医学教育の欠陥

おじいさん 投稿日:2010/07/15 09:32

みなさん、こんにちわ。

大雨で大変です。これも森林破壊をしつくした日本の「国土計画」のせいでしょうか。
ハコモノや「自給率」は長期計画で配慮してほしいものです。

日本の小学校で政治、行政をきっちり教える日は来るのでしょうか。。

ところで、さんざん、医療業界の批判をしてきました。
無論、これからもどんどんしますが。。

多くは邪悪な営利を求めすぎる企業の洗脳や犠牲となった結果、この業界が荒れているという主旨でありますが、医者を作る側の、学校はどうでしょう。

わたしも卒業して、あまりに時間が経って現状を詳しくは知りませんが、まあ、はっきり言ってあんまりたいして変わってないようです。

先日投稿したときに、私立大学と国立大学の学費の違いについてお話ししました。あの主旨でいきますと、私立大学は医療専門学校、国立大学はちょっと競争はあるが、大学教授の天下り、わたり、と考えた方がよさそうです。

まず、私立大学の教授になるには、おおよそですが、医者としてそれなりに稼ぐことができないといけません。それは、なにか売りになる技術や名声がないと患者を集められないということなのです。だから場合によっては稼ぎの悪い教授、研究ばかりして、患者をみないやつは切られる可能性があります。あるいは切られないにしても徹底的に乾されてしまいます。
医学部は通常6年制で、規定上は2年は一般教養、3年から専門となっていますが、私立の場合は最初の教養はほとんどスルーです。
だってよ、医学部に入ったのに、生物や物理、保健、体育なんて、また高校生の二番煎じみたいなこと、あほらしくて、できないよな、という意味もあるし、さっさと医療界に入って勉強したいわけだし、国家試験も落ちたくないわけだから、教養課程で時間をつぶしているヒマはないわけです。

ベンツにのって贅沢もしたいし。。
場合によっては付属の看護学校の女の子に手をつけて、若気の至りに邁進するかもしれないし。。

国立はひどいっすよ。。
国立の大学教授って、あれ何してんでしょうね。ちょー偉そうにしてますけど、世界レベルでは箸にも棒にもひっかからないような論文をしこしこ書いて、「俺は大学教授だ!」みたいな態度でいるわけです。
彼らの最大の欠点は、医者としてはまったく不能だということです。

当然ですよね。どーでもいい論文とは言っても、大量に書くにはとても時間がかかる。
患者をみたり、研修医を指導する時間なんてない。
そういう良心の欠落したやつでないと大学教授にはなれないのです。
そして、彼らの思考は徹底的に、「官僚的」「ムラオサ的」です。
総合大学の場合、医学部の教授って、他学部の教授から嫌われる傾向にあるようです。
まあ、確かに威張ってますからね。

たまに学会に行くと、大学教授同士の褒め殺しをよく見ます。
彼らの表情って、独特である種の人種というかそういうのに特徴的な顔つきしているんですよ。

とはいえ、今回の研修システム改革で、地方の国立大学はずいぶんと落ちぶれました。研修医(奴隷)を民間病院にとられたからです。
だから、多少は、医療技術的な意味で魅力がないところでなければ慢性的な医者不足は大学病院も変わらないのです。

ここで、だいたいわかると思うんですけど、いわゆる、医者としての倫理観とか、医療経済のしくみとか、医療と司法の関係とか、最近は若干そういう講座もあるようですけど、まったく足りないんですね。
特に、治療する上での倫理観とコスト、よかれと思って、やっている医療行為が実はそうそう意味がないということ、例えば、心臓の止まった人に肋骨折れるくらい、心臓マッサージして、場合によっては、心臓に注射したり、1個50万もするAED(自動の心臓復活装置、おそらく多くは米国産)をつかって、やっぱこれすごいよね、とマスコミに流したり、、もう止まるよ、無理よ、ってひとに、人工呼吸器をつけて、「1分、1秒でも生かしてみせます。」そして、自己満足にひたる、、なんてことしたり。。

なんでこんなになっちゃったのでしょうか。。

まあ、簡単に言うと、何度でも言いますが、やっぱり企業が、大学教授を陰に陽に洗脳し経済的に依存させているからなんですよ。

薬の治験、学会、、研修医の世話、、接待、、もはや大学教授は製薬会社、検査会社のサポートなしでは生きていけないんですね。

無論、昔みたいに、金だけもらって治験しないとか、そういうインチキするやつもたくさんいましたよ、大学教授の中に。。
それは会社の人も憤懣していたでしょう。。

でもこうした経済主義の浸食が、医療界、ひいては亡国モードを作った罪は大きいと思いますよ。
これが世間知らずの大学にまで及んでいるとことがいかに怖いことか。。

あ、結局、いつもの主旨に戻ってしまいましたね。。
どうも失礼しました。。