最短で第三次世界大戦が起きる場合の、2つの想定(田中宇とオリバー・ストーン)

かたせ2号 投稿日:2022/05/06 09:05

かたせ2号です。
表題の件については、以下の2つが確かに想定できると、とかたせ2号は考えます。
1.田中宇による主張:ポーランドによるウクライナ西部の占領
2.オリバー・ストーンによる主張:ウクライナ国内での核爆発

以下に、それぞれの主張を引用します。よろしくご参考ください。
なお、かたせ2号は、ロシア産天然ガスの年内輸入停止をいまだ表明しないドイツにおいて、「懲罰的な」核爆発が起きる可能性も想定しています。

1.田中宇

田中宇の国際ニュース解説サイトから。
記事名:同盟諸国とロシアを戦争させたい米国
2022年5月5日配信
https://tanakanews.com/220505russia.htm

(抜粋、引用開始)
最近の記事で、ロシアがウクライナの東部から南部にかけての地域を分離独立させて親露的なノボロシア連邦を新設しようと目論んでいる話を書いた。ロシアは、ウクライナの何割かの土地に傀儡国家を作る形で自国側に割譲させようとしている。しかし実のところ、ウクライナから土地を奪おうとしている国は敵方のロシアだけでない。ウクライナの味方であるはずのポーランドも、リビウなど自国に隣接するウクライナ西部を奪って自国領として「取り戻す」計画をひそかに進めている。ロシア政府がそう指摘し、ポーランド政府は否定しているが、ロシアが勝ってウクライナ全体がロシアの傀儡国になりそうなことから考えると、ポーランドがウクライナ西部を取っておこうとするのは自然だ。
そして今、ポーランド政府は、ウクライナの国家機能が戦争によって低下しているので「補助する」という名目で、ポーランド軍をリビウなどウクライナ西部に進軍させ、これまで国家警察などウクライナ当局が担当していた西部地域の治安維持などをポーランド軍が代行する計画を持っている。米国やNATOも、ウクライナ政府をロシアとの戦争に注力させられるのでポーランド軍のウクライナ西部侵攻に賛成している。
米国の支持によってポーランドの領土欲が刺激され、ポーランド軍がウクライナ西部に侵入・駐屯すると、彼らの役目はリビウ周辺の治安を守るだけでなく、露軍と戦うウクライナ軍を訓練することも任務に入ってくる。米欧NATO諸国がウクライナに送った新兵器類をウクライナ軍が操作できるよう、NATOの一員であるポーランド軍が訓練するのは米国側にとって重要だ。しかしそうなるとポーランド軍は、ウクライナを「非武装中立」にするために戦争しているロシアの敵になってしまう。ポーランド軍がウクライナに駐屯したら、ロシア軍の標的にされる。ロシアとポーランドがウクライナで戦争になり得る。
NATO加盟国であるポーランドがウクライナ西部の治安維持に協力するために軍隊(平和維持軍)を派遣したところ、ロシア軍が攻撃してきたとなると、NATOの5条が発動され、米英独仏などNATO全体がポーランド軍を守るため、ウクライナでロシアと戦わねばならなくなる。こうした状況を作る、もしくは事態をこうした状況に近づけることが米国の目標だ。NATOの5条が発動されても、それですぐに米国がロシアと戦争しなければならないわけではない。ロシアに痛めつけられているポーランドを助けるNATOの5条の義務は、米国より先に、現地の欧州大陸にある同じEUのドイツやフランスに課せられる。米国は、独仏など欧州諸国をロシアとの戦争に直面させるためにウクライナの敵対状況を扇動してきた。
(抜粋、引用終わり)

かたせ2号です。
なお田中宇は、ウクライナの西隣の国「モルドバ」を使って、戦争に突入させる想定についても、この記事の中で解説しています。

2.オリバー・ストーン

J_Satoさんの投稿サイトから。
記事名:「オリバー・ストーンのウクライナ紛争の目的と展開予想 (2022年5月2日)」
の邦訳
https://jsato.tumblr.com/
2022年5月4日投稿

(引用開始)
原文:https://www.facebook.com/100044201750919/posts/549497186533668/

- ネオコンの目的 -
私(オリバー・ストーン)は、ロバート・パリー氏を師と仰ぎ、2014年からウクライナ情勢を追ってきた。オデッサでの焼き討ち、ジャーナリスト、市長、政治家、市民の法的権利のない迫害と殺人を追ってきた。ゼレンスキー政権よりも高い世論調査を行っていた主要野党が追放されたことも追ってきた。私は、ロシア系ウクライナ人の少数民族に対する憎悪の念にショックを受けている。2014年に米国と共同で行ったクーデターにより、ウクライナの中立性が剥奪され、反ロシアが声高に叫ばれるようになってから8年間、ウクライナでは罪のない約1万4000人が殺害されたが、我々のメディアはいずれも真剣に報道していない。
この数週間、ビクトリア・ヌーランドがまたもや突如として現れ、ロシアとわれわれ聴衆に「もしロシアが何らかの核兵器を使ったら、地獄に落ちるだろう」と警告したのを、私は恐怖とともに見てきた。このことは、その後数日間、多くの政権関係者やテレビ局によって取り上げられ、同じ考え、すなわちロシアが核武装するという考えが増幅された。プーチンがロシアの核政策を再主張したため、このようなことが起こった(なお、プーチンの主張はヌーランドの警告ほど過激ではなかった)。なぜ、このようなことが繰り返されるのだろうか。まず第一に、真剣な調査と証拠を必要とするおそろしい勢いの戦争犯罪容疑があった。
その結果、米国はドンバス地域のどこかで、出所不明の低収量核爆発を起こし、何千人ものウクライナ人を殺すためのお膳立てをしているのではないか、と私は思う。当然それが起きた場合、なんてことをするんだと、世界中のすべての目が条件反射でロシアを非難するように訓練されている。その罪状は、誰が核兵器を発射したかの精査なく、すでに事前に設定されているのだ。この核爆発は、西側陣営ではない残りの50%の世界世論に確実に影響を与えるだろう。ロシアは悪魔、魔王と扱われるだろう。核兵器がどこから発射されたかを知ることは難しい。特に、この戦争のように動きが速い状況では、ロシアはどんなにばかげた行動でも非難される可能性があると思われることを心に留めておいてほしい。真実を知るにはおそらく数日かかるだろうが、真実は重要ではない。認知が重要なのだ。アメリカは、CNNやFoxの電波を飽和させ、ヨーロッパとアジアの衛星諸国を、これまで見たこともないような、巧みで露骨な力で認知戦を展開している。
そうすることで、米国のために別の巨大なイデオロギーとビジネスの機会を生み出すもう1人のエリツィンの再来に一歩近づくだろう。しかし、より重要なのは、その取引において、中国をロシアから孤立させることである。もちろん、ロシアが倒れれば、次は中国がターゲットになる。これは、ネオコンのアナーキストたちが、よりよい「ルールある世界」を実現するために、政府内で考えている夢のシナリオだと私は思っている。
(引用終わり)

以上