石破新政権の統一教会系の議員たちの落選、追放の策を強く支持する。
副島隆彦です。今日は、2024年10月25日(金)です。
日本政治の今後の骨格を決める、明後日(あさって 27日)投票の総選挙では、私の予測では、石破茂首相が率いる自民党が、200議席以上をとって、おそらく210議席ぐらいだろう。復党したりする議員もいる。
これに連立政権与党である公明党(創価学会)が、34議席ぐらい取るだろうから、合計で過半数の233議席を越す、244議席ぐらいとなるだろう。これでいい。今は、私たち日本人は、石破茂たち自民党のハト派(穏やかな保守、戦争をしない派)の勢力を徹底的に応援すべきだ。
そして、自民党内の統一教会の勢力である、旧安倍派のゴミのような若手の政治家たち(その顔ぶれを見たら、私は名前も知らないのばかりだった)を落選させるべきだ。この2012年末の選挙で当選した安倍チルドレンたちは、狂ったカルト宗教団体である、統一教会の息が強く掛かった者たちだ。
これら自民党への潜り込み分子(ぶんし)45人ぐらいを日本政治から追放しないといけない。 出来たばかりの石破政権の、自分の身を切るような決断は正しい。石破政権を、「過半数(233議席)割れで退陣に追い込め」と考えている、テレビ新聞の 記事を書いている記者や社員たちに、統一教会の隠れ会員が、たくさん潜り込んでいる。次は、この者たちを摘発して追放しないといけない。
公然と笹川財団(日本財団、東京財団)の研究員を名乗っている、産経新聞の記者あがりの者たちを含めて、慶應大学の総合政策学部の教授ども(慶應大学の三田会=みたかい=は日本のデープステイトである)も含めて、統一教会系の言論人たちを、私たちは徹底的に糾弾しないといけない。
だから、今度の総選挙で大事なことは、野党である、立憲民主党を勝たせることではない。石破首相とその仲間たちが、自民党の身を削るような策に出て、厳密に当選議員数を計算したうえで、安倍派=統一教会を、自民党から追い出す戦略に出たことは、最大限に評価され、賞賛されるべきことだ。
石破茂に、森山裕(もりやまひろし)という寝業師で、どぶ板議員あがりの泥臭い政治家を、必ず幹事長にするように、と献策入れ知恵したのは、岸田文雄前首相(宏池会)本人である。森山裕はかつての野中広務(のなかひろむ)のような強靭な政治家だ。そろそろ病気で危なくなっている菅義偉(すがよしひで)と互角で駆け引きができるのも森山裕だ。
森山は、二階俊博(にかいとしひろ)にもぴったりと寄り添ってずっと丁寧に仕えていた。「自分が次の首相だ」と勢い込んでいる 小泉進次郎を選対(せんたい)委員長に押し立てて、おだてて、高市早苗(たかいちさなえ)たち統一教会の勢力に向かって、父、純一郎と同じくアメリカの手先である 小泉に、高市たちに厳しい対応を取らせている。この 反共保守=アメリカの手先 たち の勢力の内部での分裂を作った、起こさせたことが、今度の石破茂の勝利の最大の勝因
小泉が、アメリカの希望と予測通り、首相になっていたら、用意周到に、西側(にしがわ)海軍の戦艦隊が、台湾周辺に来ているから、今頃は、台湾有事(=日中戦争)で、大騒ぎになっていただろう。それを石破政権の誕生で、日本国民の知恵と深慮遠謀が、上手に回避して、押さえつけたことは、まさしく賞賛に値する。
私たちは、① 今の平和憲法を守り(憲法改正反対)。② 何が何でも戦争反対。③ アジア人どうし戦わず(日中戦争反対。日本と台湾と韓国の軍隊を、アメリカによって、中国に嗾(けしか)けさせられない) ④ 核兵器を持たない。 の、この4つの旗を明確に掲げて、突き進むべきだ。
だから、私たちは、石破政権を支える自民党ハト派(戦争はしない派)を強く支持することが、日本国民としての責務だ。それに対して、与野党の議員数の逆転で、政権交代すべきだ、ばっかり年がら年中、言っている者たちは、生来、政治の感度(かんど)が鈍くて、頭が悪いのだ。
今は、自民党内の統一教会の議員たち、45人ぐらいを、叩き落とすことがなによりも大事であり、切迫した喫緊(きっきん)の課題である。だから石破茂を支える議員たちを一人でも多く受からせるべきだ。
