「日本は戦争に連れてゆかれる。狂人日記。戦争を嫌がった大作家たち」(共に作者副島先生 祥伝社新書から出版)を読んで私が思ったこと

福松 博史 投稿日:2023/11/28 10:47

マスメディア(テレビ 新聞 大手雑誌)の垂れ流す偽情報(フェイクニューズ)について。
イギリスの作家 ガリバー旅行記を書いたジョナサン・スウィフトの言葉。
嘘八百は空高く飛翔し、真実は足を引きずりながら後をついていく。
ガリバー旅行記の中の第4章「馬の国」が本当はとても重要だと私は思う。つまり、人類(人間)は”頭(気)が狂った猿”なんだということ。
”万物の霊長”だ、なんておこがましい。ちゃんちゃらおかしいのだ。

月刊誌 中央公論2023年12月号「陰謀論が破壊する日常」(について私が思ったこと)
9人の論者が雁首揃えて上から目線で一般国民の大衆に対して偉そうに正邪善悪の判断は自分たちにあって、お前ら無知蒙昧で下賤な奴らにはその資格がないから、「どれ、俺たちが諄々(じゅんじゅん)と説教をしてやる。」という傲慢で恐るべき態度だ。
①陰謀論に取りつかれている人々がSNSやネット上で急増している。
②その人たちがコロナワクチン接種の強要に反対している
③だから親子断絶などの分断を作り、日常生活を破壊しているのだ
④ということで反政府、反権力側のけしからん連中だから・・・・
⑤よってこいつら反抗的なけしからん連中を退治しなければならない。大政翼賛会に逆らうとは何事か。
という、三段論法ならぬ、五段論法だ。本当にしつこい。こいつらワクチンどうしてもうちたいんだろ?それならお国の為に本物のワクチン打って苦しんで死ね。と私は言いたい。コロナだからワクチンではない。逆だ。前もって初めから計画的にワクチンを売るために米軍軍事強硬派が中国の武漢にコロナ菌をばらまいたのだ。現職のトランプと習近平を叩きのめすために。
何事にも慎重に物事を考え、お国(お上)の命令に軽はずみな賛同、行動は控えるべきだと コロナバカ騒ぎの三年半、私は苦々しい思いだった。
神奈川県横須賀市の元市会議員の一柳さん。反コロナワクチンの切実な活動に尽力なさっておられた。健康上の理由であまり活動出来なくなってしまったということです。
私は、賛同、応援していた一人として、大変ご苦労様でしたと、お見舞い申し上げます。

前掲 中央公論12月号19pの大澤真幸氏の「不思議なキリスト教」(共著、新書大賞2021)について私が思ったこと。
キリスト教ローマンカトリックの聖書の重要な教え「処女懐妊」だって。はあ? 妊婦が”処女”だって? 妊娠したら、もうすでに、処女膜はなくなっているに決まっているだろう。こんなヨタ話を信じている方がバカだ。頭がイカレている、としか言いようがない。「信じる信じないのはあなた次第」なんてものではない。
必ず結果には原因があるのだ。と私は特に強く思う。

プロテスタント、宗教改革のマルチン・ルッター(1483~1546)。
(北ドイツのヴィッテンブルグ城の門の前で子供を作るぞ。だから女を抱かせろ。金儲けを認めろと喚いたのだ。1517年「95ヶ条の論題」)。
免罪符クソくらえ。
なんとこれに先立つ300年前にも日本では親鸞が同じことを既に実行していたのだ。僧侶の「女犯」の厳しい戒律を敢えて破ったのだ。こんなものクソくらえだと。つまり破戒僧だ。だから妻帯して、子供をもうけたのだ。
要するに宗教なんか共同幻想(マス・イリュージョン)の一種なのだ。だが、戒律を破ると、”異端審問”でとっ捕まったら教義に反したということで火あぶりの刑だ。
映画「アマデウス」。天才モーツァルトも当時のキリスト教ローマンカトリックに目をつけられて 若くして(35歳)、殺された。オペラ「フィガロの結婚」これがとんでもなくキリスト教を貶していると見なされてバチカンの逆鱗に触れたのだ。
アレクサンドリア(エジプト)のヒュパティア(天文学者、哲学者)も暴徒と化したキリスト教徒たちに惨殺されたのだ。映画「アレクサンドリア」の話で、あんな男女の恋愛の甘ちょろい話ではない。
本当は彼女はキリスト教の暴徒に襲われて、手にしたカキの殻で肉をそぎ落とされたのだ。本当は物凄く残虐な話なのだ。
だから「不思議なキリスト教」だ、なんてピントがずれた題名なのだ。本当は「いかれぽんちのキリスト教」が相応(ふさわ)しい言い方なのだ。と私は強く思う。ニーチェの「アンチ・クリスト」の事がどうしても頭に浮かぶ。そして遠藤周作の映画「サイレンス(沈黙)」の事も。

