もっと盛り上がるといいな、医療問題

おじいさん 投稿日:2010/06/28 20:23

お、早速のレスポンスどうもありがとうございます。
正直もっとくるかと思っていたのですが。。。
同業者の怒りを買いつつあるのはよくわかっておるので。

当日のレスポンスには実名があった気がするのですが。。。

やっぱ、実名ってこわいですよね。。

だからこそ、私もばれないように好きなように書いているわけです。
誰が読んでいるのかもわからないし、また私が医師である、証明は掲示板では不可能ですから。。

ところで、僭越ながらえいちゃんさんの意見をまとめてみましょう。

1)保険診療の恩恵にあるのなら、スタンスやビジョンを明確にしてはどうか。
2)えいちゃんさんの診療においては、ツムラの漢方薬について、日本有数の使用実績がある。自由診療費は私費を投入している。ほそぼそと経営している?
3)その社の社長は「副作用」について、番組で発言していた。
4)漢方薬局では簡単な問診で処方をきめているらしい。
5)医者がいなければ重篤な副作用が出た場合対応がむずかしい。
6)独自で漢方を入手するとべらぼうに高い。
7)初診時から漫然と長期投与する医師は要注意である。
8)漢方をはじめるときはだれでも病名処方等から始める。
そしてそれ国はしょうがない。
9)パンフレットはいわゆる西洋医を説得するための道具である。
10)ちまたにあるEBMより、オーダーメイド医療をすべき。
11)西洋医薬と漢方医薬は発想や開発の出発点が別。
12)わたし自身、疑問があるならツムラに聞けばいいのでは。。

いやどうも、こまかくてすいません。
1)については、まあ、誰が読んでるかわからないし、スタンスは、これまでの私の投稿からすれば、亡国医療を憂いているわけです。日常臨床?そこまでプライベートをあかす「勇気」はないです。
2)まあ、それは、ふん、そうですか。と感想しかいえないです。でも、よい医療をして、たくさんお金が入るならわたしは正当化します。適切な報酬もなく、善意だけでは社会が衰退しますから。
3)これは私が聞き逃したかもしれません。番組の最初の5分くらいみてなかったかも。でも、例えば「間質性肺炎で死んだ事例がある。」とか「電解質異常で潜在的に特に年寄りでは死因になることがある。」とか、「長期処方は十分気をつけて。」とか、言ったのでしょうか。ただ、「副作用がある。」だけでは、第三者からみればほとんど説得力がないような。だって、ラーメンだって、うどんだって、ある意味「副作用」はありますから。。。
4)ずいぶん、あぶないっすね。もっとそういうところを批判してはどうですか。わたしは知らなかったですよ。
5)これはどんな、物質にも言えますよ。でも薬局には、人によっては、死んじゃうくらい危険な薬剤が、「売って」ますよね。アスピリンはアレルギーで死ぬことがあります。ガスターは血小板減少で死ぬことがあります。風邪薬はせんもうを起こして、転ぶことがあります。ようは確率と程度問題であるのです。漢方がそれほど危険だというのであれば、副作用についてもっと啓蒙する必要がありますね。抗ガン剤なみに。せめてあの番組で5分くらいはその時間をとってもよかったかもね。
6)これは、売った人がいれば買った人もいます。資本主義はこういうものではないでしょうか。ほんとはそれと同じ作用のものが、保険診療で買えたかもしれない。あるいはその馬鹿高い生薬?の方が効くかもしれませんよ。そしてそれは売るがわ、買う側という、「市場」の問題でしょう。それを詐欺だと判断できるかは微妙な問題。。そして、保険診療の漢方薬そのものも、適正価格なのかはわからない。薬局で売れるようになればじつは、あの膨大な平均年収600万をこえるMR連中の給料がさっぴかれるから実は、安くなるのかも。どうでもいいパンフレットも必要なくなるし。
7)こういうひと多いですね。しかし悪意でしているわけではない。どっちかというと善意で薬を処方する。でも、まさにそれが怖いんですよ。大半はそうじゃないですか?私はそれを批判しているんです。そしてそれをしらない多くの医師も不幸です。ようはさほど効果もないけど危険でもないから漫然と処方していると考える医師も多いのでは?
8)この論理はこわいですね。副作用が出た場合がこわいから医師が処方するひつようがあるというお話と、矛盾しますね。もしこれで、「きわめて、重篤な」副作用が出た場合は、だれが責任とるのでしょう?
9)これも、こわいですね。漢方はいいものだから、最初はだまされたとおもってつかってみな、そして、とりあえず、その導入としてダメデータには目をつぶっておけということでしょうか。私はなおのこと、信用しませんが。。
10)もし、私の理解が間違っていたらごめんなさい。「アメリカ医療の光と影」をかいた先生は日本人がEBMを誤解していると言ってます。EBMは本来「オーダメイド医療」なのだそうですよ。厚労省のまちがった輸入が問題だとか。
11)これも、、、いや、なんというか。。。西洋薬とか、西洋医学とかそれに対する東洋医学≒漢方医学ということなのか、中国で日本でやっているような「漢方医学」がほんとにされているのか、あの番号処方が実施されているのか。。。寡聞にしてしりません。そして、化学物質という意味では、そもそも、アスピリンも、ペニシリンも、植物からとって抽出したものですよね。麻薬もそう。そんなにまったくかけ離れているモノでもないのでは。。オリジンはね。物質治療という意味では、東洋だの西洋だの、分けなくてもいい気が。。。本多勝一著「はるかなる東洋医学」によれば、日本の漢方処方は、「東洋医学」ではないと、症状に対して、特定の物質を施すのはまさに「西洋医学的」視点だと書かれていますが。。。
12)ほんと、すいません、日常臨床で、別にいまのスタンスで困ってないんです。漢方なくても、困ってないんですよ。それより、患者の病歴や生活背景を聞いて、「薬なし」でアドバイスしてあげる方が「より良心的」だとおもってますんで。私はあかひげ先生ではないので、無論、別のところできちんと、経営に支障がないように、稼いでますけどね。あのような偽パンフレットで売り込みをかける人たちの話を信用するのは前提に無理がありますね。そんなに作用に自信があるのなら、最初から、統計など無視して、説明すればいいのでは。。勉強会がタダではないことが信頼性につながるとは思えないですね。

以上ながくなり申し訳ありません。