[1121]オバマ大統領の再選の報道を受けて

副島隆彦 投稿日:2012/11/08 18:58

副島隆彦です。 今日は、2012年11月8日です。

 アメリカ大統領に、現職(インコンベント)のバラク・オバマが大方の予想通り再選された。 

 日本では昨日7日の昼ごろに確定の報道があった。その後の情報などアメリカ国内にも何もない。アメリカ国民も、皆、そろってどうでもいいよ、という感じだ。今回の米大統領選挙では、ブッシュ時代のような、投票箱の大量紛失やコンピュータ投票の改竄(かいざん)などの必要はなかったようだ。 私の考えを以下にさっさと書いておかなければいけない。

(転載貼り付け始め)

●「 米財政再建、超党派で…オバマ大統領が勝利演説 」

読売新聞  2012年11月8日(木) 1時28分配信
 
【ワシントン=中島健太郎、シカゴ=吉形祐司】 米大統領選で再選された民主党のバラク・オバマ大統領(51)は7日未明(日本時間7日午後)、地元のシカゴで勝利演説を行い、「政治の現状が示すほど、我々は分裂してはいない。我々はともに未来をつかむことができる」と述べ、財政再建などの課題に超党派で取り組む姿勢を強調した。

 オバマ氏は2期目に向け、選挙戦で最大の争点となった景気と雇用の回復や、財政政策などをめぐり先鋭化した党派対立の修復を目指す。

 オバマ氏は演説で「財政や税制、移民の問題を解決するため、民主、共和両党の指導者と話し合うことが楽しみだ」とも語り、超党派による議論を呼びかけた。だが、6日の大統領選と同時に行われた上下両院議員選で上院は民主党、下院は共和党が多数派を占めることが決まり、改選前と同様に「ねじれ」状態が続くことが確定している。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 私の感想は、以下の通りだ。黒人のオバマなど、ただの操(あやつ)られ人形だ。それを、英語で、パペット puppet と言っても、マリオネット marionettoと言っても、難しい日本語で傀儡(「くぐつ」 あるいは 「かいらい」と読む )と言っても同じ事だ。
 
 アメリカ国民も総じて白(しら)けまくっている。日本のテレビ報道でやっているような、オバマ勝利で歓声を上げている、貧乏そうなアメリカ国民たちの映像など、全くアメリカ国民の総体(=大多数)の感情や意見を表していない。

 アメリカ合衆国も、帝国(エムパイア)でありながら、日本と同じで、国民、民衆の支持など、どうにでも操作できる、おかしな国なのだ。本当のデモクラシー(代議制民主政体、だいぎせいみんしゅせいたい)は地に堕ちている。腐りはてているのだ。

 本当の、真の国民の代表が指導者になって、体を張って、本気で良い国、良い世界を作る、ということなど、遠い昔の話になった。 この地上(すなわち人類史上)に初めてのデモクラシー国家を、1776年の独立宣言で、イギリス国王からの独立を誓って誕生したのがアメリカだ。それが、今は、“世界皇帝“デイヴィッド・ロックフェラー(97歳。死にかかっているがまだ死なない)を頂点とするニューヨークの金融・石油財界の意のままにあやつられる哀れな国になっている。

 オバマのことを本当に分かりたかったら、それは、日本の野田ブタ野郎(野田佳彦首相のこと)が、日本国民の代表でもなければ、日本国民の多数意思の本当の体現者でもないことと、全く同じなのだ、と知ることだ。このように気づくと、ハッと大きな真実が分かる。そういうことなのか、と。

 アメリカによる100%完璧のあやつられ政治家である野田佳彦とオバマは、全く同じなのだ。本当は国民からすこしも尊敬されていない。ご自分にアメリカ人の友人がいる人は、直接、アメリカ人の本音(ほんね)を根堀り葉堀り聴きだして欲しい。

 日本国民のほとんど全員から嫌われている野田ブタが、おかしな仕組みで、日本の首相をやっていることと、黒人(下品な表現では、クロンボと言う。使ってはならない言葉だ。)のオバマが、アメリカ国民の代表の大統領 になっていることは同じ事なのだ。

 アメリカ人の大半が、オバマに対して、「あーあ、もういいよ。お前みたいな奴は。さっさと居なくなってくれ」と思っているのだ。こういう真実が、日本国民に少しも伝わらない。そのように日本のテレビ、新聞をすべて敵のグローバリスト(地球支配主義者)に、奪われているからだ。アメリカも同じだ。テレビ新聞は、国民の洗脳のための道具だ。

 オバマと奥さんのミッシェルはどちらも優秀な黒人で、人間としても立派で決して愚か者ではない。しかし、どうせ完全な、完璧なあやつられ人間だ。全く何も、何にも、自分では決められない。 

 本当のデモクラシーは、日本でもアメリカでも、すべて死に絶えている。奪い取られている。この私たちの現実は、どうしようもなく悲惨なほどに重苦しい。アメリカ国民の中の、誠意ある、かつ優れた人々は、もう十分に分かっている。自分たちの国が、どうしようもない強欲人間どもに乗っ取られ、裏側からの非正規の手法で、操られているのだ、ということを。 

 共和党のミット・ロムニーの方がずっとアメリカ人らしいアメリカ人で、優れた人格者で、金持ちの経営者で、行政手腕もある。それでもニューヨークの金融財界(グローバリスト)どもは、本当のアメリカの保守層の小規模企業の経営者や大農場主たちを中心とする共和党には、今は、政権を任せないと、8年前のブッシュ時代から決めている。

