[1117]定例会『ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、ダンテ、マキアベッリ、メディチ家、ルネサンスとは何だったか』の更に詳しい予告

アルルの男・ヒロシ 投稿日:2012/10/25 12:12

副島隆彦を囲む会の中田安彦(アルルの男・ヒロシ)です。

本日は、11月3日(土)に開催の囲む会主催定例会『ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、ダンテ、マキアベッリ、メディチ家、ルネサンスとは何だったか』の更に詳しい予告をお知らせします。
この講演会は、新著『隠されたヨーロッパの血の歴史:ミケランジェロとメディチ家の裏側』(KKベストセラーズ)の発刊記念講演会ですが、「芸術の秋・文化の秋」の開催にふさわしく、これまでの講演会とは打って変わって、現在の政治・経済・金融の土台となっているヨーロッパ近代世界のさらにその土台を形成している「イタリア・ルネサンスとは何か」ということがテーマです。


新著『隠されたヨーロッパの血の歴史:ミケランジェロとメディチ家の裏側』(KKベストセラーズ)は10月26日発売です。

今回の講演会の目指す内容を一言で言えば、

「イタリア・ルネサンス芸術について詳しくなれるうえ、さらに欧米近代資本主義につながる14世紀から18世紀に至る欧州の歴史がざっくりと理解できてしまう」

ということです。「宗教・芸術」と「政治・経済・金融」の結びつきをはなします。そして、今回の主役は、イタリアの彫刻家・ミケランジェロ、フィレンツェ金融を支配したあのメディチ家(ハウス・オブ・メディチ)、そして、ルネサンスから数百年後にその本質を読み破っていた、ドイツの思想家のフリードリッヒ・ニーチェ、そして日本の左翼文化人である羽仁五郎(『都市』や『ミケルアンジェロ』など岩波新書の名著がある)です。

ひょっとすると、フランスの占星術師・予言者のノストラダムスも登場するかもしれないです。

イタリア・ルネサンスとは何か?このことを副島先生は新著で次のように端的に要約しています。

(引用開始)

 ここでだめ押しで、ルネサンスとは何であったのかの初源問題に立ち返る。繰り返し、繰り返し書いてきたとおり、ルネサンスとは1439年にフィレンツェで開かれた公会議以来の、約60年間のことだ。この時、フィレンツェのアッカデミア・ネオプラトニカを作っていった新プラトン主義者たちの大きな思想運動のことを、ルネサンスと言うのである。

 これ以外のくだらない定義をする者がいたら、それはローマ・カトリック教会の回し者が、人間の自由の精神に対する卑劣な裏切り者(転向者)たちである。わずか60年間でルネサンス運動は圧殺されたのである。ルネサンスは圧殺されたのだということをヨーロッパの学者も日本人もアメリカ人も言わない。ずるずる、ずるずるとこの真実を500年間ひきずって、あちこちで少数の人々がぶつぶつ言い続けてきたかもしれない。だから私がこの本で、この真実をはっきりと書かなければ済まないのだ。(中略)

 副島歴史学は、「人類を動かす巨大なエネルギーは、ある時に急に一斉に沸き起こる"民衆の熱狂"である」というものだ。熱狂史観 と呼んでもいい。あるとき、それまでの巨大なウソと欺瞞に気づいた少数の優れた人々が出現して、わめき始め、そしてそれが思想運動になる。宗教運動であれ、民衆暴動のような動きであれ、世界を席巻して途方もない巨大な行動の爆発となって現れることがある。
 
 15世紀イタリア、フィレンツェに現れたルネサンスという思想運動は圧殺された。だから「北方ルネサンス」の名で北ヨーロッパに伝わって成立した「近代」とは、別の現象だと私は考える。このあたりのことをヤーコブ・ブルクハルトを始めとして学者たちがきちんと分類してこなかった。それが問題なのだ。 

(引用終わり)

 このように、今回の講演会では、これまでも何度となくふれてきた、ローマン・カトリックの巨大な偽善についても触れますし、その後登場した、合理性(ラショナリティ)を重んじるイルミナティの思想や金融ユダヤ人が作り上げた現代も続いている、モダン・キャピタリズムの話も必然的にすることになるでしょう。しかし、これまでの講演会ではまだどこか全体像が見えなかったところが全部つながっています。

 それはヨーロッパ近代の始まりはこれまでの北ヨーロッパの国々だけを見ていては理解できない、ヨーロッパ大陸の全体の歴史をながめて初めて理解できるからだということが、今回の『隠されたヨーロッパの血の歴史:ミケランジェロとメディチ家の裏側』(KKベストセラーズ)の本を通じてわかります。この本には私も全く知らなかった歴史の謎が次々が登場します。それが一つ一つ、ルネサンス芸術の中に表現されているわけです。

 例えば、新著では、以下の絵画が非常に重要な意味を持つと説明されていますが、私はこの絵を見るのも初めてでした。

 この絵では知識人たちが周りをきにしながらヒソヒソと話してあっている姿が描かれている。この絵に描かれている知識人たちはメディチ家の支援でルネサンス文化の担い手になった人たちです。なぜヒソヒソと話し合っているかというと、ローマ・カトリックの異端審問官に自分たちの話を聞かれるを恐れているからです。カトリック教会にとっては許すべからざる異端思想が飛び交う場が、メディチ家が支援して設立した「アカデミカ・ネオプラトニカ」というサロン(集まり)です。既成権力(エスタブリッシュメント)であるカトリック教会から見れば、「秘密結社」であるものは、一方から見えれば、「支配から脱するための拠点」になるわけです。

 カトリック教会は異端者を以下のルネサンス絵画のように「悪魔」のように描いていた。知識人たちはそれを恐れていた。ルネサンスは商業資本によって支えられた、反カトリック教会の政治的抵抗運動だったということです。

有名なミケランジェロのダヴィデの彫像は抵抗運動その象徴でしょう。

 今回は、この夏に副島先生がルネサンス芸術の本拠地である北イタリアに取材旅行を刊行した成果である新著の内容を著者自らが徹底解説し、学問道場の道場生(会員)の皆さんに、500年続いた近代世界の生まれ出る瞬間を体感して頂きたく思います。

 講演会では新著のいたるところに登場するルネサンス絵画・彫刻の名作が持つ「本当の意味」というものを、「暴き系言論人」の総本山であるところの副島隆彦が、解説します。これまでの講演会では、政治権力者に対する暴きを繰り返してきましたが、今回はイタリア・ルネサンス芸術とは何かということを、政治評論の世界で磨き上げた「読み破り」を駆使して行います。

 書籍では白黒でしか掲載されていないルネサンス芸術のカラー写真もできる限りスライドで使用する予定です。

 また、講演会の前半(約1時間)では、副島先生が金融知識があると認めた、金融の実務の場を経験している松尾雄治氏が、いまのグローバル金融の真相を皆さんにわかりやすく説明します。具体的には、「超高速取引(ハイ・フリクエンシー・ロボット・トレーディング)が金融市場を崩壊させる危険」と「日経平均の相場はアメリカ国内CMEで決まる」という複雑な現代金融市場の裏側を話していただくことになっています。

 後半の一部でもイタリア金融統制に抗議活動を行うコメディアンの話や、前半の話を踏まえての副島先生の解説も時間があれば聞けるかもしれません。

 前半は金融の話ですが、金融業界の裏側の仕組みの話なので、具体的な投資に興味が無い人でも楽しんでいただける内容になると思います。イタリアから始まり、オランダ・イギリスを経て米国にたどり着いた、モダン・キャピタリズムがどのような結末を、いま迎えているのか、という風に考えても面白いかもしれません。

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