古村君の新刊本『トランプの電撃(でんげき)作戦』はもの凄く、以下の通り重要です。

副島隆彦 投稿日:2025/05/15 09:57

副島隆彦です。今日は、2025年5月15日(木)です。

私がここの重たい掲示板に書かないまま一か月が経(た)った。

4月2日に、トランプ大統領が、世界中を相手にケンカを売った高関税(ハイタリフ)政策を発表した。そして、そこに、日本の農林中金(のうりんちゅうきん)が 追い詰められて、4月7日に 米国債を 2兆円(150億ドル)売ってしまったことで、トランプ政権は、もんどりうって倒れそうになって、蒼褪(あおざ)めた。アメリカのNYの金融市場が、一気に崩れた。

それで、トランプ政権が 満を持して開始した、高関税という「世界中からアメリカ政府のヒドい財政赤字(毎年2兆ドル、280兆円が足りない)分を徴収しよう」という計画が、頓挫して失敗に終わった。

アメリカを中心にした 世界政治の激しい動きは、皆がニューズ報道で 毎日見ているとおりだ。 その急激な変動に翻弄(ほんろう)されながら、世界が動いている。

大きくは、今もまだ 世界帝国(世界覇権国)である アメリカが、激しく動揺している。

アメリカの貧乏白人たち( poor White )1億人を、助けようとして、正義の側にいる(悪人でない)トランプとイーロン・マスクが頑張っている。いくら頑張っても、それでも 現実はなかなか大変だ。

私、副島隆彦は、この間(かん)の、この1か月半、左足に出た痛風(つうふう)と高血圧による圧迫頭痛と、きっと老人性のうつ病で、苦しんでいた。

だから、重たい掲示板に何も書けなかった。ようやく、気力、体力が戻って来ました。さあ、自分の本業(ほんぎょう)である本書き、本作りを再開する。

私が病気で苦しんでいた間に、4月22日に、何と 金(きん)は、1オウンス(31.1グラム)=3500.80ドル(一瞬の最高値)を付けていた。 これに拠って、日本国内の価格も、1グラム=17,200円 という驚くべき高値を付けていた。

5月中旬の今は、3200ドル、16,500円ぐらいだ。これでも随分と高値である。私、副島隆彦の金融本を、10年、20年と読んで来て、金(きん)を自分の買える範囲で買って来た人々の勝利である。 金(きん)を買わないで、頭でっかちのまま生きて来た、アホたちの負けである。

以下に載せるのは、アメリカ政治を最先端で解説している、我らが古村治彦(ふるむらはるひこ)君の 大変優れた本『返り咲き就任から100日 トランプの電撃作戦』(秀和システム)の中の、最も重要な 5ページです。これを読んだら、真に頭のいい人たちとして この学問道場に集まっている皆さんは、はっと息をのんで 感動するでしょう。そのページを貼り付けますから、読んで下さい。

(まず、ここに本の表紙を貼る)

『トランプの電撃作戦』←青い部分をクリックするとアマゾンのページに行きます。

副島隆彦です。 これからが、この本の中味の5ページです。

(以下に5ページ貼る)

副島隆彦です。 このように、すばらしい内容だ。私は、この本についての自分の評論文を書こうとしたのだが、前述したように体がきつくて書けなかった。それで、皆さんに じか(直)に読んで貰(もら)った。

ここに書かれていることは、イーロン・マスクとピーター・ティールたちが、「 新・軍産複合体(ぐんさんふくごうたい) ミリタリー・インダスリアル・コンプレックス military industrial complex  」を作って、 旧来の邪悪な支配勢力と、激しい戦い始めた、という超(ちょう)重要な分析だ。

あのウクライナのゼレンスキーというキチガイは、イギリス国家情報部MI6=SAS が、作って育てて、ウクライナ国民を狂わせるために、送り込んだ、人工物だ。

今のアメリカで正義であるのは、イーロン・マスクやピーター・ティール Peter  Thiel  たちの新・軍産複合体である。ということは、今のアメリカ政治はどうなっているのか。 トランプの支持勢力が「新・軍産複合体」となって台頭しており、それと、旧来の愚劣な支配勢力、体制派 である「ディーフ・ステイト」the DeepState  とが、激しく戦っている。こういう奇妙奇天烈な形に なっている。実態は、まさしくそのとおりだ。