統一教会が潜り込んでいるのは、自民党だけではない。まさしく野党第一党の立憲民主党の中にも、候補者たちを含めて統一教会がたくさん潜り込んでいる(潜入分子。インフィルトレイターズ )。 たとえば、福岡3区(福岡
市西区) から出ている仁戸田元気=にえだげんき=は、松下政経塾出(で)で、気色の悪い野田佳彦の子分だ。
それから鹿児島1区の 立憲民主党の川内(かわうち)ひろゆき だ。
立憲民主党の党首に、再度なった 野田佳彦(のだよしひこ)の野田ブタ野郎は、まさしく統一教会系である。松下政経塾を出た、日本を本当に悪くした、反共右翼(はんきょううよく)の集団だ。この男が、首相だった2012年に、消費税の10%への上げもやった。こいつがどんなにワルい政治家であるか。
野田は安倍晋三と深く共感し合い、示し合わせて、健全な野党だった民主党を内部からヒドく腐らせた。この野田佳彦が、辞任する直前に、中国との係争地である、尖閣列島の国有化(そこに網小屋を持っていただけの者の子供に住民票の登録を認めた)した張本人だ。野田は、外国との信義を破り、中国政府を怒らせて、日中戦争の火種(ひだね)を発火させた男だ。 この野田ブタ野郎が野党第一党の党首だ、ということに、まともな日本国民は、強い反感を抱いている。
やはり、小沢一郎が、野田佳彦と野合したことに責任がある。いくら、自民党を負けさせて下野(げや)させて、立憲民主を中心にした政権を作るのが、小沢一郎の生涯の悲願だ、と言っても、これは許されないことだ。小沢一郎は、統一教会(およびその表面のひとつである日本会議)と言う狂った反共右翼の政治組織のことを、甘く見ている。
私、副島隆彦は、長年、小沢一郎を、田中角栄に連なる政治家として尊敬してきた。だが、こんどの「野田を押し立てて野党の連立政権(維新の会までも取り込んで)」という戦略に反対だ。 これは高齢(82歳)になった小沢が、自分が作った「小選挙区という、2大政党の交替制による国家体制に移行すべきだ」の教条(きょうじょう)と信念にしがみついた結果の失敗だ。
石破茂も、小沢一郎と同じ、本物の愛国(民)政治家の田中角栄に育てられた、弟子である。石破は、小沢一郎たちよりも遅れて自民党を脱党(離党)して、日本政治の改革を真剣に追求したが、その後、上手に矛(ほこ)を収めて、4年後には自民党に戻って、地道な、温厚な保守政治家としての道を歩んだ。
小沢一郎は、統一教会という人類のがん細胞と病原菌の恐ろしさを軽視している。石破たちよりも分かっていない。 小沢が、大きな国民政治から見たら、統一教会は小さな組織(構成員は60万人)だから、全体に影響しない、と考えたとすれば、それは、小沢一郎が、もっと大きい世界政治の、重要な動きを分からないからだ。
統一教会というクレチン病(土俗化したキリスト教) の集団 は、文鮮明(ぶんせんめい、ムーン・サンミョン)によって韓国で1954年に創立された。その後、すぐに1956年には日本に来た。岸信介の政権がアメリカによって作られたのは、その翌年の1957年だ。 文鮮明は、本当は北朝鮮系だ。だから、統一教会は、本当は北朝鮮発祥なのだ。金日成(きんにっせい、キムイルソン)が大事に育てたのだ。反共を信念にするくせに、このような奇妙奇天烈(きみょうきてれつ)な集団だ。
ロシアも中国も、そしてアメリカの正義のトランプ勢力も、Moonies (ムーニーズ、統一教会)のことを。ひどく嫌って、真剣に研究している。 統一教会の政治組織である勝共連合(しょうきょうれんごう)および WACL(世界反共同盟、ワクル。World Anti- Communist League ワールド・アンタイ・コミュニスト・リーグ)がある。これは、岸信介と笹川良一と文鮮明=ぶんせんめい=たちが、1966年に富士5湖のひとつのホテルで作った。
世界の欧米主要国の将軍たち、すなわちNATO軍に出向する強固な信念の反共主義者たちがこの勝共連合=WACLに入っている。このことをロシアも中国も、トランプ派のアメリカ国民も、よく知っている。強く警戒して、ひどく嫌っている。だから、今の西側(にしがわ)世界で一番、大事な政治課題は、この統一教会(=7勝共連合)を、各国の政権党から排除することだ。
