「177」ユーチューバーたちの世界(私が見た限りでの) ⑩ ホリエモン 前半

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副島隆彦です。今日は3月29日です。

前回ユーチューバーたちの世界から派生して、ガーシーのことを話しました。それと同時に、ホリエモンこと堀江貴文(1972年― 現在53歳)の動きが非常に重要です。ホリエモン事件はひと世代前の話なんですが、ガーシー事件と重なるところがある。ホリエモンという男は、新型ユーチューバー(いわゆるチャラチャラ系)たち__私は第ニ芸能人と名付けました__彼らの親分格なんですね。ユーチューバーのヒカルとは別の意味で、もっと上ということです。

ホリエモン【ライブドアを通じて日本のインターネット業界に大きな影響を与えた実業家であり、証券取引法違反により逮捕され、実刑判決を受けたことが彼のキャリアにおける重要な出来事です。彼の行動は、ビジネス界やメディア界において多くの議論を呼び起こしました。AIによるまとめ】

 

■通信機能の拡大による収益構造の変化

まず大事なのは、「ユーチューバーたちがどのようにお金を稼ぐか」問題でね。前回 ⑨ で話したガーシーは、「YouTube で暴露配信をやることでしか借金が返せないしょうと、周りからやれと言われたからやった」とも言った。あとは自身が「真実を世間に知らしめたかった」と。そうするとね、YouTube から視聴数に応じてもらうお金なんて大したことないんです。何十万円がいいとこなんですね。

それが今は広告、「案件(あんけん)」って言葉を使うんだけどね、ユーチューバーたちは。その広告収入が入るようになって、それが企業広告だと何千万円の収入になるんですよ。⑦のところでも話しました。ただ、動画の内容によっては案件がつかない。ガーシーは「自分は案件が、広告収入がつかない」と言っていた。丸山ゴンザレスも「ゼロだ」って。

私はつい最近知ったんだけど、「アダルト・アフィリ」という言葉がある。⑦ で話した、ぷろたんと結婚していたレイナは、このアダルト・アフィリエイトでお金を稼いでいるんですね。3億円、5億円稼いでるようだ。これで何をやっているかは、私は知らないんだけど。

アフィリエイトという言葉で言われている通信手段が、YouTube と同時進行でその裏側にあるんですね。あとオンラインサロンとか、コミュニティプラットホームというらしい。そういう社会があって、それらが通信機能として拡大して、主宰者の収入源になっているわけです。

 

■放送と通信の融合

ここで皆さんに教えておくのは、アメリカでよく使われる「ポッドキャスト」という言葉。日本人はなかなか理解しません。ポッドキャストではジョー・ローガン(1967- 現在58歳)という人が有名です。彼はプロレスよりもっと発達した格闘技試合の司会者ですが、多方面に発言している。ジョー・ローガンたちがポッドキャストで配信していると、それをアメリカで例えば2000万人の人が聞いているとかね。

【ポッドキャストとは、オンライン上で公開される音声または動画のデジタルファイルで、スマートフォンやパソコンを使っていつでも聴いたり視聴したりできます。名前の由来は、Apple の携帯音楽プレーヤー「 iPod 」と「 broadcast(放送)」を組み合わせた造語です。元々は iPod で聴くための音声番組を指していたが、現在ではインターネットを通じて誰でも配信できるコンテンツ全般を指す。byAI】

ジョー・ローガン
☆Podcasts 『ジョー・ローガン・エクスペリエンス』 ← 青字をクリックしたら移動します
【ジョー・ローガン(Joe Rogan)は、アメリカ合衆国のポッドキャストの司会者、総合格闘技の解説者、コメディアン、俳優、テレビ司会者である。
ローガンが主宰するポッドキャスト番組『ジョー・ローガン・エクスペリエン』」は、世界で最も視聴されているポッドキャストの一つとされており、Forbes発表の、世界で最も稼ぐポッドキャスト配信者ランキングで1位に選出され、Appleからは、月間ダウンロード数で世界1位のポッドキャスト番組に認定されている。2020年には Spotify と2億ドル(約270億円)で契約を結び、2024年に新たに2億5000万ドル(約377億円)で契約を更新した。
ローガンは、同性結婚、娯楽ドラッグの合法化、ユニバーサル医療保険、ユニバーサルベーシックインカム、銃武装の権利、言論の自由への支持を表明してきた。一方で、キャンセル・カルチャーや軍国主義には反対している。2020年にはバーニー・サンダースをサポートしていたが、2024年にはドナルド・トランプへのサポートを表明した。ローガンはポッドキャストで陰謀論やCOVID-19の誤情報の拡散や、誤情報や疑似科学を広めているゲストを招待してきたことで批判されている。byAI】

