[1088]さあ、秋の闘いが始まりました。何があろうが元気に言論で闘う。

副島隆彦 投稿日:2012/09/15 11:03

副島隆彦です。 今日は、2012年9月15日(土) です。

 夏が終わって、秋になって、世界の動きが ようやく騒がしくなって来ました。私は、この時期をじっと待っていました。 夏の間はどうせ何があっても動かない。

 マリオ・ドラギ ECB(ヨーロッパ中央銀行)総裁)が、いかにもヨーロッパ貴族らしく、「(夏のヴァカンスから戻って)さあ、仕事を始めるか」という感じで、動き出しました。危機に陥っているスペインやイタリアなどの国債の「無制限の買い入れ」策だ。

(転載貼り付け始め)

●「欧州中銀、債務危機国の国債買い入れへ 1~3年債を無制限に」
AFP  2012年09月07日

 欧州中央銀行(ECB)は6日の理事会で、債務危機に陥った ユーロ圏諸国の国債を無制限に買い入れる計画を承認した。 (以下、略)

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 このあと、一昨日、13日に、アメリカのFRBのバーナンキ議長が、金融緩和、量的緩和(りょうてきかんわ)の第三弾のQE3、「住宅ローン担保証券を月に400億ドル(3兆円)ずつ」(いつまで続けるかは言わない。そんな資金があるのか?)を実施すると発表した。

 いよいよ、秋の闘いが始まった。私は、今から突貫工事で、私の金融本を書き上げる。 副島隆彦がこの12年間、ずっと築きあげてきた、「アメリカ帝国は、裏付けのない“じゃぶじゃぶマネー”で生き残ろうとする。が、無理だろう。抱えた正味の隠し負債(50兆ドル、4千兆円)が巨額すぎる」理論のとおりの動きだ。 

 サブプラムローン危機(2007年8月)から5年、リーマン・ショック(2008年9月)から4年で、次の巨大な、金融崩れの波が襲い掛かって来つつある。私、副島隆彦の出番である。私には、たいていの先の見通しは立つ。夏の間は、私は、ずっと、「ミケランジェロ、メディチ家、ルネサンスとは、本当は何だったのか」を書いていた。今もまだ書いている。

 テーマが巨大過ぎて、まとまりがつかなくなった。なんとか締めくくらなければ。大きなナゾは解いた。日本知識人としての 業績にするだろう。この8月に出した、私の仏教論「 隠された歴史 そもそも仏教とは何ものか?」(PHP刊)に続く、衝撃の論考であり、それのヨーロッパ500年史版である。

 私と弟子たちとは、9月の初めに夏の合宿をやった。16人がまじめな研究発表をした。それらは、次々と、ここの会員ページに発表されるだろう。

私の判断で、一番、優れていたのは、庄司真(しょうじまこと)君の、「アベナリウス、エルンスト・マッハから フッサールへ」論だった。

「世界は仮象であり、感覚だけが実在する。実体はない。主観、客観もない。現場に行って見つめ続けることで、真実を見つけ出さなければいけない」論だ。これが、20世紀の初頭のウイーン学団、オーストリア学派の真髄である。今の諸学問の基礎だ。庄司くんが、サラリーマン生活の過酷さに負けないで、知識人として成長することを先生として祈っている。

 石井利明(いしいとしあき)君の、「政治的クリオールのメモランダム」は、論文として十分に練られたあと一冊の本になるだろう。

 桑原義明(くわばらよしあき)君の「ディーゼル・エンジンについて」は、私たちSNSIの「エコロジーという洗脳」、「放射能のタブー」本のテーマを今も引き継いでいる。 こつこつと掘り下げてください。

 藤森かよこ女史の「アメリカにおけるアイン・ランド受容の変遷と、日本人にとってのアイン・ランド」は、私たちにとっての重要な思想課題なので、必ず、近いうちに私たちの定例会(講演会)で彼女に話してもらおうと思います。

 津谷侑(つやひろし)君は、まだ大学院を出たばかりで若い人だが、彼が発表した、「戦争阻止のネットワークの日本における最高司令官は、東久邇宮稔彦(ひがしくにのみやなるひこ)王(おう)だった。稔彦王を押しのけて東条首相を推薦した木戸幸一(きどこういち)はロックフェラー家のスパイである」論の発表は秀逸である。

