「1314」 「増税談合勢力」 の 野合(やごう)の増税に反対する。2012年6月25日

※この文章は、重要な文章ですので、
重たい掲示板の副島先生の投稿を、掲示板だけではなく、こちらにも転載します。

(転載開始)

[995]「増税談合勢力」 の 野合(やごう)の増税に反対する。

副島隆彦です。 

 私は、イタリアに行っていました。現地で金融・経済の調査を兼ねて、ミケランジェロやメディチ家 が 闘いとった、新プラトン主義(アッカデミア・プラトニカ)とルネサンス(イタリア語なら Rinascimento リナシメント)の本当の意味を探る調査旅行をしました。 足が腫(は)れたりして、今はやや疲れ気味です。

 来週には、3冊、新しい私の本が書店に次々と並びます。それらは金融・経済の本ではありません。 そして、昨日、私は、私の渾身(こんしん)の 2年間かけて死に物狂いで書いた 「隠(かく)された歴史」(PHP刊、7月末)を書き上げました。

 これは、阿弥陀如来(あみだにょらい)、観音さま、弥勒(ミロク)菩薩の三人の女神は一体どこからやってきたのだ。ゴータマ・ブッダ(お釈迦さま)とは別人だろう。という 日本の仏教1500年間のすべてと、そして 仏教16宗派すべてに対する、私、副島隆彦からの 本気での 解明作業であり、日本思想史の 全領域、全体像 への 私からの挑(いど)み懸(かか)りです。私は、思想家としての全重力を掛けて、この仕事をしました。 希(こ)うご期待。この本のことは、これから何度でも紹介します。

 さて、国会(国民議会)での、消費税増税をめぐる緊迫した闘いが続いています。 野田政権は、恥知らずにも 自民党と公明党との「3党合意」(6月15日深夜) という超党派(ちょうとうは)での 消費税増税の衆議院議院での法案可決を2日後の、26日(火)を目指しています。

 これはハレンチ(破廉恥)漢のする野合(やごう)だ。まともな国民国家における政党政治のやることではない。

 消費税増税(年間13.5兆円になる)など国民は誰も望まない。この増税は、アメリカにさらに貢ぐための資金づくりだ。日本の財務省(勝栄二郎 と 武藤敏郎がドン)がアメリカの言いなりになって、今でさえ総額1000兆円(政府系銀行の、米国債の秘密での購入の、貢ぎ額の総額だけなら250兆円ぐらい)もアメリカに奪い取られているのに、さらに衰亡するアメリカ帝国は、残酷に日本から、「IMFを通じたヨーロッパ救済のための資金」として毟(むし)り取る。 

 アメリカ自身は、G20(ジー・トエンティ)の場で、赤っ恥もので、IMFへの冥加金(みょうがきん)、奉加帳(ほうがちょう)に1ドルも出せない。世界中の 乞食(こじき)のようだ。日本は5兆円(600億ドル)出させられた。
今度の増税のお金も、こういう処に、今後も、どんどん使われてゆくのだ。
国民の福祉のためのお金ではない。野田たち民主党内の裏切り者、売国奴どもと、自民党のワル(石原のぶてるのチンピラはもうすぐ首だ)、公明党(ただの宗教団体に戻れ。国民政治をするな) の 野合集団だ。 以下の新聞記事にあるとおりの、 「増税談合(だんごう)集団」だ。

 「国民の生活が一番(大事)」の逆の、この「国民生活など最後でいい。まず、アメリカさまへの忠誠、貢ぎ物が一番だ」の 増税法案への賛成など、許しがたいことだ。 

 私は、小沢一郎という優れた国民指導者と共に最後まで増税法案に抵抗し反対する。日本国民で増税に積極的に賛成の者などいない。2009年の8月のあのマニフェスト(国民との約束)の総選挙の結果を、踏みにじるすべての狡猾な勢力と、私たちは、闘い続けるべきです。 増税反対と言い続けるべきだ。それが日本人としての正義だ。

(転載貼り付け始め)

●「 民主60人超、造反の意向…棄権・欠席が拡大 」

読売新聞 2012年6月24日(日) 午前3時2分 

 消費税率引き上げを柱とする社会保障・税一体改革関連法案の衆院採決で、造反の意向を固めている民主党所属議員が60人を超すことが23日、読売新聞の調べで分かった。

 約50人が反対票を投じる意向で、13人が棄権か欠席など賛成以外の対応を検討している。自民、公明両党が賛成する見通しのため、26日の採決で法案の可決は揺らがないものの、造反の広がりに党執行部は危機感を強め、巻き返しに躍起になっている。

 民主党所属議員は289人。採決は記名投票で行われる見通しだ。反対票を投じる意向を明らかにしているのは、小沢一郎元代表のグループの衆院約80人のうち45人と、鳩山元首相グループの松野頼久(まつのよりひさ)、初鹿明博(はつしかひろあき)両衆院議員。さらにグループに所属しない議員1人が反対するとしている。