それでも、ドイツの外相のアンナレーナ・ベーアボック(女、43歳。ドイツ緑の党=ディー・グリューネン=党首)も、カナダの外相メラニー・ジョリ―(女、45歳)も統一教会=ワクルだ。 その他の、スウエーデンも、エストニアも、モルダビア(モロドヴァ)もフィンランドの女首相たちも、全員、統一教会(ムーニー)だ。
中国では、統一教会(Moonies ムーニー)は、法輪功(ほうりんこう)という気功集団の形を取って出現している。
この法輪功は、奇怪なキリスト教徒のふりもする。なんと「中国全土にキリスト教徒が5千万人いる」ということになっている。この地下教会(ちかきょうかい)に集まる中国のキリスト教徒は、まさしく法輪功である。中国政府は、この法輪功を厳しく取り締まっている。中国全土に作られる、地下教会を、今も破壊して回っている。
法輪功は、統一教会と同じく、ローマ・カトリック教会と米CIAが作った。 教祖の文鮮明に続くNO.2 は、朴普熙=ぼくふき、パク・ポヒである。こいつが、米陸軍士官学校出(で)で、ワシントンDCで、1961年に「ワシントン・タイムズ」紙という右翼の日刊新聞を創刊した。この朴普熙の弟分が、金鍾泌=きんしょうひつ、キムジョンピル=で、韓国KCAIの初代所長だ。このようになっている。
とても、そんな話は信じられない、という人たちは、世界政治がどのように大きく動いているのかを知らないのだ。
日本が中国と戦争をするように仕向ける、仕掛ける勢力は、このように、すべて統一教会につながっている。 この観点(見方)を抜きで、今の日本政治を考えることは大間違いであるだけでなく、危険だ。
だから、自民党の中の統一教会(勝共連合。反共右翼)たちを許してはいけない。すべて国会議員から、叩き出す べきだ。
日本の政治警察(=公安警察。警備部) の中にも、自衛隊(防衛省)の中にも、官僚組織の中にも、統一教会は組織的に潜り込んでいる。 特に、法務省・検察庁のキャリア職員 そして、裁判官の中にまで、統一教会員たちが多く入り込んでいる。
それを、現在、日本の官僚機構が、「反共右翼に対して、自分たち自身が甘い考えをして来た」と自己反省して、統一教会を国家組織から排除している最中である。この闘いは組織内部の互いの睨(にら)み合いであり憎しみ合いだ。この問題が、安倍晋三が首相の最後の頃に、ゴリ押しして検事総長にしようとして、法曹界(ほうそうかい)から強い反発を受けて、事件となって爆発して、失敗した黒川弘務(くろかわひろむ)問題だ。 それから河井克行・案里(あんり)問題だ。
現在、奇妙なことに、中央大学出(で)の、たいしたキャリアでもない、 畝本(うねもと)なおみという女 が、この7月から検事総長(検察のトップ)になった。一体、どういう人事でこういうことになったのか、私は分からない。法務省の司法クラブの記者たちなら分かるのだろうが、誰も何も書かない。
まさか、ヒラリー・クリントン(統一教会を上から動かす凶悪な女)が敷いた「女の時代。女がガラスの天井を割る」で、日本でもその影響で、アメリカから圧力が掛かったので、それで検事総長にまでボヤッとした女をお人形さんで立てて置こう、ということなのか。
公明党(創価学会)の中にも、統一教会員が、大量に潜り込んでいる。幹部たちの中にまでいる。だから公明党も創価学会も、この問題が、“獅子身中(しんちゅう)の虫” としてあるものだから、統一教会のことになると、ひどく口が重たくなる。ただ単に巨大新興宗教の団体が抱えている弱点ではない。
私、副島隆彦は、これらの問題をこれまでに、ずっと書いて来た。だから、聊(いささ)か疲れた。だが、そんなことを言っていられない。統一教会の問題になると、私は、カーっとなって本気になる。 だから何百回でも、このことを書く。