中央公論12月号44p、45p。古谷経衡氏。タイトル「日本のシニアはなぜはまってしまうのか?」について…
一言で言って、山口百恵の「プレイバック パート2」で「坊や 一体何を教わってきたの?」と私「も」言いたい。

私がガキの頃、学校で”何事が起こっても他人(ひと)のせいにするな、全部自分が悪いんだぞ。人殺しはいけないことだ、泥棒もいけないことだ。いじめや差別はするな。女子生徒の着替えや便所は覗くな。女の子のスカート捲りはやめろ。”エトセトラ…
で、運動会ではなんとマイムマイム、オクラホマミキサー、最高に楽しいフォークダンスと来たものだ。で、家では「いいか、よく聞け。女と酒(アルコール)が一番危険なんだぞ。特に商売女に気をつけろよ。化粧、おしろいは何のためにあると思う。男を騙すためなんだぞ。だから家から出るときに化粧をするだろう。そして帰って来てから落とすだろう。バカみたいな話だけどな。」
「お前みたいなやつはちょろいもんなんだぞ。のぼせるんじゃないぞ。女は怖いんだぞ。わかったか?」と母親から口うるさいぐらい言われたものだ。けっ。自分だって家から出る時化粧するじゃないかと鼻たれ小僧の私はずっと思っていた。そんなこと守れるわけないじゃないか。自由な男女交際がない世の中、そんなもん全然面白くない。人間生きている意味がないと私は強く思ったのだ。

話が飛んだが、つまるところ、学校や家庭と 実際の社会(世間)では道徳や規範が必ずしも一致している訳ではない。大人になるにつれてだんだん本音と建前が違うと言うことに気付かなければならない。と、私は思う。

そして13p。ドイツの政治学者 カール シュミットについて。「友敵理論」…政治的なものの根底には友と敵を線引きして その敵対性を高める人々の傾向がある。
私は思う。こんな事 古今東西老若男女当たり前すぎる位当たり前の話だ。オスマン帝国のメフメド2世、エリザベス一世(姉殺し)とその父ヘンリー八世(女房殺しとトーマス モア殺し)、斎藤道三や武田信玄、「東方見聞録」のマルコ ポーロの親子、フビライ ハーン(弟殺した)の身内の対立、断絶、殺し合いは 腐るほど…皆さんの方がよーくご存じでしょうが。

日本は戦争に連れてゆかれる 狂人日記2020(祥伝社新書 副島先生の本 2020年8月10日発売)の84ページから引用。
人類(人間)は目下(もっか)、第三次世界大戦への道を着々と歩みつつある。この戦争は迫りくる核戦争であり、生物化学戦争であり、サイバー戦争である。コンピュータ・ウイルスで相手(敵国のレーダー)を無力化して 軍事施設を爆撃するということもする。2007年9月にシリアを空爆したイスラエル軍が、このサイバー攻撃でシリアのレーダー(ロシア製)に捕捉されず、攻撃に成功した。
日本もまた、世界の一部として、次の大きな戦争(ラージ・ウォー、第三次世界大戦)に連れてゆかれる。またたくさんの人が死ぬ。

