放射線は体に良いか、 幼児、妊婦などの弱い人は危ない
放射線は体によいという研究者がいますが、これは、放射線に強い人のみ(50才以上の男性である政府の要人や知事とか)に当てはまることです。
強い者は体が防御してくれるが 幼児、妊婦、妊娠可能な女性など放射線に弱い者はやられてしまうことがあるとのことです。
詳しくは、以下の武田邦彦ブログ 原発と生活「強い人はその通り」平成23年4月17日午後11時執筆をご覧ください。
(転載貼り付け開始)
原発と生活 強い人はその通り
放射線をご研究になっている先生方で「放射線は体に良い」と言われている方がおられます.
これについての私の見解を書きます.
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生物の歴史は6億年前(単細胞なら37億年前)からですが、その歴史は「放射線との戦い」でした。
ですから生物は放射線に対して何重もの防御をしています。別の表現をすれば、「放射線に対する防御ができる生物だけが生き残り、その中で人間はもっとも放射線に強い生き物」と言えます.
私は生物の「自己修復」という機能を人工的な材料に適合しようという研究をしてきましたので、そのことはよく知っています.
だから、「放射線をあびると健康になる」というのも確かです.
しかし、問題は2つあります。
1) 統計的には、放射線の量が増えると「過剰発がん」が増える。
2) 幼児、妊婦、妊娠可能な女性などに障害者がでる。
という現実があります。つまり強いものは体が防御してくれるのですが、弱いものはやられてしまうということがあるからです.
これは人によって判断が分かれるのですが、私は「弱い人を中心にして、強い人は弱い人がやられなければ大丈夫」という考え方です.
1年に1ミリシーベルトで、過剰発がんは「たった」1億人に5000人ですから、集団としてはたいした事はないかも知れませんが、幼くしてガンになる人は「その人、一人」だから可哀想に思います.
それも、しばらく汚染された土地を離れたり、汚染された食材を売らなければ回避できるのですから、私はそちらの方が良いと思っています.
読者の方で「放射線は本当に危険か」と迷っておられる人が多いのですが、
1) 強い人は大丈夫、
2) 弱い人は危ない、
3) 確率で起こる、
ということを知って、後はご自分で判断してください。
その点で、政府の要人や知事(いずれも50才以上の男性)が放射線に汚染された食材を食べて「平気です」と言っているのを見ると、無性に怒りがこみ上げてきます.
違うだろう!
(平成23年4月17日 午後11時 執筆)
武田邦彦
(転載貼り付け終了)