それから、参政党(さんせいとう)の 神谷宗幣(かみやそうへい)たちは、統一教会の別動隊である。参政党というのは、幸福実現党(幸福の科学の政治部門)が、カメレオンのように姿を代えた(正体を隠した、摩り替った)政党だ。だから全国での総(そう)得票数が、以前の幸福実現党と、ピタリと同じ185万票だ。
参政党代表 神谷宗幣(47歳)
この参政党が、反ワクチンを言い、反デープステイトを言い、私、副島隆彦の「属国・日本論」から、泥棒して、日本はアメリカの属国だ、と反米(はんべい)言論をやっている、からと、この参政党にコロリと騙(だま)される者たちが、何と百万人単位でいる。
この者たちは、自分のことを政治見識のある正常な判断力のある人間だ、と己惚(うぬぼ)れている。私、副島隆彦がいくら忠告しても、あまり効き目がない。私の書くこと(言うこと)が耳に入らない。困ったことだ。
参政党が、憲法改正を主張している、という事実だけでも、おかしな集団だ、とさっさと気づかないといけない。私、副島隆彦の本の読者たちでも、いとも簡単に、参政党の主張に騙される。気を付けなさい。 コロナ・ワクチンの問題で、非常に優れた知識を持っている医師の吉野敏明(よしのとしあき)氏に、私が、「気をつけなさい」と書いたら、
彼から、その後メールが来て、「参政党の神谷宗幣氏と、はっきりと決別しました。忠告に感謝します」というメールを、私は貰った。通称、よしりん である、吉野敏明氏の、今後の、反ワクチン運動の推進に期待します。
ちょっと心配なのは、同じく、極めて優れた反(はん)コロナ・ウイルス運動の指導者である( コロナ・ウイルスは人造であり、人工兵器である、と彼は、ウイルス学の専門家として実験結果の証拠を挙げながら言い切った。偉い学者だ )、京大助教授だった(実質、追い出された)宮沢孝幸(みやざわたかゆき)医師が、今も、参政党の取り巻きたちによって、支援されているようである。事実である。
宮沢医師にも、私は、「参政党は危険な政党であるから、その構成員たちが、健全な市民活動家のふりをして貴方に近づいていることを、察知して、彼らと縁を切りなさい」と、遠くから忠告する。
維新の会も似たようなものだ。やっぱり統一教会の別動隊だ。 維新の会は、関西圏(大阪府が中心)で、どんどん影響力を無くしつつあるから、いいことだ。維新の会は、創立者の橋下徹(はしもととおる)以来、笹川良一(ささがわりょういち。反共右翼の頭目。統一教会の日本の実質の最高幹部の岸信介=きしのぶすけ=と同格)から資金を貰って、育てられた政党だ。
だから、維新の会は、ソフトな統一教会だ。 維新の会の大阪府の吉村知事の顔つきも、かつての穏(おだ)やかさが無くなって、まるでカエルのような険悪な顔つきになって来た。本性(ほんしょう)が透けて見えて来た。やっぱり吉村も統一教会だったのだ。
隣りの兵庫県の狂ったバカ知事は、最後は県議会で解職(かいしょく、クビだ)されたが、こいつも、簡単に言えば、維新の会と言うよりも、学生時代からの、勝共(しょうきょう)連合の学生組織である 原理研究会(げんりけんきゅうかい。アメリカでは、CARP カープと言う )の活動家だ。この原理研(げんりけん)は、勝共連合よりも2年早く、日本にやって来て、1964年に出来た。 最近まで兵庫県知事だった、こいつは、自分が所属した維新の会からさえ斬り捨てられた。それでも知事をやめなかった。
このように維新の会も、結局は統一教会だ。玉木雄一郎の国民民主党 という野党も、旧民主党内の統一教会がかった議員たちの集まりだ。これらの真実を、皆で、全部、暴き立てて、叩き潰すべきなのだ。国民民主党は、あの、同じく 統一教会=勝共連合=学生時代に原理研サークルの、奇怪な男、石丸伸二(いしまるしんじ)を、応援演説に呼んだ(招いた)事実がバレて、代表の玉木が、どぎまぎしていた。
副島隆彦です。私が、この数日で読んだ文章の中で、植草一秀(うえくさかずひで)氏の ブログの文章が光っていた。「 石破新首相が 大功績(を)上げる可能性 」(10月22日)である。私の考えとほとんど同じだ。元から私は、植草氏とは、同志であり、日本政治の改革と、闘いでの考えはほとんど一致している。