 

(ニューズ記事を抜粋して転載貼りつけ 始め)

〇 参考ニューズ記事「病んだクソッタレな噓つき」 2026/3/26  文春オンライン から

イラン攻撃は「正気の沙汰とは思えない」

ジョー・ローガンはSpotify(インターネットラジオ)で最も人気のあるポッドキャスト『ジョー・ローガン・エクスペリエンス』を15年間にわたって続けている。視聴者の9割は男性で、その影響力の多大さで知られる。

2024大統領選の直前にローガンがトランプと3時間語り合った回は5600万人が視聴し、ローガンは選挙日の前夜にトランプへの公式支持を表明した。この時期、ローガンはトランプの対抗候補であったカマラ・ハリスをゲストとして招くことを断っている。

とはいえ、ローガンは保守一辺倒ではなく、今年1月にICE(移民・税関捜査局)が米国市民の女性を射殺した事件ではICEをナチス・ドイツのゲシュタポに例えるなど、トランプ政権への批判も行ってきた。

今回のイランへの攻撃については「まったく正気の沙汰とは思えない」とした上で、「トランプは『これ以上戦争はしない』と公約した。それなのに、なぜ始めたのかさえ明確に説明できない戦争を起こした」と批判している

(転載貼りつけ 終わり)

 

副島隆彦です。アメリカでのポッドキャスト配信というのは、トランプでももう無視できないぐらいの影響力があるんです。そこで、「エプスタイン問題から逃げるな、トランプ」とか言って、トランプを批判したりする。このポットキャストっていうのを一番分かりやすく説明すると、ラジオのインターネット化なんですよ。ラジオと違って、好きな時に聞ける。過去のアーカイブもいつでも聞ける。

「インターネットテレビ」という言葉が、もう日本でも平気で使われています。【NHKプラスのようなものですか?】日本で言えばそうでしょう。この「放送と通信の融合」は、これは最初にホリエモンが使った言葉なんですよ。

 

■ホリエモンという男

ホリエモンは今もその世界の中心にいて、他の人気ユーチューバーらを子分のようにしている。それは、彼が中心の一人として立ち上げた『 REALVALUE 』(リアルバリュー)というYouTuber番組からも分かります。
★YouTube REAL VALUE /リアルバリュー チャンネル登録者数 6.85万人・117 本の動画 ← クリックしたら移動します

これは2024月から始まったんですが、大変な人気が出て200万人ぐらいの人間が毎週のように見ている。MC(エムシー)というのは、マスター・オブ・セレモニー( Master of Ceremonies )といって、セレモニー(イベント)の支配者(マスター)ですね。司会者、司会進行役って訳すしかない。まあ、主宰者のことです。この番組の経営者( CEO )は MC の溝口勇児(みぞぐちゆうじ 1984- 現在41歳)で、その弟分が前にも話した三崎優太(37)。もう一人のファウンダーがホリエモンです。その他に YouTube 時代に這い上がった20人ぐらいの名うての経営者たちが出てくる。

溝口勇児【日本の起業家、投資家、実業家。WEIN GROUP、BACKSTAGE、REAL VALUEおよびNoBorderで代表取締役社長(CEO)を務め、BreakingDownではCOOを務める。「連続起業家」として2025年9月時点で15社から20社ほどの会社経営を行っている。東京都出身。byAI】

ところがこの番組が、サナエトークン騒動【2028年2月25日公開のリアルバリュー動画で公表した「SANAE TOKEN」に、暗号資産(✖仮想通貨)取扱交換業の無登録営業の疑いや利用者保護上の問題が発覚。高市早苗首相が関与を否定し、3月5日夜に事業中止を発表した】の発端になって、かなりイメージが悪くなっちゃった。三崎優太はもう番組を降りるらしい。

★YouTube 「AI版令和の虎」始動!ホリエモンはじめ豪華な虎が出演!ALLには1200万円の支援も   ← クリックしたら移動します

ホリエモンについての私の考えを述べる前に、この男は一体どういう男なのかということを話しておきます。彼は今の時期に大事だと思う。サナエトークン騒動以降は、詐欺師だって言う批判の声も大きいようですが。

本名は堀江貴文(ほりえたかふみ)、1972年月10生まれで現在53歳です。私はこの男との直接の接触はありません。彼は3,4年前から、日本における政治思想じゃない言論界での重鎮のような形になっている。『 REAL VALUE 』での堀江は、時に相手を怒鳴りつけるというか喧嘩をするように発言をしています。

