「176」ユーチューバーたちの世界(私が見た限りでの) ⑨ ガーシー

副島隆彦です。今日は3月26日です。

前々回の ⑦ で、ユーチューバーの中心人物たちの話をしました。その上で今回、どうしても取り上げなきゃいけないのはガーシーです。

ガーシーの本名は東谷義和(ひがしたによしかず、1972- 現在54歳)で、2022年から大騒ぎになった人です。2022年に有名人を脅迫したということで2023年6月に逮捕された。今から4年前ですね。コロナウイルスやコロナワクチン騒動の最中だった。

ガーシー(2022年)

 

■ガーシー登場の17年前に、ライブドア事件

2005年にライブドア事件というのがあった。この時はホリエモン(堀江貴文、1972- 現在53歳)が騒がれたのね。ガーシー騒動はそれからもう17年経っているんです。ところがね、調べたらこの二人は年齢はたった1歳違いなんですよ。ガーシーとホリエモンは。ホリエモンの方がもう20年近く、早いわけですね。

ホリエモン(2005年)

そのもう一つ上の世代に孫 正義(そん まさよし、韓国名ソン・ジョンウィ、1957- 現在68歳)がいるんです。孫正義の話は今日はしません。孫正義はテレビ朝日買収事件(1996年)の時、米メディア王ルパート・マードックとともに日本に出現した男です。マードックの子分をやりながらテレビ朝日を乗っ取る、買収すると言い出した。具体的には、旺文社から21%のテレ朝の株式を取得して、テレ朝の筆頭株主になって経営権を握るという話で大騒ぎになった。

大きな結論を言うと、日本の国家体制上、大きなテレビ局と新聞社だけは、個人が、特に外国が株式買収をして乗っ取ることをものすごく嫌うんです。いくら日本がアメリカの家来をやって属国をやっていても、日本国家は絶対にそれを許しません。それで2005年には、ホリエモンのライブドア事件があった。その話は次回 ⑩ ホリエモンですることにして、ガーシーに戻しますが。

「2023年のガーシー騒動、これは一体何だったんだろうか」ということが、今だから分かるんですよ。なぜならガーシーが明るい感じになって、今54歳ですよ、YouTubeで喋(しゃべ)っている。自分が騒動で関わった大物人物たちの番組にどんどん出て、本当のことを全部喋ってるんです。だから、このガーシー事件が何だったのかを今こそ、私が話せるんです。

このガーシー騒動は当時、一般のテレビのニューズで毎日のように取り上げられて騒がれた。私はテレビをほとんど見ないし、YouTube だってウクライナ戦争関連しか見なかったけど、それでも5回ぐらいはガーシーの映像を見た。コロナウイルスワクチン問題などで別に文章を書いたりしていた、ちょうどその頃の騒ぎですね。

ガーシーがこの1年ぐらいで(2025年頃から)復帰しているんですよ。ユーチューバーたちの番組に順番に呼ばれて、出演して話をしています。それで、すっきりとしたいい人間になっちゃってるんですね。これと同じことがホリエモンの時に起きたんです。だからガーシーのことは、ホリエモンと込みで話さなきゃいけない。ホリエモンも刑務所から出てきたときはすっきり20キロぐらい、いい感じに痩せていた。現実世界に戻ると、まただんだん太って見苦しくなっていくんだけど。

 

■魔(ま)が抜けたガーシー

私がつい最近見たのは、丸山ゴンザレスというデブな男の YouTube 動画です。この人は、暴力団や風俗のいわゆる裏社会を密着取材することで、ユーチューバーとして有名になっている。

★YouTube丸山ゴンザレスのディープな世界
★YouTube動画【ガーシー登場】ガーシーさん本人の口からドバイ生活とガーシー事件について解説してもらいました 2024/8/20
〇ニューズ記事 ガーシー氏、暴露系インフルエンサーに忠告「自分は逮捕されない…って思ってるやろ?」 2026/3/26

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これを見るともうはっきり分かりますね。ガーシーは、魔が抜けたというか。「魔が差す」の反対が「魔が抜ける」なんだけど、悪魔がね、顔から取れるんですよ。これは非常に大事なことでね。今のガーシーはスッキリとしたいい顔のお兄さんになってる。テレビニューズでガーシーが騒がれた2022年頃の彼は、鬼のような顔をしていてね。暴力団そのものの顔だった。