今日は、私は、アメリカ政治の 米大統領選挙(11月5日。2週間後)のドナルト・トランプの勝敗(すでに書いた)、と、その後に確実に起きるアメリカ動乱(どうらん)のことは書かない。日本政治の骨格が決まったあとの来週に書く。
以下の植草一秀 の文が、私、副島隆彦の考えを穏(おだ)やかに、上品にしたら、なるほど、こうなるのかあ(笑)という内容である。植草君、そのうち時機が来たら、一緒に戦おう。
(転載貼り付け始め)
植草一秀の『知られざる真実』
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2024/10/post-6b22e6.html
2024年10月22日 (火)
「 石破新首相が大功績上げる可能性 」
日米の重要選挙が最終局面を迎えている。米国大統領選は州ごとに配分された選挙人を各州の勝利者が総取りして獲得選挙人数を競う方式。選挙人総数は538人。過半数の270人の選挙人を獲得した候補者が次期大統領に選出される。
全米に50の州が存在するが共和党が強い州と民主党が強い州が存在する。
現時点でハリス候補が225、トランプ候補が219の選挙人を確保する公算が高い状況。残る95の選挙人の獲得が勝敗を分ける焦点になる。選挙ごとに勝敗が入れ替わる傾向が強いのが「激戦州」で「スイングステイト」と呼ばれる。ミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニア、ネバダ、ジョージア、アリゾナ、ノースカロライナの7州が「激戦7州」として知られている。2016年選挙ではトランプが7州の5州で2020年選挙ではバイデンが7州の5州で勝利して大統領に選出された。
“Real Clear Politics” が各種調査を集計して情勢を随時更新、公表している。10月22日時点の公表数値では激戦7州のすべてでトランプがリードしている。本年夏にバイデンが出馬辞退し、ハリスが民主党候補に指名された。その後に実施されたテレビ討論でハリスが得点を上げ、ハリスが優位に立ったが時間の経過とともに情勢が再逆転しつつある。
現時点では激戦7州のすべてでトランプが優位に立っている。ただし、リードはわずかであり、現時点で投票先を決めていない有権者が一定数存在すると見られることから、結果を断定的に予測できる状況ではない。また、かねてより「不正選挙」の疑惑が指摘されており、この点も含めて結果は投票日まで特定できない状況になっている。
主要メディアの多くがハリスを支援する情報流布を展開している。米国を支配する巨大資本がハリスの大統領就任を希望していることは明白。巨大資本の完全支配下に入っていないトランプの勝利を阻止するための工作は投票日まで展開されると予想される。トランプは欠点の多い人物だが大資本隷属からやや距離を取っている点でハリス候補よりは望ましい側面を有している。
日本の主要メディア記事見出しは「激戦州で接戦」となっているものが多いが、激戦7州のすべてでハリスリードであるなら見出しを「すべての激戦州でハリスリード」としているだろう。現実がトランプリードであるため、見出しが「接戦」とされていると見られる。日本の総選挙では統一協会問題と裏金不正組織犯罪の影響で自公に強い逆風が吹いている。石破首相が設定した「自公で過半数」のハードルは極めて高く、これをクリアできるかどうか。予断を許さない状況に移行している。
裏金不正事件に対する主権者の目は極めて厳しい。統一協会問題も調査は不十分であり、関係遮断が断行されたのかどうか、疑念が渦巻いている。
自民党は裏金議員について 12名を非公認とし、3名が比例単独立候補を辞退、34名は公認するが比例重複立候補を認めない措置を取った。大規模な対応を示したと言えるが世論の批判は極めて強い。自民党が大幅に議席を減らす情勢になっている。当選できない候補者の多くが旧安倍派議員であり、総選挙によって自民党内勢力分布が一変する可能性が高い。このことは極めて望ましい。