言論界というのは、かつてのような朝日新聞や日経新聞の学者とか言論家たちを中心にした文化が、今や壊れ果てていてね。もう誰もいないんですよ、本当に。テレビ・新聞・出版、この3つの産業はね、大きくこの10年で廃れまくって衰退して、そこから新しい人間はもう出てこないんです。30年前は「朝まで生テレビ!」というテレビ討論番組が人気で、そこにはまだ、言論人と称する人たちいた。

私、副島隆彦も何回か出て、司会の田原総一朗と睨(にら)み合いをやった。それで田原に嫌われて、どうやら私は「出禁」になったようです。番組に出られなくなりました。あれから30年。今の田原は、ヨレヨレで死にかかってもう誰にも相手にされなくなって、「朝ナマ」も実質、終わりました。まあいいんですが。

ホリエモンは、福岡県の南のほうにある久留米出身です。久留米大学付属高等学校を出て、東大に入った。東京大学の文三【ぶんさん、文科三類。東京大学の文科三類では、入学後の1~2年次に以下のような科目を学び、幅広い専門分野に進むことができる。①人文科学: 言語、思想、歴史などの基礎、②社会科学: 社会の構造や文化についての理解を深めるための科目も含まれる。③自然科学: 社会科学や人文科学に関連する自然科学の基礎byAI】

【✖人文科学 というコトバが出て来たよ。先生、どうしよう】そのコトバをまだ使ってる?馬鹿が!恥を知れ。大手の書店も15年前に「人文科学」というコトバを消した。まだ使っているの?もう8割くらいは消したよ。【ホームページを見たところ、東大自身は「人文社会系」というコトバに変えています。AI だとまだ出てくるみたい。学問の体系について、載せておきます】

★参考YouTube おしえてソエジー『西洋学問の体系』

 

副島隆彦です。ホリエモンに話を戻します。けれども彼は、もう大学にほとんど通わなかったそうです。その頃インターネットができてますからね。ネットの技術を自分で徹底的に身につけた。だからホリエモンは、新時代の人間なんですね。コンピュータ・ランゲージという機械言語が読める。そしてプログラマーの技術力もあると思う。

ライブドアという会社を自分で作ったわけじゃないけど、買収して、ほとんど創業者ですけどね、会社を起こした。東大中退というのが売り物になったんだけど、本人は「大学なんか行かなくていいんだ」という主張を今もしています。

堀江は、まだ大学に籍があった頃にプログラミングを始めるわけですね。それで1995年の Windows95 からインターネットが始まりましたから。ホームページの作成運営会社をやって、大企業からもホームページ作りの仕事を受けて、2000年には一気に売上2億5000万円になった。東証マザーズに上場したのが、28歳の時ですね。実業家、経営者として成り上がったわけです。

 

■実業家としてのホリエモン

それで何をやったか。ライブドアの堀江社長は「野球球団を買う」と言って、2004年6月に大阪近鉄バファローズを買おうとした。けど球団側に拒否された。それで東北に新球団を設立しようとしたんだけど、それも楽天に負けまして。そのころ、ホリエモンが一気に大物になってきたんですね。

翌年の2005年2月から、今度はニッポン放送を買収しようとした。これが「ニッポン放送・フジテレビ買収騒動」です。ニッポン放送というのは、ラジオ放送事業をやっている会社(ラジオ局)で、このニッポン放送がフジテレビジョンの大株主なんですよ。これは歴史的な、日本の伝統というか。新聞社の子会社のラジオ局が、今のテレビ局の大株主になっているんです。
wikipedia ニッポン放送の経営権問題 ライブドアによる敵対的買収事件  ← 左の青字をクリックしたら、移動します

1996年に孫正義(そんまさよし)がルパート・マドックの子分として日本にやってきて、マードックの横に座っていた。彼らが文化放送の株を買うと表明したのが「テレビ朝日買収騒動」ですね。その時に突然、ワーッと、孫正義が日本で脚光を浴びた。孫正義については、また別の機会に話します。このテレ朝買収の話は結局、親会社の朝日新聞が大反発して、白紙になった。

だからそれの再来なんですね。2005年当時のホリエモンというのは。堀江はフジテレビを自分が買収しようと思ったんですよ。ライブドアが東京証券取引所の時間外取引で、電撃的にニッポン放送株を35%取得して、いきなり筆頭株主になった【「28分間の伝説の買収劇」といわれる】んです。ニッポン放送が当時、フジテレビ株の22%超を保有する筆頭株主でした。だからライブドアがフジテレビを手に入れることに等しい。