 西園寺公一(さいおんじきんかず)、一晃(かずあき)、そして渋沢正雄(しぶさわまさお)、原田熊雄(はらだくまお)ら、日米開戦を阻止しようとして闘い、そして敗北していった優れた政財界人たちのことを、私たちは、本当の日本史の真実として、今から掘り起こさなければいけない。

 アメリカCIAの見苦しい、醜(みにく)い手先に成り下がっている文藝春秋と新潮社が作ってきた、戦後68年間の、嘘八百の文春・新潮・サントリー文化人(系の歴史評論家ども)が書いて、日本国の読書人階級を、大きくウソの歴史観で、洗脳してきた事実に、私たち学問道場(SNSI)が、真実の火柱を立てる。 真実を探り当て、表(おもて)に出すことにおいて、私たちは一切、遠慮しない。 

 今の野田佳彦たちと全く同じで、アメリカの言いなりになって、日本国民に地獄の戦争を強いた、木戸幸一、阿部信行(あべのぶゆき)、重光葵(しげみつまもる)らの悪業(あくぎょう)の数々を、ブツブツ書き残し、脇にどかされた本人や、周辺の人々の証言、証拠を拾い集めながら、私たちは突き進みます。

 「血盟団、井上日正(いのうえにっしょう)とは何者であったか?」を発表した、吉田祐二(よしだゆうじ)君は、もっと、このテーマを掘り下げて欲しい。

 私、副島隆彦は、昨日は、ずっと三島由紀夫(みしまゆきお。1970年、今の防衛省で、45歳で自刃した)の「豊饒(ほうじょう)の海」四巻の「春の雪」と「天人五衰(てんじんごすい)」を42年ぶりに読み返していた。 西伊豆(にしいづ)の海が舞台だ。

 清水港の隣りの興津(おきつ)に今も残ってる、坐魚(ざぎょ)荘の、西園寺公望(さいおんじきんもち)への襲撃事件こそは、この三島の遺作の4巻のひとつ「奔馬(ほんば)」の舞台だ。この事実を知っている人は歴史評論家レベルでもあまりいない。

 私は坐漁荘に10年前に行って調査している。住友銀行の堀田庄三(ほったしょうぞう) らが出して旧宅を立て直していた。最後の元老、西園寺は、脅されて身動きが出来なくされていた。

 私、副島隆彦は、必ず、三島大社のそばにいた 山本玄峰(やまもとげんぽう)という禅僧のところに寄り集まっていた、井上日正らアメリカの手先のワルたちの動きを解き明かすだろう。私にとっては30年来の課題だ。

 田中進二郎(たなかしんじろう)君の「ブレジンスキーとネオコンとシオニズムについて考えたこと」は、まだ断章だが、きっとそのうちまとまりのある世界政治図の一部となるだろう。 

「中国との関係を持つ上で、知っておきたいこと」を発表した加地亮太(かじりょうた)君は、まだ学生で若いのだが、自分の頭をすっきりと纏(まと)めることが出来る人だ。それをサラサラと文章にできる。 

 我らが学問道場の会員たちで、すでに人生経験を積んだ人々で、おそらく多くは思慮深く、ものごとの裏側まで見る力のある優れた人々がいる。が、自分で書くということ、書いて発表するということに執着しなかった人々だ。それは人それぞれの人生の選択だ。 私たちの学問道場は、自分の考えと研究を書いて発表することに主眼を置いている。 
 
 古村治彦(ふるむらはるひこ)君の「三木武夫研究  “クリーン三木”の裏側」は、すでにプロの政治評論文の書き手として成長しつつある古村くんの研究の一部である。

 六城(ろくじょう)つねあつ君が、「小室直樹の『新戦争論』を読む」を発表したが、すぐに会員ページに載るだろう。 

 下條竜夫(げじょうたつお)君は、大学の物理学者であるが、「福島原発事故においてマスコミで発表されない真実」を 発表した。彼は、今も、福島第一原発の爆発事故の真実を学問的に地道に追究している。おそらくこの下條研究が、最も正確で緻密な事故の原因究明だろう。 この論文は、やがて彼が出す一冊の本の一部となる。