総選挙で旧安倍派議員が大幅に落選するなら、石破首相はこのことだけで高く評価される。さらに、旧安倍派勢力が不満を爆発させて自民党を破壊する行動に打って出ることも考えられる。自民党が破壊されるなら、石破新首相の功績はさらに高く改革派国民から評価されることになる。
主権者は総選挙で、まず旧安倍派議員を排除し、その上で第二自公を目指す維新と国民民主を排除し、投票先を選択するべきだ。共産、れいわ、社民を軸に投票先を選定するべきだ。立憲民主党候補については、原発廃止・消費税減税廃止・安保法制廃止を明示する候補者に限って投票するべきだ。
今回の衆院選を通じて日本政治の大地殻変動が始動する可能性が見え始めている。
ここまで植草一秀氏の文
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。2024年10月26日(土)。私が、昨日書いた 文の 下に、追加で書き加えます。
それは、 副島隆彦 2024/09/18 【3151】 「 今の世界で最重要な議論。米大統領選は。そして日本はどうなる」の中で書いた ことだ。
それは、「 保守思想が、① 本来の穏やかな保守(エドマンド・バークたちの思想) と、 ② 反共右翼(はんきょううよく)の狂った保守 (日本では、今の統一教会系) の 2つの区別 」のことである。
この個所を、ここに再掲載する。
(転載貼り付け始め)
・・・・私、副島隆彦は、だから、大きな政治思想( political thoughts ポリティカル・ソート )の一部としての 保守思想が、① 本来の穏やかな保守(エドマンド・バークたちの思想) と、 ② 反共右翼(はんきょううよく)の狂った保守 (日本では、今の統一教会系) の 2つの区別を、しっかり付けられなかったことが、日本の政治思想の研究で、大きな失敗だった、と考えている。
だから、優れた保守知識人の福田恒存(ふくだこうそん、つねあり )と、その薫陶を受けた 三島由紀夫(みしまゆきお)が、この ① と ② の 区別が自分で付かなかったものだから、混乱して発狂して暴走した。このことの悲劇が、まさしくこの①と②の問題だ、と私は考えるようになった。福田恒存の弟子の松原正(まつばらただし)という知識人が、統一教会 にひどく虐められながら(雑誌「正論」や「諸君」で) 、本来の反米保守、愛国保守 の有るべき態度を、奇矯(ききょう)のまま書き続けた。
副島隆彦です。 今日は、2024年11月1日。以下のとおり、さらに加筆の加筆をします。どうしても書いておきたいので。
三島由紀夫は、敗戦(21歳)のあと、どうやって自分の思考(とりわけ政治の思想)を作っていいか、分からなくなった。米軍にその才能を見込まれて、世界一周旅行もさせてもらっている。
三島は、① と ② の 区別がつかないものだから、 最後は、昭和天皇(裕仁、ひろひと)への八つ当たりを始めた。「なぜ、天皇は、人間宣言などして、アメリカに屈従するのですか」( 「などて、スメラギは、人となりたまいぬ」) と言って、ひとりで悲憤慷慨(ひふんこうがい)した。そして、盾(たて)の会という私兵(しへい)の集団を作って、自衛隊に、クーデターをよびかけた。それに失敗して、東部方面隊(今の防衛省)の司令官室で、割腹自殺して、血だらけで死んだ。1070年11月〇日、45歳。 すでに三島は、その数年前から、思い余って狂っていた。
三島の 天皇への八つ当たりの割腹自殺の事件に、一番、怒ったのは、まさしく昭和天皇その人である。余計な、戦争中の亡霊を、わざと蘇(よみが)らせて、世界にみっともないことをした。 日本は、徹底的に平和国家になったのだ、と、昭和天皇は、三島の行動に怒った。
天皇は、「自分はバカだった。英米にまんまと騙(だま)されて、戦争をしてしまった。だから敗戦後は、もう、何が何でも戦争をしない、もう騙されない。ひたすら平和を願って、国民と共に復興する」と固く誓ったのだ。
三島の、この天皇への八つ当たりの自死(じし)が、だから、① と ② の区別が、つかなくて、暴走して果てた。
すでに三島は、まわりの人たちから見たら、十分に精神病の生きにまで達していた。