 

■ガーシーは「アテンド業」をやっていた

ガーシーがいったい何をやっていたのか、から話さなきゃいけない。兵庫県に伊丹(いたみ)空港というのが今もあるんだけど、ガーシーはそのそばで生まれ育って、その辺の三流大学に入った。

ウィキペディアを見れば分かるけど、大阪のバーで偶然知り合ったロンドンブーツ1号2号の田村淳(たむらあつし、1973- 現在52歳)と仲良くなって、彼に勧められて東京に出て来た。これは非常に重要です。ロンドンブーツというのはみんな知っている漫才師です。ガーシーは24歳で上京して、自分が知り合った会社の社長かなんかに育てられたんですね。田村淳の紹介で島田紳助(しまだしんすけ、1956- 現在69歳)と出会って親交を深めた、と。これが決定的に重要で、1995年です。

田村淳(今より若い頃)

島田紳助

ということは本人が1971年生まれだから、上京した年です。アパレルの会社を立ち上げたりいろいろやった。だからガーシーは20代半ばからもう経営者です。かつ、風俗産業そのもののところで生きているわけですね。会社の法人経営をやるわけで、すでに2000年頃は『MACCA』というバーを六本木で経営して、大阪、札幌、沖縄にも出店していた。ということは裏社会とつながっていて、アンダーグラウンド(地下)の博打(バクチ)の場所にもなったりしていたんでしょう。

島田紳助と繋がったことから、ここから芸能界との深いつながりが生まれていくわけです。それで何やっていたかというとね、これは僕ら普通のインテリ本読み階級の人間は知らないんだけど、「アテンド業」というのをやってたと。

アテンド業というのは、風俗産業の若い女たちを黒いバンのような車に乗せて、若い男の芸能人たちに配って回るんですよ。夜中にね。性欲の対象として女性を客に「アテンド」してお金を取るんです【アテンドAttendとは、主にビジネスや接客シーンで「同行」「付き添い」「案内」「世話」を指す言葉。主に上位者や顧客に対して使われる。byAI】。要するに、女の子たちの配達業なんです。後で「港区女子」のことも話します。女性に10万円、アテンド料が10万円とかじゃないかな。それをずっとやっている。大騒ぎになったのが2022年だから、それまでの7年間やってますね。

かつ、その頃(2015~2022年)は完全にYouTube の時代に入っていますから。ガーシーは2022年2月から YouTube 動画の発信を始めて、そこでわーっと人気が出たんです。アテンドを受けた若い芸能人たちの名前がいっぱい出たと。その芸能人たちのことは、私は誰一人知りませんからどうでもいいんだけど。

ただ、私、副島隆彦が関心を持ったのは、アテンド先として若い自民党政治家たちの名前が出ること。それを期待したんです。実際にそういうことをやっているんですよ。

2024、25年に中居正広・フジテレビの事件が騒がれた。私がこう書くと怒るというか不快に思う人がいるんだけど、テレビ局の女子アナウンサーというのは実質、売春業と一緒なんですよ。有名人、芸能人になりたいんだ、この人たちはね。こう私が言うと反発する人がいるだろうけども、真実だから。それで彼女たちはちょっと転落すると、男の人に騙されて愛人にされちゃうんですね。テレビ局や広告会社ってそういう男たちばっかりの世界ですから。彼らが今、自滅しつつあるわけですが。

広告業者最大手、電通

 

こういう人たちを指す「やくざ者」とか「チンピラ」という言葉は消えてしまって、今は「半グレ」と言うんですね。【半グレとは暴力団(ヤクザ)に所属せず、暴走族OBや地元の不良仲間を中止に構成され、集団的・常習的に犯罪行為を行う新興の組織的犯罪集団。SNS等を利用した「闇バイト」の元締めとなるなど、実態が見えにくいのが特徴。byAI】

