[1201]OZ(オージー)は異常気象

寺平 浩 投稿日:2013/01/29 12:14

はじめまして会員番号7617番の寺平浩です。

こちらはゴールドコースト、オーストラリアからですが、先週末から昨日までサイクロンと大雨で大変でした。

只今29日火曜日、仕事場では停電が明日の朝まで続きそうなので働くことができません。なのでこの時間と重掲を利用して最近のOZ(オーストラリアのこと)をQLD州(QUEENSLAND STATE)から語ろうと思います。

今日はホットな洪水の話ですがこの話をするには2011年まで遡ります。2010年末に始まった大雨は大方の予想に反し2011年初のQLD州各地の洪水を発生させました。特にひどかったのが首都ブリスベンでブリスベン川周辺の町および都市部が水浸しになり1ヶ月程はビジネス活動に影響を与えました。

この問題、ブリスベン川に限って言いますと天災だけでなく人災でもあることが後に明らかにされつつあります。当時のQLD州プレミア、アンナ=ブライはウィバンホー ダムの放流が遅れた為に下流地域の洪水の被害が拡大された可能性をわからないということで逃げの一手をうっていたが、のちの報道では同ダムの最大貯水量は210%とされており190%程になったところで流入量と同量を放流し始めている。その時期がロッキヤーバレー地区を流れ降ってきた洪水と一致している。そして今回と前回の大きな違いはこのダムを運営している民間会社の迅速な対応(事前の放流)だろう。それはそのはず2011年の件で被害者の方々から集団訴訟も検討されている為、今日正午にブリスベンのブリスベン川(言いにくい)の水位はピークを迎えたが大きく下回っただろう。

しかし反対の側面から見るとおもしろい。
1974年の水害の教訓からブリスベン北西に築かれたウィバンホーダムは水利も兼ねている為、干害の続いたこの地域で大雨に備えて空にしておくこともできない。しかし貯めておきすぎると大雨の際に洪水貯水の余裕がなくなる。

現在、OZ全土は異常気象の真っ只中でTASMANIA、VICTRIA and NEW SOUTH WALES州では未だに干害が続き山火事がいたるところで起きているが今回のQLD州水害がやってきて、なんとNEW SOUTH WALES州(首都シドニー)では火に続き水そして風と自然災害が止まらないとはなんという皮肉だろうか。

ということで今日のオーストラリアの庶民ニュースは終わります。

Hiro Teradaira