そうではなくて、正しく、穏やかに、敗戦後の 日本の やむを得ぬ、アメリカへの屈服と、そこからの脱出を、考えて、粘り強く国民のための言論、文学、思想を作るべきだったのだ。
私は、この50年間に、三島由紀夫の思想の研究を続けている。そして、数年前に知った。狂った三島たちは、何と、皇居に突入する計画まで立てた、というのである。 その証拠、証言を手に入れた。一体、何をしようというのだ。昭和天皇が三島に、怒ったはずなのだ。 だから、三島の事件の時、一番、正しい判断をしたのは、昭和天皇だった。
他の日本の言論人や知識人たちの反応、判断は、今から考えれば、すべて、昭和天皇に敵(かな)わない。副島隆彦は、ここまで、はっきりと書いておく。 副島隆彦です。これで 加筆の加筆終わり。
今、日本で、 ①の穏やかな保守(温厚な保守)の経営者や金持ち層が、自民党員として、石破茂(いしばしげる)を熱烈に応援している。それなのに、アメリカのデープステイトが、「日本は、次の首相をこれにしろ。若くて元気でハンサムで、見栄えがいいだろう」と、②の 小泉進次郎に決めて、上から強制してきた。
米デープステイトは、「 日本の統一教会(②の反共右翼そのもの)は、自分たちデープステイトの忠実な手駒(てごま)だから、解散させるな」 と決めて、安倍派の愚劣な議員たちを、なんとか議員として延命させようとしている。見苦しい限りだ。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。私の考え(大きな分析)は、この 「②の 反共右翼(はんきょううよく)の狂った保守 」の勢力が、②の内部で分裂したと考える。このことが今の日本にとって、大変、幸運な事だった。 ② の中の 小泉進次郎派 が、 (1)のソフトな反共右翼である。それに対して、 ②の ⑵ が、高市早苗派の 強硬な反共右翼の統一教会系として、今も強固に存在する。おそらく合計で500万人ぐらいいる。私の知人たちの中にいるから分かるのだ。
それでも、 この ②の⑵の 統一教会系は、目下、どんどん崩れつつある。高市早苗を表面の代表に掲げて、次の総選挙で、①の石破茂の 温厚な保守の 勢力に喧嘩(けんか)を売ろうとしている。 最悪の場合、自民党から集団で脱党する、ということまで考えている。そうすれば石破政権に大きな打撃を与えることが出来る、と。だが、この自民党分裂という策は、そのまま高市たちの自滅を意味する。高市たち(安倍明恵もまだ、安倍晋三の位牌と遺灰を抱えたままの広告塔として居る )は、もうその次の選挙で議員として生き残ることは出来ない。
だから、石破たち ①の「穏やかな保守」の勢力に押さえ込まれる。 このことを、小泉進次郎のまわりの戦略家たちは、重々(じゅうじゅう)分かっているから、この ②の⑴の勢力は、当面は、①の石破政権を支える、という判断をしている。 そして、次の首相を小泉が狙う、という道順(みちじゅん)になる。
副島隆彦です。私は、もう、今日は、この 保守思想の中の、 ① の穏やかな保守 と、②の反共右翼の 強硬な狂った保守 の 区別の大事さは、これ以上、説明しない。そのうち、重大な思想課題としてきちんとやる。
大事なことを一点だけ、指摘する。 ①の温厚な保守で、石破を支持する全国の自民党の経営者、金持ちたちは、「もし、米軍が、日本から撤退(てったい。ウイズドロー withdraw ) するというのなら、そうさせればいい」と考える、ということだ。
「 米軍がいなくなってもいい。日本は、自分たちで自分たちの国防と安全保障を考える。自分たちのできるだけのことをすれば、それでいい。過剰に不安になって、外国(中国)が攻めて来る、などとは、考えない」 という態度だ。この態度が、穏やかで優れている。だから、石破茂を支えている 温厚な保守の自民党員たちのじいさんの経営者や金持ちたちが、今の日本では貴重であり重要なのだ。