しかし、前回も話したけど、日本の国家体制は個人がテレビ局と新聞社に手を出すと激しいアレルギーを起こしますから。いくらアメリカといえども、個人の成り上がり者の大金持ちには絶対に渡さないんです。これもはっきりしています。

それでそういうことをやって、実はですね、ホリエモンはこの2005年に自民党と深いつながりを持つんです。その時に大事なのは、ほとんど知られていないことですが、武部勤(たけべつとむ 1941- 現在84歳)という北海道(旧5区)出身の自民党幹事長がいて、その親分が森喜朗(もりよしろう 1937- 現在88歳)なんです。

ホリエモンと武部勤

小泉純一郎首相がやった郵政解散(2005)の時、自民党幹事長だった武部がホリエモンに「自民党の公認をあげる」と言ったんだけど、ホリエモンは断ったんです。でもホリエモンは自民党にお金をいっぱいあげた人だから。2、3年間ね。選挙には無所属と言いつつ、実際は自民党の公認みたいなもので出馬した。ホリエモンは広島の亀井静香を叩き落とすために立候補したんです。で、負けたけどね。

だから、森喜朗系の自民党の中の暴力団に近い人たちと付き合いが生まれまして、それでおそらく200億、300億のお金を動かせるぐらいの力を、ホリエモンは持っていた。だから8000億円ぐらいの事業規模を持っていたはずです。

 

■2005年8月8日の郵政解散(ゆうせいかいさん)で立候補

ホリエモンが一番騒がれたのは、前述の2005年の郵政解散(ゆうせいかいさん)。これは「郵政を民営化するかどうか」という政治的な大きな局面があった時です。ホリエモンはこの時、広島の6区(今は5区)という、地縁も血縁もないところから衆院選に立候補したんです。ここは岡山県境の地区で三原市とか尾道市とかの選挙区で、実は亀井静香(かめいしずか 1936- 現在89歳)という大物の政治家の地盤(ちばん)なんですよ。亀井静香は、小泉純一郎が推進する郵政民営化に反対していた。その「刺客」候補の筆頭として、ホリエモンが「郵政民営化に賛成し、小泉首相の志と同じ」と言って出馬したんです。結局、亀井静香が勝ちました。13万票だったかな。

それでもホリエモンは8万票ぐらい取りました。この時に大変に騒がれたんです。それで彼が何を言っていたかというとね、ホリエモンに政治思想や政治見識があるわけない。右なのか左なのかもよく分かんない人で、天皇制なんかやってるよりも大統領制にした方がいいとかね。そういう言い方もして、ちょっとばっかり外れた発言を繰り返すんです。右翼の連中がいるから日本の国が政治家や大企業経営者たちが怯えるんだ、とか、そういうことも言っていた。

 

■2006年1月23日、逮捕

ところがね。翌年2006年の1月にホリエモンは東京地検特捜部に、証券取引法違反の容疑で逮捕されるんです。どうもライブドアの決済書にかなりのお金のごまかし、粉飾決済(ふんしょくけっさい) があったと言われている。有価証券報告書の虚偽記載罪で捕まった。その時のライブドアの幹部は4、5人いて、宮内というのと、中村、熊谷(くまがい)、あと岡本というのもいた。

ホリエモンが逮捕されて、その後裁判になるわけで。ずるずると2年はかかりますからね。この時ホリエモンは33歳です。なんで彼が地検特捜部に狙われたかというとね。
★YouTube NHKニュース 2006年ライブドア社長逮捕 ← クリックしたら移動します

 

■ホリエモン(33)がなぜ狙われたか、副島隆彦の分析

ここから先は、私が匂いで分かった分析なんだけどね。ホリエモンは、「政治家なんか、金を配ればいくらでも取りに来る」と言ったんですよ。この発言は事実として残っています。その時私はピンときた。5000万円ずつを入れた三越の袋って大体決まってるんだけど、それをホリエモンはズラーッと200個ぐらい並べてね。

「取りに来い」って言ったら、政治家の秘書たちがホイホイって、全部取りに来たんですよ、きっと。それで真実は、200人以上の自民党の政治家たちにそうやってお金を配った。森喜朗以下の親分衆には3億円や5億円を渡したでしょう。

ということは、もしこれがバレるとね。日本の国家体制上、非常にまずいわけね。当たり前ですけど。で、ホリエモンはまだ30歳ちょっとでしょ。そうすると潰しにかかるわけです。国家体制上の案件だから、東京地検特捜部が捕まえたんですよ。インターネットと一緒に這い上がったライブドアという会社はおかしいんだ、ということで潰しにかかった。

