ブチャ事件の「ダーツ」(フレシェット)の記事が、世界中で「幻」になった経緯を解明する。<謎解き編その1>
<謎解き編その1>
かたせ2号です。
謎解きと言っても、DS最高幹部に直接質問するわけにもいかないので、上の1~3の記事を虚心坦懐(きょしんたんかい、先入観を持たず、広く平らな心。また、そうした心で物事に臨む態度)で読んでみるところから始めてみます。
すると以下のような問いかけが普通に湧いてくると思います。その問いかけの内容を、かたせ2号以外の別の方のツイートから引用して紹介します。
高見路也さんという方のツイート。
https://twitter.com/Michinari0211/status/1520328400870977536
(引用開始)(一部情報をかたせ2号が追記した)
いや、そんなの関係ないだろ。フレシェット弾が事実であることが重要で、じゃあそれを、ロシア軍とウクライナ軍のどっちが撃った?っていう話なんだから。NYT(ニューヨークタイムズ)が、ご丁寧に遺体が発生した日にちまで検証済みなんだろ(ロシア軍が撤退する前の2022年3月19日の時点までに死体が散乱)? ロシア軍が、ロシア軍の占領してるところに撃ったのか?
(引用終わり)
実はこのツイート、
「ブチャ虐殺の犯人はウクライナ軍だ」というフレシェット弾について間違ったフェイクニュースを流す「mpr21」というスペインのサイト(注:かたせ2号がこの掲示板で紹介した)は、欧州議会の報告で「超国家主義的で否定主義的」「ヘイトスピーチと国家機関への攻撃の組み合わせを持つ」と名指しされている、という別の人の指摘に対して返したツイートです。
この高見路也さんのツイートの中身について、データの順を追って説明します。
<関連記事掲載編>で掲載した1.から3.の記事の情報をすべて正しいという前提を置いてみます。
まず、ロシア軍が撤退する前の2022年3月19日の時点までに死体が散乱していました(1.の記事から)。
次に、それらの死体の中から、フレシェット弾の破片が見つかりました(3.の記事から)。
ということは、ロシア軍がブチャを占拠している間に、ロシア軍がフレシェットで満たされた爆弾を砲撃し、ブチャの事件の犠牲者に浴びせられたことになります。2.の記事もそのことを否定していません。
一方で、「フレシェットで満たされた爆弾は、空中で爆発すると最大サッカー場の3倍の広さに数千~数万個の小さな矢状の釘(フレシェット)を散らす。そのため、広く開けた場所に集結した部隊への攻撃に主に使用され、人口密集地域では民間人も被害を得る。」のだそうです(2.の記事から)
ではなぜ、ブチャの住民を殺害するのに、占領中のロシア軍にも多大な損害を与える危険な、フレシェット爆弾をあえて、ロシア軍が使う、砲撃する必要があるのでしょうか? 近接距離からブチャの住民を殺害すれば済む話ですから。そして実際にそのようにした痕跡が残っているのですから(3.の記事から)。
ですから、このようなフレシェット爆弾を使う必要性はロシア軍には、全くないのです。
以上のように、この1.から3.の記事を読むと、上のような大きな矛盾を読者に感じさせてしまうことになります。このような矛盾を読者が感じることの危険性をDS最高幹部は計画の途中から感づいたと思います。
そして、この矛盾を解く方法は、2つあります。
まず、1.の記事の情報を否定する。すなわち、「ロシア軍が撤退する前の2022年3月19日の時点でブチャ市内の通りに遺体が散乱している」が事実ではない、とする。しかし、これでは、ブチャの事件を引き起こしたのがロシア軍であるという根拠を大きく損ねるので、これは絶対にできません。
そうすると残りは、3.の記事の情報(ブチャ住民の死体にフレシェット爆弾が埋まっていた)を否定する。すなわちなかったことにする。
これしか方法はありません。ですので、ガーディアンにはいったん3.の記事を載せたものの、方針を急遽(きゅうきょ)変更して、その後の情報発信をすべて遮断して、乗り切ろうとした(現在もしている)のです。
以上が、謎解きの一つめです。そして、もう一つあります。