それに対して、 とにかく自民党が大きらいで、長年、リベラル派で、野党を応援して来た、貧乏サラリーマンのような、市民活動家のような、自分では、「意識高い系」で頭がいい、と考えている者たちは、今や、時代の先端がどこにあるかを知らない、愚か者たちだ。勝手に自分自身の人生の悲哀を、政治の所為(せい)にしているだけだ。
②の⑵の高市派のような、狂った保守が、「中国が攻めて来る。日本はこれと戦う。米軍と共に、あるいは米軍の下(した)で」と、 考える。 ①の穏やかな保守派は、そのような、幼稚で愚かな考えをとらない。
日本の ② 狂った 反共右翼というのは、アメリカによって、完全に洗脳された集団だ。だから、愛国者(パトリオット)でも民族主義者(ナショナリスト)でもない。
彼らは、アメリカが戦後世界(80年前)に作った、「反共(はんきょう)の防波堤(ぼうはてい。bulwark ブルワーク) 」としての、無残な鉄砲玉(消耗品、しょうもうひん)だちだ。米軍の尖兵(せんぺい)として、米軍の代わりに、最前線で、戦わされて死ぬだけの愚か者たちだ。 だから、反共の防波堤 bulwark against communism 「 ブルワーク・アゲインスト・コミュニズム 」そのものだ。つまりバカなのだ。
この問題 が、石破が首相として力点を入れはじめた、 まさしく、「日米地位協定の見直し。日米の対等化へ」だ。日米安保(あんぽ)条約の 付属条約である、日米地位協定(ちにべいちいきょうてい)とは、本当は、もっと、これを分かり易く言えば、「米軍駐留(ちゅうりゅう)条約」のことである。「日本に駐留する、米軍の地位に関する 行政協定」 と言うのが、正式の名前だ。だから「日米行政協定」とも言われる。 本当は、だから、日米地位協定は、「米軍駐留条約」と言い直すべきなのだ。これ以上のことは今日は書かない。
最後にひとつだけ。「自分の国は自分で守る」と自然に言って、それを実行することが正しい。そして、その際に、「ただし、自分たちが出来るだけのことをする。それ以上の心配はしない」と、「外国から攻めて来たら、自国の領土、領海内で、戦う。そのときは、国民、皆で、戦う。自衛隊(セルフ・デフェンス・フォース) と国民が団結して戦う 」という考えが、正しい。
実は、この「攻めて来た敵と、自国内で戦う」という思想は、アメリカのリバータリアンの思想である。リバータリアニズム Libertatianism そのものだ。 すなわちトランプ勢力の思想だ。 「その時は、自分たちのこの、猟銃(伝統的なライフル銃)で戦う」「外国にまで軍隊を出すことはしない。自国内で戦う」と言う思想だ。
優れたアメリカのの保守思想家たちは、すべて、この立場だ。 デープステイトの手先である 安倍晋三たちが躍起になった、「(外国の)敵基地(まで)攻撃(する)論 」のような、馬鹿なことは言わない。 このことを、次回、私は、「 米大統領選挙でのトランプの勝敗」の最新の文で書く。
そして、この「自国の領土内で戦う」という思想は、日本では、1970年代に、社会党の石橋まさし委員長が言った、「専守(せんしゅ)防衛論」と全く、同じである。
昔の社会党の、この「国防は、自国内だけでいい、攻めて来たら、日本の国内で戦う」という、この専守(もっぱら守りだけ)防衛論は、現実味の無い国防政策(安全保障策)と、言われた。この専守防衛論は、当時から、ずっと散々、馬鹿にされ鼻で嗤(わら)われた。
だが、この専守防衛論が、今から、大きく世界中で復活する。トランプたちが作る、アメリカの中央国の新(しん)共和国では、この 「自国内で戦う。それで十分だ」論が、確実に採用されるからだ。 なぜなら、それが、国家費用として、安(やす)上がり、だからだ。これまでのような、人殺しの、戦争を、世界中で、計画的にたくさん起こしてきた、軍需産業と「死の商人」たちの 軍産複合体(ぐんさんふくごうたい)を、徹底的に拒否し、粉砕するからだ。
これが、「自分のことは自分でする」、「自分の国は自分たちで守る」「出来るだけのことをする。それで動じない」「諸外国と仲良くする」 の思想だ。 今、石破を支えている 日本の ①の 温厚な保守、穏やかな保守のじいさんたちの思想が、まさしく、これだ。
副島隆彦拝