ただ、ホリエモンだって、「本当のこと全部話してやる」と言って自民党を脅したんです。安倍晋三たちを怯えさせた。権力者体制側は怯えますよ。もうその頃はインターネットがあったし、YouTubeも当時はまだそれほどパッとしなかったけどありました。その頃はツイッターとかの方が、力というか発言力があった。今はSNSと言うけど。

 

■逮捕の5日前に経理担当者が不可解な自殺

その前の「ライブドア事件」から、みんなの関心が広くあった。ホリエモンは自民党とべったりくっついてるんだけど、自民党を鼻で笑って真実を暴き立てるようなことを言いましたからね。私は遠くからその新聞記事を見ていただけなんですが。ここで大事なのは、逮捕された1月23日よりもちょっと前の1月18日に、ホリエモンの側近だった宮内(みやうち)に一番近かった、野口(のぐち)という男がいて。野口は経理というか財務、お金を扱っていた男です。その野口の死体が、沖縄県那覇市のカプセルホテルで見つかった。

 

死体がカプセルホテルの中に投げ込んであったんですよ。体中に大きな傷が刺し傷があって、頸動脈も切られててね。だけど沖縄県警は、「はいこれは自殺、自殺」って言って片付けちゃった。みんな「それはおかしい」とは思いましたけど、何があったのか分からならなかった。今でもこの野口秀明殺しは、「おかしい」と言われたままなんです。

2006年のその時、私はピンときたんです。当時は野口も追い詰められてましたから。ライブドアのホリエモンは2005年から自民党相手に喧嘩を売っていますが、その前に実際に金を配ってますからね。そうすると暴力団と右翼に追い詰められるんですよ

「ヒルズ族」という言葉がありましたが、六本木ヒルズという高層レジデンス。丸い巨大な高層高級ファッションビルでもあるんだけど、大金持ちたちがそこに住んでいた。その時でも3億円ぐらいしました。そこにホリエモンは住んでいた。

六本木ヒルズ

だから2005年、ホリエモンはもう33歳ぐらいで、思いっきり言いたいこと言っているわけですよ。国家に対して喧嘩を売ってね。そうすると「もう許さん。あいつ(ホリエモン)の口を封じろ」ということになったんです。

おそらく、経理担当だった野口は、ライブドアが潰されるということが分かった時点で宮内に命令を出してね。「最後に残っていた10億円か20億円の資金を、沖縄から漁船を使って台湾に逃がす」ということをやろうとしたんですね。そして野口がその実行役でね。現金をジェラルミンの箱にいっぱい入れて、漁船で持ち出そうとした。これは暴力団やヤクザが現実に使っている、実際にある「お金の国外への脱出ルート」なんです。今も使っています。世の中、本当にそういうものなんですよ。

だからホリエモンのライブドアはアングラマネー(地下経済資金)を使っていたということです。裏側にあるお金、政治のお金にも絡んでくるんですけどね。だから野口は殺されたんですよ。それをここに書いたら、堀江にとってはまずいことかもしれない。しかしね、大きな構造体から見たらもう事実だから。【ホリエモンは先生を訴えるとか言うかな】いや、もう私なんか相手にしませんよ。

そして野口の死体がカプセルホテル発見された5日後に、地検特捜部がホリエモンを逮捕した。身柄を抑えるわけですね。一旦捕まえてしまうと身動き取れなくなって、ライブドアという会社を潰されて、信用をなくしますから。ビジネスとして、全ての信用をなくすわけですね。ホリエモン自身が裁判で、「俺の商売、ビジネス全部が潰されるんだ」と喚(わめ)いてるんです。裁判のたびにずっと喚いていた。それは放映されて、記事にもなりました。俺は潰されるんだと、泣きながら喚いたこともあった。

ニューズ記事

その後、ホリエモンは3億円払って、4月には釈放されています。釈放された後も闘う姿勢だった。ファイティング・ポーズを取っていました。これをみんなが「おおー、ホリエモン偉いな」と思って見ていた。

ホリエモンが自民党の政治家たちにお金を渡して、政治家はそれを受け取った。つまりホリエモンが贈賄罪(ぞうわいざい)で、自民党の政治家たちが収賄罪(しゅうわいざい)。いわゆる賄賂罪(わいろざい)ですね。刑法197条―198条による刑法犯、だから重要犯罪なんですよ。大変なことなんです。だからホリエモンは4月に出てきて、釈放されたあともまだ強気で闘っていた。

 

(ホリエモン 後半につづく)

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