半グレというのは本当に凶暴な若者たちでね。中学高校時代からすでに暴力団化した人間たちがいて、それと付き合う女たちがいるんですね。それはもう人類という生き物の必然です。普通の社会に適応できない人たちで、転落していけば犯罪者になる。ギリギリで保てれば、なんとか社会生活をしていけるんですけど。

 

■転落しないで自分を維持しているのが、ユーチューバー

こういう「実質は風俗産業」と隣接している世界にくっついている女たちのことを、国民は知っているわけでね。それで若い男たちは強い性欲があるから性行為になるに決まっているわけで。そういう犯罪性の性欲産業のところに転落しないで、必死で自分を維持しながら、かつ、おしゃべり能力と自己顕著欲の強さと表現力がある人たちがユーチューバーになっているわけです。それぞれの代表選手になって、皆の憧れの対象になるわけ。有名人になるんですね。

 

■「反体制、反権力。真実を暴(あば)いてやる」が、若者の支持を得た

ガーシーは、こういう世界のど真ん中で生きてきた人だから、まずは売春斡旋(あっせん)ですね。2022年頃にガーシー関連のテレビニューズを見ていて、私みたいな人間が面白いなと思ったのは、ガーシーが「反体制、反権力」を言ったこと。「すべての真実を暴いてやる」と彼は言い続けたのね。それで「おおーっ、それはすごい」となって日本国民の人気を得た。「既成社会を打ち壊す」という考え方なんですけどね。

ガーシーを実際に支持した、おそらく100万人ぐらいの若者たちというのは、政治評論や政治見識なんかはない人たちなんですね。いわゆる反体制とかリベラル派で反自民党勢力とか、そういうことは全くない。ただ今の貧乏社会が不愉快というか嫌なんですね。真面目に働いている人を含めて不愉快だから、ガーシーみたいな人間のところにフワッとくっついていった。

 

■『ガーシーチャンネル』に火が付いて、参院選に当選

ガーシーが某著名人から刑事告訴された後、日本を脱出してドバイに渡ったのが2022年のおそらく1月だと思う。本人にはそんな気持ちはなかったようだけど、支援者の助言を受けてね。

2022年の2月14日からYouTubeで『東谷義和のガーシーチャンネル』というのを始めて、そこから日本国内に火がついた。日本の若者たちがわーっとそれを見て応援した。ガーシーが、「実在の芸能人たちの名前まで出して、彼らが一体どういうことをしていたのかを全部喋る」と。そう本人が言ったわけだから。そこで実際に名前が出された。綾野剛(あやのごう)とかね。私は何も知らないんだ、こんな芸能人たちのことは。でも世間でわーわー大騒ぎになったんです。「私は女優です」と言いながら半分AV女優みたいな女たちもいっぱいいますから。名前がどんどん出てきたんです。

大騒ぎになって、「さらに政治の世界のことまで喋る」とガーシーは言ったんですよ。日本国の裏側の秘密、つまり男や女たちの性欲行動を中心にした風俗産業のことまで含めて、知っていることを全部暴いてやると。その大騒ぎのまんま、5月には参議院選挙に出ると言い出して、ちょうどその時付き合った『 NHK から国民を守る党』【以下、NHK党】の立花孝志(たちばなたかし、1967― 現在58歳)と意気投合して、そこから出馬した。ガーシーはドバイにいて日本にいないんですよ。日本での手続きやなんかは立花孝志が全部やったんでしょう。

NHK党 の立花孝志

 

■港区女子

「港区女子(みなとくじょし)」というコトバはその頃広がったんだと思う。港区にアパートを借りて住んで、お金持ちの男を狙う。実質は売春業なんだけどね。インターネットが始まって(日本では1998年から)20年になりますが、インターネットビジネスというのが生まれた。旅行系の『じゃらん』と『一休』とかね、食事系の『食べログ』とか。ネットビジネスとして成功して、その会社でも50億円、100億円はするんですよ。それに関連する男たちとか、芸能・報道関係者ですね。それにたかる若い女たちがいて。

ガーシーには “人間の良さ“ というのがあってね。ガーシーは彼女たちに「田舎に帰りなさい」と。「こんな危険なとこにいたら身を滅ぼすよ」みたいな助言もしたと、そう自分で言っている。だけどガーシー自身が、彼女たちを男たちのもとに配って回る仕事をしていたわけですからね。6、7年もそんなことをやっていれば大抵のことは知っているはずです。そんな人から「暴露する」と言われて、芸能界というかテレビ局が震え上がったと思います。

