なぜ金(きん)と銀(ぎん)が、これほどに高騰しているのか。大きく解明する。
副島隆彦です。今日は、2026年1月29日(木)です。
金(きん)が、大暴騰して、何と28日に、NYで1オンス=5,322ドル まで上がった。急激に、たったの2日で、300ドルも急上昇した。
あーあーあー。今、最新の数値を見たら、29日の 午前9時半で、さらに160ドルも棒上げして、最高値では、5,595ドルだ。すぐに6千ドルになる。 何ということだろう。
日本では、今日29日には、小売り(田中貴金属の発表)で、1グラム=29,800円ぐらいになるだろう(28日の卸値で、27,170円だったから) 。 銀(シルバー)は、今朝9時半の田中貴金属の発表で、1グラム=640円だ。こちらも急上昇だ。
「金はまさしく3万円」直前である。何ということだろう。呆気(あっけ)なく、私たちが目標にして来た3万円だ。金を買って持っている人たちは、喜び、同時に呆(あき)れている。

出所 フジテレビ
持っていない人たちは、知らん顔をして、「私には関係ない」という不愉快な顔をする。以下に直近(ちょくきん)の記事を2本載せる。
(転載貼り付け始め)
〇 「金が最高値更新、5280ドル超-トランプ氏発言でドル安進む
Gold Hits Record Above $5,280 as Trump Dollar Comments Aid Rally
2026年1/28(水) ブルームバーグ
金価格は28日、1オンス当たり5280ドルを超えて過去最高値に上昇した。ドル安と主要国の国債・通貨からの資金逃避を背景に上げを広げた。金は前日の3.4%高に続き、一時2%上昇した。前日の上昇率は昨年4月以来の大きさだった。
トランプ米大統領は、ドルの下落について懸念していないと発言し、ドルは約4年ぶりの安値水準に沈んでいる。
地政学リスクの高まりや通貨・米国債からの資金逃避が、貴金属への資金流入を招いている。金は年初来で約22%上昇し、今週は1オンス当たり5000ドルを初めて突破した。
金の上昇は、中央銀行による高水準の買いと、金連動型の上場投資信託(ETF)への資金流入にも支えられている。
暗号資産(仮想通貨)大手のテザー・ホールディングスも金投資に加わっている。社は過去1年で保有を増やし、確認可能な範囲では銀行や国家以外で最大の金保有者となった。金はシンガポール時間午後3時31分時点で2%高の1オンス当たり5282.01ドル。
〇 「 金価格、初の2万8千円突破 関税懸念で安全資産需要 」
1/28(水) 13:38配信 日経新聞
地金大手の田中貴金属工業は1月28日正午、金の店頭販売価格を1グラム当たり2万8403円に設定し、国内の金小売価格の指標として初めて節目の2万8千円を突破した。
午後には一段と上昇して2万8473円に設定し、最高値を更新した。トランプ米政権の関税政策による世界経済への悪影響が懸念される中、安全資産とされる金に逃避買いが集まった。 【写真】NY金、初の4800ドル台 米欧関係悪化を懸念
前日にニューヨーク商品取引所の金先物相場が最高値を更新。日本でも国際価格を円換算して決まる価格が押し上げられた。イランなどを巡る地政学リスクの高まりも金の買いを促している。
(転載貼り付け終わり)

金1グラムの小売り価格の直近1か月の推移(田中貴金属 発表 2026年1月29日)

銀1グラムの小売り価格の直近1か月の推移(田中貴金属 発表 2026年1月29日)
副島隆彦です。 こんなに急激に上昇すると、さすがの私でも言葉を失う。 金については、今日はもう書かない。それよりも銀(ぎん)である。銀も高騰している。
NYのCOMEX(シカゴ・マーカンタイル取引所CMEの子会社)で、1オンス=113ドルまでいった。中国では、今も120ドル台で、現物(げんぶつ)市場で、取引されている。
日本国内では、銀1グラム=640円 だ。 1グラムで4.2ドルということだ。
それで銀貨(シルバー・コイン)が、昨日28日の値段で、1枚 1オンス(31.1グラム)=25,500円 だ。野口コインも、コインパレスでも、ウイーン銀貨もメイプル(カナダ)も、ブリタニア(イギリス)も、それから、パンダ(中国、30グラム)も、揃って2万5千円ぐらいだ。
