庶会議

福田 博之 投稿日:2013/05/25 14:49

≪二院制 “民庶会議”の 慎重化≫

“民庶会議” という表現を、福沢諭吉はデモクラシーの和訳としてあてたのでしょうか。
(参考『文明論之概略』 福沢諭吉著 松沢弘陽 校注 岩波文庫 P315 注 四三3 民庶会議 より)

私は、デモクラシーの和訳は“民主主義”よりも、
「民庶会議」という単語のほうが、デモクラシーの和訳として良いと思います。
「代議制民主政体」も、選挙などの仕組みが含まれている様で、
素晴らしい表現だと思います。

主権者は、
官僚という名の日本国民や、
覇権国の意を受けた日本国民であるという現実の中、
主権者の権力の暴走を防ぐ装置は必要ではないでしょうか。
その為、デモクラシーは必要だと思います。

政治的無関心が庶民の合理的選択であるなか、
デモクラシーによる議会の暴走の歯止めもまた必要だと思います。

権力の暴走を防ぐ装置として“民庶会議”は必要であり、
“民庶会議”の暴走を防ぐ為に、二院制もまた必要だと思います。