港区女子とは【港区女子とは、東京都港区を拠点に華やかな生活を送る女性たちを指します。 彼女たちは、六本木や麻布、赤坂などの高級エリアで食事や社交を楽しむことが多く、SNSを通じてその生活をシェアしています。港区女子は、ファッションセンスや美容へのこだわりが強く、モデルやインフルエンサーとして活動する女性もいます。byAI】

 

■ガーシーに、国家体制も震え上がった

ガーシーの話に戻ります。ガーシーは YouTube との関係で何回もバン(アカウント停止)されて TikTok もバンされて。だからインスタグラムの動画配信か何か、大丈夫なところから日本国内に向けて発信し続けたんですね。それが大人気になって大騒ぎになった。

しかし国家体制上、そこ(アテンド先)に若い政治家の名前が出てくるのがまずかった。それだけですからね。

選挙で国会議員になってしまうと、警察とかの公務員体制というのは政治家に弱いですから動きにくいんです。ちょうど安倍晋三が殺されたのもその頃、2022年7月8日です。ガーシーもその周りの人も「日本に帰ったら殺される」と、そういうふうに思ったんですね。だから「もう帰らない」と言ったりして NHK党 の立花孝志と喧嘩になって。NHK党 に変な女が入ってきて、女たち48人か何かを立候補させて政治家にするという動きがあったのが、ちょうどその時ですね。

〇ニューズ記事 政治家女子48党わずか1カ月で空中分解 大津党首は除名処分も認めず、新党首に立花氏復帰 2023/4/7

ガーシーは2023年3月15日に参議院議員を除名されています。国会に来なかったということで。「自分は殺されるかもしれないから、だから日本に帰れないんだ」とまで彼は自分で言いました。【誰が殺すんですか?】分からない、それは。闇の世界っていうコトバを私は好きじゃないんだけど、そういう暴力団の世界ですね。それで除名の翌日、3月16日に逮捕状(暴力行為等処罰法違反{常習的脅迫}や名誉棄損などの疑い)が出て、「容疑者」になっちゃった。

逮捕状が出たから、日本政府がインターポール(CPO、国際刑事警察機構)に申請したと。ドバイ政府にね、指名手配しているから捕まえてくれというお願いができるんですよ。どうもそれを発行したらしいです。それでドバイの警察がガーシーの身柄を拘束した。

これは最近、ガーシー本人が全部喋っていたことだけど。自分が大借金をした原因はバカラ賭博だと。自分はバカラに嵌(はま)った。賭博はそれにしか興味がないからルーレットとかポーカーとかそういうのはやらないんだって。バカラ賭博で日本の知人たちに5億円くらいの借金を作ってしまった。

その時に迷惑をたくさんかけた、と言っていますね。暴露動画の配信を始めたのも、金(かね)を借りていた友人に「収益がでる」と誘われたから、という経緯もあるようだ。借金はあと1億円くらい残っているだけで、それをオンラインサロンのメンバーシップの人たちから集まるお金で返すんだと。返済が終わったら SNS なんかやりたくないって、はっきり言っています。

ところがつい最近の YouTube でのガーシーの発言では、「いや逮捕状は出ていません」って言っていました。でも実際はドバイで身柄を拘束されて、飛行機に押せられて、成田空港で逮捕された。それで終わったんです。

私がその頃のテレビのニューズ報道を見ていて感じたことですけど、警察がガーシーを捜査して、ずっとイジメているんですよ。捜査されてあちこちからイジメられても、ガーシーは「俺はまだまだ闘う」と言い続けて、それをみんなが応援したんです。しかしついに兵庫県の実家にガサ入れって言うんだけど、家宅捜査が入って、それでお母さんに喋らせたんです。「帰ってきなさい。出頭しなさい」とかね。これがテレビに出たんじゃないのかな。2023年の4月頃だ。

 