 棄権か欠席の方針を明らかにした議員は7人で、「賛成はできない」として棄権・欠席か反対を検討している議員も6人いる。賛否を決めていない議員も10人弱おり、造反はさらに増える可能性もある。

 衆院議長と欠員を除くと、衆院過半数は240となる。与党勢力は国民新党の3議席を含めて292。仮に、民主党の離党者が54人以上になると、与党は半数に届かず、単独では内閣不信任決議案を否決できなくなる。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。以上が現在進行しつつある事態だ。この増税反対に衆議院議員の70人から80人、もしかしたら自民党からも 棄権者、欠席者とかが出て、26日には、100人近くが増税反対の意思を表明するだろう。私たちは、この国民思いの真面目な政治家たちと共に歩めばいい。

 以下の新聞記事のなるような、「増税談合(だんごう)勢力」との国民的な闘いを続ければいい。

(転載貼り付け始め)

●「 不信任案提出されたら どうする首相、そして自公 」

2012年6月22日 産経新聞

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120622/stt12062221120007-n1.htm

 消費税増税を柱とする社会保障・税一体改革関連法案に反対する民主党の小沢
一郎元代表らが集団離党に動き出したことにより、26日の一体改革法 案の衆
院採決後、小沢氏らが衆院に内閣不信任決議案を提出する可能性が出てきた。早
期解散を掲げてきた自民、公明両党にとっては好都合のようにみ えるが、一体
改革法案で修正合意しているだけに参院での可決、成立前に不信任案を提出され
れば、厳しい対応を迫られることになる。

 21日午後、東京・赤坂のホテルに小沢氏ら49人が集まったことは与野党に
衝撃を与えた。54人以上が離党すれば与党は過半数割れとなり、51人以上が集団離党し、新会派を結成すれば単独で不信任案提出が可能となるからだ。新 党きづな、みんなの党、社民党などとの共同提出を視野に入れればハードルはさらに低くなる。

 自民党の町村信孝元官房長官は22日のBS朝日の番組で、小沢氏らによる内
閣不信任案提出について「それはそれで結構なことだ」とのんき に語ったが、
事態はそう簡単ではない。

 不信任案は慣例であらゆる議案に優先して採決される。一体改革法案の成立前
であっても自民、公明両党が野党としての筋を通して賛成すれ ば、不信任案は
可決され、野田佳彦首相は憲法69条の規定により10日以内の衆院解散か、内
閣総辞職(退陣)を迫られる。

 首相が衆院解散に踏み切れば、自公両党は「消費税増税賛成の首相よりも増税反対の小沢氏を選んだ」とみなされ、消費税増税への対応を有権者 に説明するのは至難の業となる。しかも自公両党は一体改革法案に関する民主党との3党協議の場で民主党に「小沢切り」を迫ってきた。小沢氏らは選挙で民自公3党に「増税 談合勢力」のレッテルを貼り、徹底攻撃を仕掛けるに違いない。

 首相が退陣し、新内閣が発足すれば、一体改革法案の3党合意は「無効」とみ
なされ、一からやり直しとなる。民自公の信頼関係は崩れてお り、協調路線に
戻るのは困難となるはずだ。

 では、3党合意を重んじ「一体改革法成立までは小沢氏らにはくみしない」と
して不信任案に反対すればどうなるか。これは野田内閣を信任したことと同じとなり、反対勢力からは、やはり「増税談合勢力」との批判を浴びるに違いない。加えて国会には「同一案件を同一国会で取り上げない」という「一事不再議の原則」がある。

 これにより9月8日の会期末まで自公両党は不信 任案というカードは封じられる。そうなると、もはや「事実上の連立与党」として内閣の延命に手を貸すしかなくなる。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 このあとも小沢一郎と同志の議員たちは粘り強く闘うだろうが、どうしても新党結成に向かわなければ済まないのであれば、それなら内閣不信任案を出して、自民党、公明党のワルたち(卑屈な現実主義者たち)が、それに同調しないなら、野田佳彦たちを支持するますます野合(やごう)政権となって、おかしなことになって、アメリカに尻尾を振り続けることだげが本意・主眼の大日本翼賛(よくさん)政治体制となる。

 私たちは、増税反対の旗印を立てて、苦しい議員(=国民の代表)人生を続ける政治家たちを応援して、これからもずっと共に闘い続けましょう。 

 アメリカ帝国の衰亡まであと2年半だ。私がずっともう10年以上、数十冊の本で書いてきた通り、2015年には、アメリカ合衆国は世界覇権国(ヘジェモニック・スイテト)の地位から滑り落ちます。そうしたら私たちは没落してゆく帝国の支配、頸木(くびき)からかなり自由になれます。それまで私たちは頑張り続けなければいけない。

副島隆彦拝

(転載終了)

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