 根尾知史(ねおともし)君は、「なぜ日本人は、すぐとなりの国で起きている変化に、目が向かないのか」という 金融情勢論を発表した。『北京コンセンサス』(2010年刊)という本をテキストに使った。 

 甲斐修(かいおさむ)君は、「アメリカによる日本農業支配 」(今後の生きのびるべき 農業ビジネス)のことについて、発表した。これは、すぐに会員ページに載るでしょう。

 須藤義直(すどうよしなお)君は、「“棄民”とは何か。ハンセン氏病の施策に見る 日本政府が取った行動」を発表した。須藤くんは、自分がこれまでに集めて来た膨大な政治映画の史料をどのように整理して、日本にこれまで伝えられて来なかったもの(意図的に秘密にされて、日本国内への流通を遮断されたもののも多い)をどのように整理してどんどん本の形にしてゆくかが課題となる。

 奥村哲也(おくむらてつや)君は、「ソフトパワーとしてのスポーツ」論を発表した。フットボールとサッカー、ラグビーの発生以来の政治的な意味まで到達しようとして、なかなか行き切れない、という感じだ。オリンピックやワールドカップ(サッカーの世界大会)で、世界民衆を世界規模で「パンとサーカス」で飼いならし洗脳する仕組みへの、大きな切り込みをやりたいのだが、なかなか刃(やいば)が届かない。自分たち自身が、世界恐慌の下の貧しい民衆をやっているので、「あれらの壮大なスポーツお祭りもの」に対して私たちが、微(かす)かにも高みにたつ余裕が無い。 

 中田安彦君は、もうすぐ出版される 自分の本の内容紹介(書名を失念しました。ビジネス社から出ます)のようなことをした。私、副島隆彦も、来週出る「陰謀論とは何か」(幻冬舎新書)の紹介でお茶を濁した。

 以上のような 弟子たちとの 夏合宿の内容です。 去年の夏合宿の成果は、「放射能のタブー」(KKベストセラーズ刊、2011年11月)となったのに、あれほどの真実を、日本最高峰の集団研究としてやったのに、日本国内のほとんどの勢力から無視された。たったの2万部ぐらいしか売れなかった。それで、私たちは、がっかりして、どうも今も元気が出ない。 こういうことも事実なのだろう。

To: ‘SNSI・副島隆彦を囲む会’
Subject: ご登録情報確認のお願い

SNSI・副島隆彦を囲む会の皆様
会員番号****番  石田 正彦です。

重たい掲示板で群馬のゆみこ様が以下書かれているように
[978]『今月の弟子』が読みたい 投稿者:川端優美子 投稿日:2012-06-11
18:08:35 [976]お弟子さんのファンを増やす 投稿者:川端優美子 投稿日:2012-06-10

 私も定例会で、お弟子さんたち の活動報告聞いてみたいです。お1人、3分でも5分でも結構ですし、数人分どなたかが代表してでも良いと思います。
 
 私も、数年前、副島先生の本を読み、巻末の「私は前途ある優秀だが貧しい若者たちを育てています。会員になって支援してください。」のメッセージ読んでから、会員になり、先生及びその関係者の新刊出るたびに本を購入するようにしております。対談本であっても、立ち読みはやめ、購入しております。

 定例会も、主催は別ですが金融セミナーにも極力毎回参加しておりますが、そろそろ、その 若者たち が育った姿(育ちつつある姿)見てみたいです。よろしくご検討いただきたく、お願いします。  9/9 石田

石田 正彦 さまへ  
2012年9月10日 

副島隆彦から

 メールをありがとうございます。石田さまが、私たち学問道場の会員として、長い間、私たちをご支援くださっていることに感謝申し上げます。石田さまが、上記で提案なさっておられるとおり、 そろそろ 私たちも 熱心な会員に限定して、会員と私の弟子たちとの 交流の 研究発表の機会を作ってみようと思います。  

 会員の中の、大半の「読むだけ、聞くだけ」の人たちではない、自分も学問道場で学んでいるのだ、という 自覚のある人たちが、50人でも進んで集まってくださるようなら (実際に、いざ集まるとなると、それだけでも大変なのです)その機会を作るべきだと、私、副島隆彦は 思います。