アメリカ民衆が熱心に、怯(ひる)むことなく 支えている、正義のトランプ派の勢力は、正義の軍人たち(アメリカ愛国者)がその中心部を形成している。イーロン・マスクというのは、30歳の時(2000年)から 大抜擢されて、国家偵察(ていさつ)局(ナショナル・リコネイサンス・オフィス)の長官になっている、特別な人間(大天才)だ。

そう、Elon イーロンは、実は、特殊なアメリカ軍人の高官なのである。彼が宇宙軍(スペイス・フォース)とも連携する。だから、SpaceX  という民間企業の振りをした会社が、「スターシップ」という あの巨大ロケットを打ち上げることが出来るのだ。

国家偵察局は、アメリカの最高度の軍事スパイ衛星を動かしている 最高軍事機密の国家組織だ。だから、またしてもの不正選挙の策動を打ち破って、トランプを勝利させた。だから  イーロンが、実は、トランプよりも強力な権力者なのだ。 ゆえにトランプは、何が有っても、イーロンを斬り捨てる(解任する。DOGEドージの突撃隊  をクビにする)ことはできない。

イーロンが、大統領就任式(1月20日)のその日から、アメリカに16ある主要な省を、無理やりこじ開けて、突撃、突入した。そして既存の官僚たちのアカウントとパスワードを奪い取って、愚劣な腐敗官僚どものクビを、ばんばん 20万人ぐらい切り飛ばした。

西森マリーさんが、ずっと本で書いて来たとおり、「アメリカの正義の軍人たちが、軍の情報部を握っていて、FBIやCIAたちを乗っ取ってるデープステイトと、戦っている」のである。 この奇妙な構造から言えるのは、今のアメリカというのは実は、トランプと言う白人大衆から熱烈に支持されている男による軍事独裁国家だ、ということだ。 これを、英語で、junta  「フンタ」と言う。このフンタは、中南米諸国に、歴史的に現(あらわ)れる 軍事政権のことである。

だから今のアメリカは、日本では唯一、古村治彦君が 鋭く洞察(どうさつ)した通り、「新・軍産複合体」というトランプ勢力が 正式(公式)の権力を握って、アメリカ大衆、民衆(特に貧乏白人層)の為に闘っている政治体制なのである。

今のアメリカは破産国家(はさんこっか)だ。だから、下層白人(プア・ホワイト)の1億人以外の、有色人種を助けることはできない。アメリカの人口  3.5億人のうちの半分が 白人だが、このうちの5千万人は、デープステイトの子分として ヌクヌクと良い思いをして来た 女装白人だ。

デープステイトとは、表面だけは上品に穏(おだ)やかにしていているが、国家体制の  陰(かげ)に隠れて、表には出て来ない、超財界人たちの連合体だ。それと、ローマのカトリック教会、および、イギリス国教会(アングリカン・チャーチ)を主宰する英国王室と、ヨーロッパの大貴族たちの連合体)だ。彼らが、人類の諸悪の根源だ。各国の民主政治=民主政体(みんしゅせいたい デモクラシー democracy )を実質的に、上から巧妙に乗っ取って、民衆を支配している極悪人だ。

トランプたちは、違法入国者たちの中でも特に犯罪性が高い1100万人の  中南米人やイスラム教徒たちを、叩きだす。 トランプ派の. 先鋭化した若い知識人たちは「私たちは、怯(ひる)むことなく人種差別をする」と決断した。

金融、経済という「人間(人類)の外側に聳(そび)え立つ 自然状態( ナチュラル・ラー natural  law  。 ドイツ語では、Entfremdung  エントフレムドゥンク )」を動かすことは 簡単には出来ない。それに対して、ワシントン官僚100万人の首切りや、世界政治(軍事、外交)なら、トランプとElon  イーロン が自由に動かせる。だから、今、トランプは、何食わぬ顔をして、金融、経済での失敗を頬かむりして、世界各国を回っている。

このように奇妙極まりないことになっているが、これが、今の真実のアメリカだ。そして、その影響を受けて、デープ・ステイトによって支配され扇動されている、日本の狂った反共右翼勢力である、統一教会および、その別動隊(維新の会、参政党、玉木雄一郎の国民民主党、さらには立憲民主党までもここに入る)。この日本の極悪人どもの勢力 と、私たち 真面目で堅実な日本の勢力との闘い でもある。

こんな奇妙な形に今の世界政治はなっている。 真に頭のいい人たちは、古村君の上記の本を買って読みなさい。この真実を知って、一番、驚いているのは、佐藤優 氏だ。ふたりは、近いうちに新しい対談本をだすらしい。  副島隆彦拝