そして29ページから引用。
日米交渉の真実。
今から80年前、日本人は保守層だけでなく、リベラルや左翼だった人たちも含めて皆、対英米戦争にのめり込んだ。日本国民も同様にのめり込んだ。日本の中学校、高校の社会科の教科書には「ABCD包囲網」すなわちAアメリカ Bブリテン(イギリス) Cチャイナ Dダッチ(オランダ)の4つにほういされ経済封鎖(禁輸)されたので、仕方なく日本は戦争に打って出た、という書き方をしている。
(略)28pから。
ところが、真珠湾攻撃が起きるその日まで、日本国民はアメリカ合衆国と交戦するなどと思ってもいなかった。政府の要人たちと軍のトップたち以外は、アメリカ合衆国との開戦への動きを知らなかった。何も知らされなかった。この大事な事を日本史学者(昭和史専門家)たちが書かない。1941年(昭和16年)の4月から、「日米交渉」が始まっていた(その準備段階を含めれば2月から)。
アメリカ政府はコーデル ハル国務長官が「日本は中国から手を引け。政府機関も居留民も、全て引き上げさせよ」と初めから要求していた。交渉官(全権公使)の野村吉三郎は海軍大将であって、もともと外交官ではない。助っ人で送られた来栖三郎(くるす さぶろう)は外交官だが、日独伊の軍事同盟(三国同盟)を推進した男だ。アメリカに好かれるはずがない。
この二人の日本の高官は、アメリカ側と真剣な厳しい交渉などしていない。どうもおかしな外交交渉だったのだ。アメリカは初めから日本に戦争を仕掛けさせようと計画していた。このようにしか、今となっては考えようがない。日本はまんまと騙され(嵌めら)れたのだ。
交渉の山場では二人はフランクリン・ローズベルト大統領とも会って話した。真剣で切実な交渉に見せながら、どう考えても和気あいあいと話をしている。そして12月には交渉決裂となった。「ハルノート」が11月26日に出されて、日本側はそれを「最後通牒」だ、と受け取った。日本は開戦を決定し、12月8日の真珠湾攻撃となる。その前から日本の連合艦隊は動き出していた。択捉島(北方四島の一つ)の単冠湾から11月26日に艦隊は出動、出港して真珠湾攻撃に向かった。6艘の空母が戦闘機と必要人員を満載していた。
アメリカ側は「突然、日本に攻撃された」と言う。だが本当は全部、計画的に仕組まれていたのだ。日本が上手に操られ、先に手を出したように事前に設(しつら)えられていた。のちに『真珠湾の真実―ルーズベルト欺瞞の日々』(文芸春秋、2010年刊 ロバート・B・スティネット著。)で明らかにされた。真珠湾攻撃はアメリカによって上手に、用意周到に実行されたのだ。戦争が始まるときには、日本をまず中国との泥沼の戦争に引きずりこんでおいて、そのあと日米開戦を仕組んだ。当然シンガポールや香港など大英帝国(イギリス)が東アジアに持つ拠点への攻撃も予想されていた。日本国民はアメリカと開戦するなんて思いもよらず、知りもしなかった。

昭和天皇が出席する御前会議が開かれた。昭和16年(1941年)には真珠湾攻撃決定までに4回も御前会議があった。開戦を準備する動きは着々と進んでいた。この時点で、全てアメリカとイギリスに仕組まれていた。日本は昭和天皇以下、国家指導者たちが騙され、策に陥ちていたのだ。この世界史の真実を歴史学者を含めて日本の知識人たちは今もあまり自覚がない。それで一番ひどい目にあって苦労するのは一般国民である。

29pから日米交渉(1941年11月17日)の写真(共同通信イメージズ) 向かって右から来栖三郎、コーデル ハル、野村吉三郎。1941年4月から12月まで8か月も長丁場が続いた日米交渉は、連日日本で報道された。のらりくらりとした交渉だった。どうせ日本がアメリカの言うことを聞くとは思っていない。初めから仕組まれていた。
以上 引用終了。

要するに初めから猿芝居だったのだ。