ちなみに金貨(ゴールド・コイン)は、一枚 92万5千円だ。 銀貨の36倍だ。
地金(じがね、インゴット)では、金銀比価(きんぎんひか。Gold Silver Ratio )では46 対 1 になった。ようやく、金と銀の値段の比は、元々20年前の、「50分の1」に戻った。これから、32分の1に戻ると、その時は、銀は、理論価格で、1オンス=300ドルになっている。今の3倍だ。
金が、1オンス=1万ドル (現在の2倍)になると、その時、日本では、1グラム=48000円(現在の2倍)になっているだろうから、その時は、銀は、1オンス=620ドル、日本でも今(2.5万円)の10倍の、1グラム=25万円になっているだろう。
このことは、私の最新刊の金融本(今日のぼやきで宣伝している)「金を握りしめた者が勝つ 銀は10倍になる」で、書いた内容だ。 この本を買って読んで下さい。だから、もう詳しくはここでは書かない。
銀貨(シルバー・コイン)をまだ買っていない人は、急いで買いなさい。もう2度と、私はこう言いません。私が、1月15日に、この重たい掲示板に「急いで銀貨(シルバー・コイン)を買いなさい」と書いた時に、急いで買った人たちは、おそらく1枚1.8万円(銀貨1枚=31.1グラム)だったろう。今は、もう銀貨1枚は、2.5万円だ。
7千円も上がった。たったの2週間でだ。
コインパレス

「コインパレス 地金コインの価格情報 2026年1月29日」
野口コイン

「野口コイン カナダメイプルリーフの銀コインの価格情報 2026年1月29日」
このままほって置けば、すぐに3万円になります。副島隆彦の言うことを信じて、「えーい」と決断して、実行した人は賢い人だ。まだ踏ん切りがつかずに、自己の確信を形成できず、「投資なんかに興味はない」という人は、そのまま生きて行きなさい。 「自分は、副島隆彦から知識、思想、教養、学問を学べれば、それでいい」という生き方は、高潔(こうけつ)であり、素晴らしい生き方です。
それでも、私の1月15日の、ここの文を再度読んで、考え込んで下さい。 人間は、要所、要所で決断しなければいけないことがある。それだけ言います。
ここから、「ブラックロックBlackRock 対 JPモルガン JPMorgan の大きな闘い」
の話をする。 それが、アメリカ政治(トランプ政権)の、これからの動きの全体に関わる。
このことは単に 金融・経済だけでなく、これから先のアメリカ帝国の生き残りの大きな策に関わる。トランプは、この先、どうしようかで大きな決断を迫られている。
その前に、 ゴールドマン・サックスまでもが、銀の先物で、87億オンス(2万6000トン)の空売り(ショート・ポジション)を掛けている残高を持っていることが判明した。経営トップたちへの秘密文書が漏出して騒がれた。 この経営秘密文書で、「銀は、これらの建玉を解決する(清算する)と、412ドルになる」と書かれていた。これは大変なことだ。「これらの清算のためには、3500億ドル(5兆円)の損失が生まれる」とされてる。
これ以外に、シティバンクと バンクオブアメリカ Bank of America までも、それぞれ44億オンス(1万2千トン)のショート・ポジションを抱えていることも判明している。
これらのNYの大銀行たちが抱える損失(3月で、Xデイ が来る)が、NYの金融市場全体に、大きく響く。
ところが、銀の先物市場COMEXで、最大のショート・ポジションを抱えている、と騒がれてきた、JPモルガンは、1月6日に流出した内部報告書(リスク管理部門が経営トップに向けて作った)で、「62億オンス(1万8000トン)のショート・ポジションを持っている。 ところが、JPモルガンは、去年の7月から、「売りから買い(トレンド・フォロー)に転じた」 と。私、副島隆彦は、ここの重たい掲示板の1月2日に、これらのことを書いた。
そして、JPモルガンは、密かに、世界中から必死で、現物の金を買い集めて、62億オンスの銀を保有している。 これを使って、銀先物と銀ETFで、空売りを清算するために、買い向かってくる 勢力に対して、軍資金とするべく、手持ちの銀の現物を使っている、と。