 この石田さまの 提案を、弟子たちに 発案してみますので、お待ちください。ただし、 弟子たちの 研究発表を 熱心な会員たちが「聞くだけ」だったら、何にもなりません。意見の交換が出来るような場にしなければいけません。 そうすると、 たったの一日、数時間で何ができるのか、ということになります。 政治集会とかではないのですから。

 石田さま。このことを、お考えください。 たったの数時間、立川に、会員の中の有志の皆様が、集まってくれて、私、副島隆彦の話や、他の数名の弟子の 話を聞く、ということだけのことに やっぱりなってしまわないか、このことを 私は 危惧します。人間が集まって、そして、意思一致して 何かを行うということは、大変なことです。 

 ですから、講演会や 演奏会や、 福島原発バス旅行(石田さまにも参加していただきました)や、宴会(懇親会)をやるぐらいのことでしか、人は集まりようがない。  

 私の弟子たちでも、自分が生きて行くことで精一杯で、若い30代の人間としての苦しみをそれぞれに抱えています。 私自身が、この現状に対して、どうにも動きが取れない、というのが現状です。

 私自身が、次から次に 原稿書きに追われて、他のことが何もできない、という 現実です。 のんびりと余裕のある暮らしなど、一体、いつになったら出来るのか。 よっぽどの 達観 と 世捨て人の覚悟がなければ、出来ないことです。石田さまの、再度の ご提案を、 お待ちします。 あるいは、私の携帯*********に遠慮なくお電話ください。

 石田さまからの ご提案を 真剣に受け止めて、次の定例会(講演会)で、会場に集まる熱心な会員たちに、直接、私から意見を求めてみようと 思います。このことは、必ず行います。

 私たち学問道場は、言論集団、政治勢力としては、まったく孤立状態で、追い詰められていて、どこにも開かれてゆく契機がありません。しかし、このことは、私たちだけの問題ではなく、日本の現状のすべてが、そのように どこの集団、団体も そして大企業で、追い詰められているのだと、思います。

 今は、日本維新の会(橋下徹たち)だけが、華々しそうにやっていて、 何と「統治機構の 改造をする」 というコトバを公然と使い始めて、危険なファッシズムの動きを示しています。 私は、あーあーあー とため息をついています。

 「統治機構(とうちきこう)の改造」というコトバが、どれぐらい危険なコトバであるかを、普通の人たちは理解できません。 東大法学部では、3年生の600人に、「憲法Ⅰ」という授業と、「憲法Ⅱ」という授業をします。 

 「憲法Ⅰ(いち)」は、「人権 編」です。人権、諸人権、基本的人権の尊重・・・を教えます。 宮沢俊義(みやざわとしよし)が始めた。そして、「憲法Ⅱ(に)」が「統治機構(とうちきこう)」です。清宮四郎(きよみやしろう。ハンス・ケルゼン学者)が始めました。 

 Ⅰ(いち)で、国民の人権、人権 とやっておいて、「はい。次は、Ⅱ(に)の、統治です、統治機構です。皆さんは、しっかり国民を統治(とうち)してください」と 教えるのです。これが東大法学部という 官僚(上級公務員)養成の仕組みなのです。 統治機構(の改変)というコトバは、それ自体が恐ろしいコトバなのです。このことを相当なインテリでも、分からない。

 一体、今の日本の どこから、次の新しい、清新な国民運動、政治改革運動 が現れるのでしょうか。それに私たちが総意をもって、喜んで参加できるようなものとなるでしょうか。私は、じっと情勢を見つめています。 私たち弟子たちの夏の合宿も、9月初めに終わりました。

 その研究成果を、どんどん 会員ページに公表する段階に今は、あります。 これ以上のことを、一体、何ができるのかを、そういう余裕が私たちにあるのか、私は、本気で考えています。

今後とも 「副島隆彦の学問道場」 をよろしくお願いします。副島隆彦拝

(転載貼り付け終わり)

 副島隆彦です。以上のような経緯(けいい)です。ここの 重たい掲示板に、どうぞ会員の皆さまから、どんどん熱心な会員の皆さんの道場への積極的な参加の仕方での提案をしてください。遠慮入りません。私たちには、一切の気取りはありません。

 一人ひとりが生きてゆくだけでも厳しい現実という制約条件(せいやくじょうけん)の下でも、自分たちは、自分たちに出来るかぎりのことを皆で創意工夫して、実行してゆかなければならないと思います。

