[1085]フフホト通信(山東省青島市から)
中国山東省青島から石井裕之がフフホト通信をお送りします。
本日は香港ネタです。
実は先日、ほぼ20年振りに香港に行ってきました。
20年前は当然中国への返還前。現地の人たちは中国への返還に際して嫌がっている、という話を聞いた覚えがあります。
また、香港で働くイギリス人官僚たちのクルーザーが破格の値段で売りに出ている、なんて話も。
街角はゴミゴミとしていて猥雑な印象を受け、夜はダンサーが500人は集まるというナイトクラブだけが当時香港を訪れていた日本人の息抜きの場所でした。
飛行場からして非道いものでした。街の真ん中にビルを掻き分けるようにして飛行機が着陸していくのです。よく事故をしないものだと感心したものです。
ところが、今の香港はどうでしょう。
セントラルのオフィス街を歩いてみると、そこが香港であると俄かに信じ難くなってきます。金髪比率が高いことも相まって、アジアの地方都市の雰囲気とは完全に異質です。
以前見受けられた、ビルから横にニョキッと突き出ている看板も姿を見せません(場所によっては残っていました。安心です。)。
旨い日本料理に舌鼓を打ちながら夜景を楽しんだり、彼女とまったりした時間を楽しめるパブリックショットバーが軒を連ねていたり。
もしかしたら、街全体が六本木ですか?!
みたいな雰囲気です。
今回の訪香港も不動産関連の打ち合わせでした。
相手は台湾華僑という枕詞の付く、香港マフィアの大物です。
若かったころ、日本の広域指定暴力団の「山○組の田△」さんが、相談に見えられていたそうです。どうりで、香港の日航ホテルに泊まっていても、GMが挨拶にくる筈です。
日本語を巧みに操りますから、今回は妻の出番は無しです。
でも、相手が相手だけに、シクジったら香港湾に浮かんでしまうかも・・・。
香港ではハルさんにもお会い出来ました。
ハルさんが香港でどのような生活を送っていらっしゃるのか、詳しい情報が欲しい方はハルさんに直接連絡を取って教えを請うて下さい。
ただ、ハルさん同様、香港現地に法人を設立し、香港IDを持って毎日を送っていらっしゃる日本人は沢山いらっしゃいます。
では、香港で生活することの何がメリットなのか。
これをハッキリ書いてしまうとちょっと怖い気もしてしまいます。
私個人的な見解としては下に挙げるような事柄がメリットとし享受出来ます。
・事業主の場合、税制面での優遇措置がかなりある。
・相続税がない。
・現金資産を色々なポジションで保有出来る。
・勿論、無制限に海外に送金出来る。
・金融情報が集まりやすい。
・会計監査基準が日本と違い、経費を大幅に認めてくれる。
では、香港に永住権を持ち、香港政府のサービスを受けられるようにする為にはどうすれば良いか、それは1億日本円(1000万香港$)の現金預金を香港内に開設するか、若しくは香港に法人(株式会社)を設立させることです。
この前日本でキャノンのデジカメ(G1X)を7万円で購入しました。安い買い物をしたと喜んでいたのですが、香港では同じものが3.5万円で売っておりました。本当にビックリです。
また、ローレックスに代表されるような腕時計も、シャネルの化粧品も概ね香港の方が安く購入出来るようです。
中国に帰国する前日に、仕立て屋にフラっと立ち寄り、2万円のスーツを注文しました。僕の身体を丁寧に計測し、デザインを一緒に決めてくれたそのスーツは、翌日のチェックアウト前には、ホテルに届けられていました。ちょっと感動です。こんなことなら、打ち合わせする前に(香港に入る前に)スーツをオーダーしておくのだったと、ちょっと後悔したくらいです。
また、別の知り合いは香港の海岸沿いのリゾートマンション(プール付きのゴージャスなやつ)で、優雅に生活していらっしゃいます。毎月の家賃を聞いたらさほど高くもないのです。
インターナショナルスクールも沢山あるので、子供の為にも(実は自分の為)香港に拠点を設けなくてはならない、と決意を新たにした次第です。