JPモルガンは、「市場の裏切り者」であることから、さらに、「市場の守り手」に変わった。JPモルガンは、銀市場でも勝ち組になりつつある。
銀が、26日に、COMEXで12%下落して、103ドルまで下落したのも、この手仕舞いの売りの玉を、買い取ったときに生じたのだ。それで、銀は、113ドルに、ただちに戻した。そして、このあとは、140ドルを目指して、着々と上がっている。
アメリカ造幣局( US Mint)が、「銀貨を販売するために必要な現物と鋳造手数料を加えると、銀貨の販売を再開すると、1オンス=173ドルになる」と発表したのは、1月17日である。だから、世界中の銀の現物での取引は、この173ドルが実質的な基準となっている。中国でも、インドでも、民衆によって、銀の奪い合いが起きているが、この173ドルを中心価格としてるだろう。
これらの事象(じしょう)は、NYの市場の動きを毎日、追いかけている専門家しか、興味を持たないだろう。それよりももっと大きな事実を話さないといけない。
トランプ大統領が、昨今の報道にある通り、次のFRB議長を誰にするかで騒がれている。日本人には、何が問題なのか、分からない。テレビのキャスターたちでも、アメリカ政治、経済の専門家たちでも分からないだろう。この問題での大きな真実を、私、副島隆彦が、解明したので、教える。びっくりするぐらい 大きな構図で、アメリカ政治は、今、動いている。
ここで重要なことは、次のFRB議長は、リック・リーダー Rick Reider という男になりそうだ、だ。そして、このリック・リーダーは、前出したアメリカ最大のヘッジファンドであるブラックロック BlackRock の会長のラリー・フィンク の忠実な子分であり、
彼らは、イーサリアム Ethereum という暗号資産を重視しており、そして、それを、ステイブル・コイン StableCoin という 「法定通貨あるいは金(きん)と連動するように設計された暗号通貨」の上で動かそうとしている。
そして、この考えを、トランプが最終的に、受け入れて、だから、ブラックロックのリック・リーダーをFRB議長に任命する、という動きになっている。トランプは、公然と言っている「もうアメリカ国民は、ドルを保有することを嫌(いや)がっている。
もっと他の、安全な資産を持ちたいのだ。トークンでもいい」と。 それが、これから、アメリカ政府が打ち出す、大きな、「デジタル通貨」体制 への 大変貌だ。「資産のトークンtoken 化」である。だから、今のドル紙幣は消滅する。ドル体制が、アメリカの中からも壊れるのだ。
トークンとは何か、は、後の方で説明する。
(転載貼り付け始め)
〇 「 混沌FRB議長人事、トランプ氏は誰を選ぶ 4候補とも利下げ主張 」
2026年1月28日 日経新聞
(冒頭は省略)・・・・25年12月にはブラックロックの債券担当最高投資責任者(CIO)のリック・リーダー氏を含めた4人に絞り、トランプ氏との最終面接に進めた。
4人とも利下げ主張、リーダー氏「3%まで」
米メディアや市場の観測は揺れ動いており、賭けサイト「カルシ」での順位もめまぐるしく変わった。首位は年明けにハセット氏からウォーシュ氏に変わり、27日時点ではリーダー氏になった。その下はウォーシュ氏、ウォラー氏、ハセット氏の順だ。
リーダー氏は1月中旬に有力とする米報道が出て急上昇した。リーダー氏は金融市場に精通し、人脈も広い。08年に破綻した米リーマン・ブラザーズで約20年間運用を担当し、ヘッジファンドのR3キャピタル・ パートナーズ社長兼最高経営責任者などを経て09年にブラックロックに入社した。
(ここに記事の中のリック・リーダーの写真を貼る)

ブラックロックの債券担当CIOのリック・リーダー氏(2019年11月、米ニューヨーク)=ロイター
候補のなかで唯一FRBでの勤務経験がないリーダー氏の起用は、不動産業界から政治に飛び込んだトランプ氏に重なる。米ブルームバーグによると、リーダー氏はトランプ氏との面談でFRBの改革案を多く示して注目を集めた。ただトランプ氏はリーダー氏と面会する前に候補を決めたと発言しており、最有力との見方には疑問もある。
