[1243]投資型個人年金保険と預金引出し制限、量的緩和の危険性

会員の鈴木(アラサー女) 投稿日:2013/04/05 22:07

数年前、2005年頃の話だったと思いますが、うちの母が銀行の窓口に
定期預金の書替え(継続の手続き)に行ったところ、窓口の女性銀行員から元本保証のようなもので原資110%保証する商品がありますと言われ、
投資型個人年金保険を勧められました。
これは投資期間が最低10年で設定され、毎月分割で年金のように受取ると終身保険になるが、一括受取も可能で、投資の中身は株式、国債、外債、
投資信託などで運用されているという金融商品です。
我家ではこのような金融商品を契約したことがないので、運用成績などを
契約者にどのように報告しているのかは知りませんが、
一度契約してしまえば最低10年は引出せない預金の囲い込み策のようなものです。

先日、久しぶりに平日の銀行に行ったところ、支店のレイアウトが大幅に変わってしまっていて、
1階が全て数十台のATMで埋め尽くされ、階段を登って2階がハイカウンター(預金窓口、公共料金など)、さらに暗く狭い階段を登って3階がローカウンター(各種届出、相談窓口)となって、1階の入口を入ると数十台のATMが威圧的に立ち並び、足元には「振り込め詐欺、注意!」のステッカーが貼ってあって、ATMの前に立つこと自体まるで怖いことだと
思わせられるほど、銀行に来るなというメッセージを私は感じました。
個々の銀行員はロボットのように働いているだけでしょうから、来るなとは言いません。

あと2年で通貨の供給量が2倍になるという発表がありました。
通貨量が2倍になると物価上昇率が2%になるという理屈が全くわかりません。
もし、これがわかる人がいたら、この掲示板に書いて教えて欲しいと思います。

通貨の供給量というのは、物理的なお札の量として現れるというよりは、
実際は数値上のことなのでしょうけれど、
物質的な世界を単純な理屈で考えると、物資の供給量が一気に2倍になったら値段が一気に下がって価値が半分になるわけで、
お金の量が2倍になったらお金の信用力が半分になると考えるほうが
よっぽど理にかなっていると思えてなりません。

生活費が2倍になって、預けた1000万円が10年後に1100万円に
なって返ってきて、うれしいと思う人がいるのでしょうか。
公的年金や給料が急激な物価上昇に追いついて上がっていくとは考えにくいでしょう。

量的緩和が無制限に行われれば、物価上昇もまた無制限の世界に突入するのでしょう。
株価上昇や円高で投資の運用成績が十数%良くなろうとも、200%、300%あるいはそれ以上も物価が上がったら意味がないでしょう。
そして、銀行はお金を下ろさせてはくれないでしょう。

こういった状況は日本固有の状況ではなく、世界で普遍的に共通して起きていることなのだと思います。
副島先生が本に書かれていることもまた然りです。

以上です。