[1300]国会議員から聞いた日本の現状
先日、国会議員と町民と話し合う機会があったので出席し、いろいろと突っ込んだ話を聞けたので報告します。これまでに副島先生が書籍やHPなどいろいろな場で話してきた内容と殆ど符合しています。
国会議員が、私のような一般町民にこのような話しをすること事態が、今の相当に追い詰められた日本の異常な状況を表しています。
以下は、国会議員から聞いた内容の趣旨。
(1)日本の右傾化は「著しい」。靖国神社参拝者数も3倍になっている。全く戦前の雰囲気になっている。そのような右傾化の盛り上がった雰囲気の中、橋下氏のあのような従軍慰安婦の発言が出た。
(2)夏の参議院選挙戦、野党は「非常に苦しい」。
このまま行けば、参議院も与党が3分の2以上を占め、憲法改正に突き進む。
(3)憲法95条改正は、サッカー選手が集団でゴール前を塞ぐのと同義である。
(4)与党の言う「国防軍」というのは、国民全体による戦争という意味である。当然ながら、職業選択の自由の条項も改正し「徴兵制」に繋がっていく。
(5)与党は、集会・結社・表現の自由を無くす憲法改正案で進んでいく。「公共の利益に反する」、即ち、与党に都合の悪いと判断される言論や集会の自由は奪われて行く。
(6)与党と維新の会の主張は、大差無い。(※注.即ち、やはり、維新は与党の「別働隊」)
(7)自民党の憲法改正案は既に完成している。
(8)野球選手への国民栄誉賞授与やアイドルグループ歌手を使ったイメージ戦略は、マスコミ側のプランに首相が乗った話である。(※注.即ち、某大手広告会社側が企画・立案した。)
(9)マスコミは、その殆どが自民党贔屓(ひいき)である。野党がいくら頑張っても、記事やニュースになることは殆ど無い。したがって、野党がマスコミを使った戦術を使うことは到底出来ない。野党としては、地道に地方を行脚するしか得票への道は無い。
(10)民主党は、(政治を)真面目にやり過ぎて潰された。
(11)野党がどこの地方へ講演などに行っても、「自民党が復活しなければならない」という話が市民から出る。(※注.太平洋戦争後の日本国民の自民党贔屓(ひいき)意識は、非常に強固である、という意味。)
(12)青森県六カ所村は、原発廃棄物が満杯で処理が出来ない状態で、青森県知事も持ち込みに反対している。他へ持って行くしかない。
(13)与党は、原発廃止どころか、原発の新規設置を行う予定である。
(14)中国の原発は現在、数基しかないが、今後10年間で数十基にする。中国で原発事故が起きた場合、当然、日本にも甚大な影響がある。
(15)与党は、憲法改正問題を優先し、年金などの問題は先送りしている。デフレの時に年金支給額を下げ、インフレになりつつある現状においても、小泉内閣が当時定めたルールにより、3年間はこの金額で固定される。
とりあえず以上です。
繰り返しになりますが、一般庶民にここまで突っ込んだ話をすること自体が、既に相当、悪い方向に進んでいることを表しています。