4人の経歴や主張は多種多様だが、目先の利下げ継続という点では共通する。トランプ氏は大規模な利下げを次期議長の条件としてきた。
リーダー氏も12日の米CNBCで政策金利を3%まで下げるべきだとの持論を改めて主張。「米経済は雇用に潜在的な問題を抱えている」と景気下支えの必要性を訴えた。現行の政策金利は3.5〜3.75%。2〜3回分の追加利下げは金利先物市場の見立てと一致する水準だ。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。上記の記事から、私たちは、アメリカ政治の大きな動きを読まなければいけない。このリック・リーダーは、前述した通り、イーサリアムという、ビットコインに次ぐ、大手の暗号資産を使って、それを、ステイブルコインという方式に乗っ取って、ドルにとって代わる新しい、通貨(お金、トークン。代用貨幣)を作るだろう。
それは、ビットコイン(現在88000ドル。1千3百万円)のような値動きの激しい、
暗号資産(クリプト・アセットcripto asset ✖仮想通貨という言葉は、もうやめにするべきだ)ではなくて、もっと安定した、「ドルの代わりに、ドルを預ける代わりに、スマホの上で動かせる、送金も簡単な、次の時代の新しいお金money だ。
アメリカのトランプ政権は、急激に、こちらの方向に向かっている。世界中で起きている、ウクライナ戦争や、グリーンランド領有問題や、イラン、ベネズエラ、キューバ、ガザ(パレスチナ)問題などを横に置いても、あれらほどは目立たないが、アメリカの支配階級と大金持ちたちは、今は、この「ドルを廃止して、その次の新通貨」の話を真剣にしている。
ここで、前述した、「ブラックロック 対 JPモルガン」の抗争が、重要になって来る。
一言で言って、トランプは、もう、JPモルガンたちNYの巨大銀行(機関投資家でもある)たちを相手にしていない。彼らのことが嫌いだ。ゴールドマンサックスさえもトランプに嫌われている。
最近、トランプが、「JPモルガンは、2022年1月の連邦議会占拠の正しい人々の銀行口座を閉鎖した」として、JPモルガンを訴えた事実がある。
トランプは、JPモルガンの会長をもう20年も続けているジェイミー・ダイモンと話が合わないのだ。ケンカだ。 それよりもブラックロックのラリーフィンクの考えの方に乗ろうとしている。だから、イーサリアムと ステイブルコインの手法を採用して、「迫りくる
NY発の金融恐慌(それは、まさしく金と銀の高騰から始まった。商品先物のCOMEXとCMEは潰れるだろう)を阻止するためには、もうこれしかない」と、決断したようだ。
トランプは深く決断している。もう、今度の金融恐慌では、18年前の2008年9月のリーマン・ショック(本当に世界金融恐慌への入り口だった)の時の解決策のように、アメリカ政府が、20兆ドル(2000兆円)の資金を作って、NYのすべての大銀行を救済した、ようなことはしない、と。もう、あの時の毒が、アメリカ政府に十分に回っている。
だからトランプは、深く決意している。あいつら、NYの大銀行(金融財閥)たち自身に責任を取らせよう。勝手に潰れろ。政府は助けない、と。 “ I don’t pay your debts . “ 「アイドント・ペイ・ユア・デット」 「お前らが抱えている大借金はあ、自分で片づけろ。俺に頼むな」である。 トランプは、本当にこういう態度に人間だ。絶対に、敵(交渉者)に後姿を見せない。弱みを見せない。 交渉で、落としどころを作って、妥協はする。
今、トランプは、欧州の政治家やあ大富豪たちとケンカ状態になっている。同じ白人文明である、欧と米は、今、分裂して仲が悪い。ウクライナの停戦を、欧州の首脳たちが、イギリスが、タビストック心理戦争研究所で完全に狂わせてから送り込んで大統領にした、
真正のキチガイ(完全に狂わされた脳)であるゼレンスキーを守って、悲惨な戦争を終わらせようとしない。ロシアとの停戦、終戦を行おうとしない。彼らデープステイトに、唆(そそのか)され、騙され、利用されただけのウクライナ人(ロシア人の一種だ)が、今もどんどん死んで可哀そうだ。トランプは欧州に怒っている。