 松下忠洋(まつしたただひろ)金融大臣(73歳)が、9月10日に死去して、それが自殺であるのか、他殺(殺人)であるのかの、疑惑については、私の考えを、近いうち書きます。私は情報と知識を集めてます。現役の金融担当大臣が、突然、死去するということは、国家体制上は重大な問題です。彼に、どのような圧力と脅迫がかかっていたのかを、考えなければ済まない。

 まだあと郵貯・かんぽの 260兆円は、アメリカに奪い取られないで、しっかり、と国内にある。亀井静香(かめいしずか)と自見庄三郎(じみしょうざぶろう)が作った 国民新党は、この、日本国民(の老人たち2千万人)の最後の虎の子(とらのこ)の 守り神、ガード、ゴールキーパーたちだった。ここには、自民党も、民主党のアメリカの手先どもも、手を出さない、という政治家たちの暗黙の了解があった。

 「金融大臣としての大臣署名をしない」ということで、ゴールドマンサックスの運用にまかせる、として、さらに次の10兆円がアメリカ財務省に奪い取られることを、拒絶して、松下忠洋は、逍遥(しょうよう)として自分の腹を切ったのである。あるいは、やっぱり殺人だ。殺された中川昭一(なかがわしょういち)に続く、愛国者政治家の死である。

 私は、松下忠洋とはかつて一度だけ、さる選挙事務所で、立ち話をしたことがある。実直でまじめな人物だった、と人物評にあるとおりの人だった。

 愛国者の政治家が、ひとりずつ順番に、人柱(ひとばしら)になることで、日本民族としての抵抗(ていこう)の厚みが増す。それがいいことだ。
自分の番を自覚して、それを粛然として受け入れて、黙って死んでゆくのが本当の政治家の有るべき姿だ。

 続けて副島隆彦です。 中国の国家副主席で、次の国家主席になる予定の習近平(しゅうきんぺい)氏が、北京の政治の舞台に、9月4日ぐらいから現れないということで、騒がれていた。この 2月の重慶(じゅうけい)での薄煕来(はくきらい)事件は、軍事クーデターの動きであった、とする説などが今もあります。

 クーデターに失敗した薄煕来の残党たちが、命がけで、上海閥(しゃんはいばつ)を裏切った習近平の命を狙った、という説が流れました。が、以下の新聞記事にあるように、肝臓の腫瘍の摘出手術だったようだ。もうすぐ公務に復帰するのだろう。 だが、健康不安説が出ると世界規模(きぼ)の政治(世界史の一部となる)では、やはりその先が危ぶまれる。

 以下の新聞記事の 最新の情報源となった 「 中国人権民主化運動情報センター(本部・香港)」というのは、盧四清(ろしせい)という若い人が代表で、この 盧四清(ろしせい)は、中国本土での反政府活動ののち香港で民主化運動をやっている人物で、偏(かたよ)りのない正確な情報を出し、優れた中国分析を行う人です。 ですから、とりあえず、私、副島隆彦は、この「中国人権民主化運動情報センター」の発表を信じます。

(転載貼り付け始め)

●「 習近平氏、腫瘍摘出手術か=中国 」
2012年9月13日 時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012091300430

中国人権民主化運動情報センター(本部・香港)は13日、中国の次期最高指導者に内定している習近平国家副主席の動静が不明となっていることに関して、習氏が今月2日に人民解放軍301病院で健康診断を受けた際、肝臓に極めて小さな腫瘍が発見され、今週摘出手術を行ったと伝えた。来週、公の場に現れる予定だとしている。
 習氏をめぐっては、日課としている水泳中に背中を負傷したとの見方が出ているが、中国では国家指導者の健康状態は機密事項となっており、中国政府は一切、コメントしていない。

(転載貼り付け終わり)

 私は、突貫工事で、今年の秋の金融本を書き上げたら、すぐに、中国に行って、中国の最新の情報を得て、私の5冊目の中国研究の本を書きます。

 今は、まだミケランジェロ、メディチ家、ルネサンスが持った、人類史での本当の重大な意味の解き明かしに拘泥(こうでい)していて、私の脳(=頭、思考)は忙しいです。

副島隆彦拝