 それは、ベン・バーナンキFRB議長が、違法なジャブジャブ・マネー(QE3 のような、量的緩和とか金融緩和という)をやって、米ドル札と米国債という紙切れを、際限なく刷り散らして、軍人や公務員どもの給料を払わないといけないからだ。それぐらい今のアメリカは追い詰められている。

 バーナンキに対して、ロムニーも 有力候補者だった、リック・ペリー・テキサス州知事も怒っている。まともな共和党支持者たちは、怒り狂っている。こんな違法行為をやっているバーナンキに対して、ロムニーは首を斬る、と選挙演説の中で公言した。ペリー候補者は、「彼がテキサス州に来たら、殴ってやる」とまで言った。

 共和党は、保守で、右翼たちも支持する大政党だが、決して、言われているような、アメリカの軍事力で世界を制圧する、というような人々ではない。 アメリカには、もう、世界を軍事力で支配する力はもう無い、と分かっている人たちだ。だから、ポール・ライアンのような、リバータリアンを副大統領候補にして、もう、これ以上違法移民や貧乏な層までの健康保険の負担を経営者たちが背負うことは出来ない、自分のことは自分のことは自分でやってくれ、という決意だ。

 だからアメリカ共和党は今回の選挙で、内部が全く割れること無く団結していた。ただし、自分たちが政権を取って、ニューヨークの金融財界どもと正面からケンカをするのは、得策ではないし、こんなジリ貧の大赤字のアメリカの舵取りなどして政治責任ばかり取らされるのは嫌(いや)なこった、と始めから逃げていた。

 私は、民主政体(デモクラシー)を実質で絞め殺して、その上で、わざとらしい表面だけの、適切な手続きだけを演出するアメリカにもう飽き果てている。アメリカ国民の多くも飽き果てている。アメリカにはもう世界を指導する力など微塵もない。このことに私たち日本国民は急いで気づくべきなのだ。

 「副島先生。オバマとロムニーどっちが勝つんですか」と、大の大人(おとな)が、私に聞く。 自分自身の脳(頭)そのものが、洗脳されていて、すべての国民政治の制度そのものが、大きなチカラで乗っ取られていることに気付かない。この現状を、私は憂える。自分自身の脳(=思考)そのものを、点検せよ。すべてを疑うべきなのだ。

 私がオバマ再選の知らせを聞いた時の、私の感想、感情を正直に書くと、「このクロンボ野郎。お前なんか、もう飽き飽きだ。このあやつられ人間め」である。ここで、最後に、黒人への差別語の凄(すご)いのを教えておきます。 

 nigger ニガー が差別表現としてはNegro ニグロよりもひどく侮蔑的(このように 「ジーニアス」という日本の学習用の代表の英和辞典にも書いてある)だということは日本人は知っている。しかし、次のゴトバを面と向かってアメリカ黒人にしゃべったら本当に、アメリカだったら裁判所に訴えられる、 “ I sue you . “ か 殴られるでは済まない。

 もしかしたら、その場で射殺されるかもしれない差別語が有る。ホントだぞ。それは、sambo サンボ(ウ)です。これを使うと本当に危険です。この語(ワード)もジーニアスに載っている。念のためこのように用心深く私は、書く。気をつけましょう。 分かるかなー? 

あー、これだけ書いてすっきりした。 以下は、追加の記事です。

副島隆彦拝
 
(転載貼り付け始め)

●「 米NY株急反落、オバマ氏再選で「財政の崖」警戒 」

2012年11月08日 11:51 AFP

 米大統領選明け7日の米ニューヨーク株式市場は、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領再選で民主・共和両党の対立から米財政への先行き不安が広がり、急反落した。

 ダウ工業株30種平均(Dow Jones Industrial Average)の終値は前日比312.95ドル(2.36%)安の1万2932.73ドルと、3か月ぶりに節目の1万3000ドルを割り込んだ。ハイテク株中心のナスダック(Nasdaq)総合株価指数も、同74.64ポイント(2.48%)安の2937.28で取引を終了した。

 市場関係者の間では、減税や規制緩和を掲げた共和党のミット・ロムニー(Mitt Romney)候補を好感する声が大きかったことから、オバマ大統領の再選と「ねじれ議会」の継続を受け、来年1月に歳出削減と実質増税が同時に発動する「財政の崖」を回避することが困難になるのではとの見方がアナリストやトレーダーの間で広がり、売りが進んだ。

 

●「 激戦から一夜…再選オバマ大統領の課題 は? 」

テレビ朝日系(ANN) 2012年 11月8日(木)13時24分配信

 激戦となった大統領選挙で再選されたアメリカのオバマ大統領は早速、仕事に戻ったようです。(新堀仁子記者報告)
 
 オバマ大統領は、3時間ほど前に家族とともに地元のシカゴからホワイトハウスに戻りました。通常の仕事モードに選挙モードから戻って、大事な仕事は人事、次の内閣を決めることです。特に中国とわたり合い、日本を含むアジア諸国との橋渡し役を務めてきたクリントン国務長官がスタッフとともに政権を去るため、その後任探しを急ぐ必要があります。

 一方、財政問題も待ったなしです。再選を受けて、アメリカのダウ平均株価は300ドル以上下落しましたが、これは下院で野党・共和党が多数を占めるねじれ議会と政権側が何らかの合意を得られなければ、さまざまな減税措置が期限切れを迎え、強制的な財政支出の削減が始まって、来年、景気が悪化することを市場が懸念したためです。

 共和党・ベイナー下院議長:「リベラルでも保守でもなく、アメリカ合衆国大統領としてあなたにリードしてもらいたい」 共和党のベイナー下院議長は、こう大統領に迫っています。この財政の危機を無事乗り越えることができるかが、オバマ大統領2期目の最初の試練となりそうです。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