それに対して、欧州の大富豪たち、デープステイト側も、反撃に出て、「それなら(トランプがそんな態度なら)、我々の欧州各国EUが持っている 米国債 10.4兆ドル(1500兆円。外国が買っている分の49%。日本は、表面で世界一で、1.1兆ドル(140兆円))の一部を売却する」と、言い出している。特に、ドイツ銀行が持っている米国債を売る、という態度だ。
これをされるとトランプは、米国債(NYの債券市場)が崩れて、アメリカ経済が混乱する、と分かっている。しかし、トランプは、ヨーロッパ人たちに対して、決して、屈服しない。「お前たちは、自分たちのことを自分たちで出来るのか」と、さらにケンカを売る。
だから、トランプは、中国や欧州が、米国債を売る、という、金融核(かく)爆弾級のことをすることに対して、急いで、今のドルと米国債による体制を、作り変えて、イーサリアム(ヴィタリック・ブリテンが2013年?に創業)とステイブルコインの方式での、「 資産のトークン化 tokenization トークナイゼイション」の計画を決断しつつある。簡単に言えば、これが、迫りくる「ドル崩壊に次ぐ、デジタル通貨 化 」である。
トークンと言うのは、簡単に言えば、代用(だいよう)貨幣である。カジノやゲームセンターの丸い金属片で、コイン(と言ってはいけない。これは、貨幣でお金だ) のようなもので、引換券とか、クーポン券とか、商品券のようなものだ。
今日は、もう、これ以上は、イーサリアムと ステイブルコイン制度(2025年に法律が出来た)については、詳しく説明できない。しかし重要だ。追々(おいおい)説明する。
それでも、皆さんは、ここまでの私の説明で、「なぜ、今、金と銀が、こんなに高騰しているのか」の答えの重要な一部に、ピンと来たはずだ。そして、皆さんの先生である
副島隆彦が、どれぐらい頭が良くて、今の日本では、おそらく一番、すべてのことを相互連関させて、一番、高度の所から、解明する能力がある、と分かるでしょう。
あ、最後に、テザー Tether について簡単に解説する。 このテザーが、ステイブルコインの最大手だ。一番信用がある。テザーは、名前からもイーサリアムの考えから生まれた。イーサリアムは、現在丁度3,000ドルである。日本円では455,000円だ。
ビットコインが、「デジタル・ゴールド」とラリー・フィンクによって大事にされているのに対して、私は、ビットコインが嫌いだ。
それよりもイーサリアムには、しっかりした担保、保証、資産の裏付けがある。テザーは、現在、預かり資産が1350億ドル(20兆円)ある。これらは、米国債か金で運用されている。だから儲けが出ている。利益で150億ドル(2兆円)を出している。
テザーの主力商品である USDT(ユーエスディーティ)は、丁度 =1ドルとなるように設計されている。だから、この機能が、ブラックロック会長のラリー・フィンクに好かれ、そして、その説得でトランプも、これに同意しつつある。
テザーは、ETFでもあって、金の地金(じがね)をどんどん買っている。現在、金を140トン(240億ドル、3兆円)持っている。テザーのCEOのパオロ・アリディーノは、言う。「わが社は、スイスの核シェルターに保有する金(ゴールド)を溜(ため)ている。そして毎週1から2トンの金を買い続けている」と。
テザーの動きは、中国政府の金と銀の 現物の買い占めの動きと同じである。これで今の金ドル体制を終わらせようとしている。 アディリーノは、「BRICS諸国は、自国の中央銀行が金を買っている。これらの金を基(もと)にしてデジタル通貨を発行する準備をしている」と。
つまり、今のドル基軸体制が終ったあとの受け皿の世界新通貨は、BRICS通貨である。 そのアメリカ国内からの動きが、イーサリアムの主力であるテザーである。
そして、何と、このテザー社の本社は、香港にあって、中国人たちが動かしているようだ。だから、もう勝負は、その頭脳戦の段階から、先の先を読まれていて、中国の勝ちである。
副島隆彦拝