■おかんは勘弁してくれ。おかんをイジメないでくれ。

この時にガーシーが「おかんまでイジメるのは、やめてくれ」と「いや、頼むからおかんは勘弁してくれ。ほんまに、ほんまにおかんだけは勘弁してくれ。70代のおかんまで捕まえて勾留して何が出るのか。自分の親父も博打で自殺して、俺まで犯罪者みたいになって、これ以上おかんを苦しめないでくれ」と泣きながら喋ったんですよ。これをみんなが見た。これでガーシーが崩れた。反体制的言論をやめたんです。その後、「日本に帰るよ」と言ってシュンとなって、6月には逮捕されるために帰ってきたという感じですね。

UAEは、ユナイテッド・アラブ・エミレイツ(アラブ首長国連邦 United Arab Emirates)っていうんだけど、ドバイはそのうちの一国です。ここの警察が動いたんでしょう。でも真実はね、一旦韓国に飛んで、韓国から成田に帰っています。だからもうこれで捕まっちゃって、あとはもう裁判になった。

ガーシーの犯罪といっても「暴力行為等処罰法」で、その中の「常習脅迫罪」だというから、大した罪じゃないんですよ。いわゆる傷害罪とかの刑法上の罪というのは、体を傷つけるあるいは殺すという場合で罪が重たいんですね。それ以外は「経済犯罪」みたいにみなされますから、犯罪としては軽い方に入る。だから国家体制上は大して意味を持たないんですよ。9月には保釈金3000万円で保釈を認めていますしね。

それで翌2024年の3月14日に懲役3年執行猶予5年が出て、控訴しませんでしたから刑が確定した。その後2025年からYouTubeに出るようになった。これがもう全部で、もうガーシー騒ぎは終わっているわけでね。これからそんなに新しいことは出てこない。

だから何が大事かというと、やっぱり「港区女子」という言葉が生まれたことと、風俗産業にいる、体を売る女たちの動きの問題を YouTube をはじめとした新しいメディアが取り扱って、みんなの共同幻想なんだけど新しいファッションを作ったということでしょうね。

 

■事件の中心にいると、何が何だかわからない

ガーシー自身が「自分が捜査の対象になっている時は、もう何が何だかわからなかった」と言っています。これはどんな事件でもそうですけどね。事件の中心にいる人間は本当に、何が何だかわからなくなるんです。これは私自身が経験している。やっぱり税務署との裁判を抱えた時とか、言論戦をやっている時にわいわい周りでいくら言われてもね、よくわからないというのが真実なんですね。騒ぎの中心にいる人間というのは、そういうものなんです。それは私はよくわかる。

 

■売春業は経済活動だと、現実社会が認めている

それであと一つ大事なのは、この、まあ性欲産業って言うべきなんだろうけど人間という生き物が持っている、男女の愛って言うとキレイことだけどね。この汚(きたな)らしい動きで一番有名なのは「パパ活(カツ)」という言葉です。このコトバが日常で平気で使われている。そういう変なコトバに近寄らない人たちから上が、健全でまともな人たちなんですけどね。

この「パパ活」って言葉で全てを理解するような人間たちが国民の2割3割いるわけです。もう中学生、高校生の時からそういうことをやっている人たちがいるわけで、この世界とべったりくっついているんですね。そこでの経済活動で、金持ちの中年のおじさん何人かと付き合って、それぞれから5万円10万円お金もらって、収入を得ている女たちが現実にいるわけで。これが経済活動であると、現実社会が認めてるんです。そこに触れたくない人たちもいます。しかしそうなるとね、経済活動としてのそういう売春業を、国家体制も警察も認めるんですよ。

売春防止法という法律はあるけど、いちいちそんなもので処罰できるわけがないんです。男と女の両者に合意があってね。お金を渡しているわけで、それで経済法則上の対価の発生があるわけですね。『法律学の正体』という本の中でも少し書いたんだけど、何が犯罪なのかと。両者に合意があってお金払って性行為がある。それは、根本的な問題でそこまでいくと「国家体制が悪い」っていうところまで戻るから、もう黙るしかないんです。

アマゾンリンク『法律学の正体」2002/7/1

 

次 ⑩ のホリエモンで続きを話します。

 

(終わり)

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